投資やビジネスで成功を収める人は一般人と「考え方」が違う。例えばクルマをモノや消費財ではなく「投資」ととらえ、なおかつ財力や信頼性を他人に示す「資産」「資本」と位置付けているのだ。

時代の変遷とクルマと日本人

自動車
(画像=PIXTA)

自動車の世帯普及率は昭和の好景気に合わせて一気に伸びた。国民1人当たりの実質国民所得は劇的な伸びを続け、庶民でも自家用車に手が届くようになったことが大きい。国土交通省によれば、1965年度末には10%以下だった世帯普及率は75年度末には50.5%まで伸び、2世帯に1世帯が自動車を保有する時代になった。

しかし1991年のバブル崩壊をきっかけに潮目が少しずつ変わっていった。バブル崩壊で日本国内の自動車市場は低迷し、97年の消費税率引き上げは日本人の消費ムードを冷え込ませた。

2000年に出版され、日本でもベストセラーとなったビジネス書『金持ち父さん貧乏父さん』(筑摩書房、ロバート・キヨサキ著)では、車とはお金を奪っていく負債という考え方が説明され、一般人の間で車を持つことに対するネガティブな印象が広がった。

日本では自動車は既に「一家に一台」の時代となっているが、自動車検査登録情報協会の最新データによれば、2018年3月末時点においても1世帯あたりの保有台数は1.058台と高い水準にあるものの、5年連続で減少が続いている。

自動車は結局、負債なのか資産なのか

しかし、『金持ち父さん貧乏父さん』で説明されている通り、本当に自動車を負債ととらえることが正解なのだろうか。

同著では負債を「ポケットからお金をとっていく」ものと定義している。たしかに車を保有すると保険料や税金、車検費用、駐車場代などが掛かる。コンパクトカーであっても、1日の維持費は1日1,000円以上かかると言われる。

一方で同著では資産を「ポケットにお金を入れてくれる」ものとしていることにも注目したい。自動車は一見してお金をポケットに入れてくれない存在に感じるかもしれないが、実は違う。自動車はキャッシュを生むこともできる。

まず車を売ったときには当然キャッシュが手に入る。換金性があるということは資産価値があるということだ。また高級車を保有することで「セルフブランディング」につなげ、自分のビジネスを有利に展開することにも役立つ。最近では保有する自動車を貸し出せるサービスもある。ビジネスが成功すれば、結果的に自動車はキャッシュを生んだということになる。事実、昨今では自動車を“資産”ととらえる動きが成功者の間で広まりつつある。

また最近では、個人の貸借対照表(バランスシート)を作成するという考え方がある。バランスシートとは本来は会社の期末における財政状態を示す目的で決算時に作成され、資産・負債・純資産のそれぞれの状態を数字で示すものだ。個人のバランスシートを作れば、本人の「財務状況」を客観的に把握でき、より適切な資産の運用計画や投資戦略を立てられる。

この個人向けのバランスシートにおいて、一般的に自動車は「固定資本」として位置付けられる。バランスシートは新たな資産を生み出す源泉だ。資産をつくり、成功したいと考えるなら、自動車を資産としてとらえることがセオリーとなりつつあるのだ。

資産としての自動車の客観的な評価を知ろう

ただし、自分のバランスシートを意識している人はまだそこまで多くない。バランスシートにおいて所有している自動車の価値が全資産においてどれほどの割合を示しているかも知らないはずだ。

現在では保有する自動車のメーカーや車名、車のタイプ、事故歴などをインターネット上で入力するだけで、複数の買い取り企業に一括で査定を申し込める。中古販売店はそれぞれ得意としている車種が異なるため、複数の店舗における買い取り価格を比較することが、資産価値の最大値を把握することにつながることも覚えておきたい。リクルートが運営する中古車情報の「カーセンサー」なら特に査定は簡単だ。

(画像=カーセンサーWebサイトより)
(画像=カーセンサーWebサイトより)

資産形成で成功するために今すぐできること、今すぐすべきことは、まず自分の資産を正確に把握し、客観的な評価を知ることだ。

実際に保有する自動車の売却や買い替えを考えている人はもとより、その予定がない人も、まずはカーセンサーのWebサイトから査定を試してみてはいかがだろうか。