お金,富裕層
(画像=PIXTA、※写真はイメージです。)

目次

  1. はじめに
  2. とにかく早寝早起き
  3. 通勤時間をかけない
  4. コト消費を前から実践している
  5. おカネにおカネを生ませる

はじめに

この特集では、成功者がどのように時間を使っているのかを解説する。時間はすべての人に平等だが、そのなかでも成功者とそうでない人がいる。つまり、成功者とそうでない人は誰にでも等しく流れる時間の使い方が異なるのだ。

逆に言えば、時間の使い方を制すれば成功者になれるということだ。もちろん生まれ持った能力や環境や現在の状況は一人一人異なるのだが、ほとんどの人は今からでも時間の使い方を極めれば、成功者への道は開けるだろう。

【第1回】では、成功者がどのように時間を使い、その結果どのようにお金が生まれるのかについて解説する。

とにかく早寝早起き

都内の不動産会社に勤務する営業マン、Kさんは毎月、社内ナンバーワンの売り上げをたたき出し続ける年収1000万円プレーヤーだ。彼は毎朝5時に起床し、前日の夜に顧客からもらったメールの問い合わせに返信している。もちろん、就寝は22時と早いため、決して睡眠時間を削って仕事ばかりしているわけではない。

彼は言う。「お客様の不安は一瞬で消してあげたい。早くやることが大事。そのために、私は午前5時にメールの返信をします。こうすると、お客様はびっくりされます」。こうした心がけが客の度肝を抜き、一気に信頼感が高まり、結果につながっているかもしれない。

また、早朝に駅頭に立って演説しているある政治家はこう話す。「朝5時から6時ごろに来る人は仕立てのいいスーツを着ている社内の重役さんっぽい人が多いと感じます。逆に8時近くになると少しだらしない格好で慌てて駆け込んでくる人が目立ちます」。ここからも、会社で立場のあるような人、すなわちお金持ちは早起きであることがうかがえる。

全国に200を超える美容室を一代で創り上げたアースホールディングスの代表取締役、國分利治氏も自らに朝一番に出勤することを課したことを明かしている。また、「年収1億円を稼ぐにはどうしたらよいか」と尋ねてきた部下に同じことをやるようアドバイスしたところ、部下は店長と始発電車で出勤するまで早出対決を繰り広げ、最後には原付バイクで出てくるようになった部下に軍配が上がったという。その部下ももちろん、成功している。

世界の有力者に早起きが多く、それが仕事にもたらす影響もビジネス書などでさまざま指摘されている。結局は、人が少なく静かな環境は1日の整理整頓がしやすく、活動の優先順位も決められることから終業まで効率よく仕事ができること、さらに早起きで発生した時間は作業もはかどる、といったところか。この習慣を獲得するにはお金は必要ない。

通勤時間をかけない

お金持ちは家賃が高くても、都心の会社の近くに住むことができる。ときには、オフィスが入るビルの上階のレジデンスに住んでいる人もいるだろう。また、自宅は郊外にあっても、平日の仕事用にオフィスの近くにマンションを借りる人もいるようだ。

著書も多く、マスコミに引っ張りだこの経済評論家、森永卓郎氏(言動からはあまりうかがえないがおそらくお金持ち)も週末は埼玉県の自宅に帰るが、平日は都内の事務所で寝泊まりしているという。

こうすると、通勤時間は10分くらいで済んでしまうだろう。激混みの車内で過ごす通勤時間ほどストレスになる。また交通遅延や災害で路線が寸断されたときなどは無駄時間が生まれる。いずれも仕事に悪影響を与えてしまうことだ。お金持ちは高い家賃を出すことで、これらの課題を一気に消滅させ、自由な時間を生んでいる。その一部を睡眠時間に回せば、日中のパフォーマンスを上げることにもつながるのだ。

コト消費を前から実践している