株式投資型クラウドファンディングサイト「Unicorn(ユニコーン)」で1月6日から公開され、1月14日から第2号案件の募集が開始する。
2019年7月に募集された第1号案件は、募集開始からわずか5分で5000万円の資金が集まる人気ぶり。今、一つの投資先の選択肢として注目される株式投資型クラウドファンディングに挑戦したい個人投資家は早めに概要をチェックしておいたほうがよさそうだ。
未上場企業の株式が取得可能!株式投資型クラウドファンディングとは
クラウドファンディングとは、インターネットを通じて不特定多数の人から資金を集める仕組みだ。ここ数年の間に、市場が急成長しつつあるクラウドファンディングには、「寄付型」「購入型」「融資型」「株式型」など様々な形態がある。
なかでも「株式型」は、企業が資金調達の方法として、未公開株を提供する代わりに資金を募る仕組みで、未上場企業の株式を投資家が取得できることが特徴の一つとなっている。
これまで個人投資家が未上場企業の株式に投資する機会は限られていたが、株式型クラウドファンディングを利用すれば、一つの会社が発行する株式につき年間に50万円まで投資することができる。
通常の株式と比較すると売却が難しいなどのデメリットもあるが、投資先の企業が成長すれば、IPOやM&A(企業の合併・買収)によって大きなリターンを得ることができる可能性もある。
第1号案件はわずか5分で目標金額を達成
株式会社ユニコーン社が提供する、クラウドファンディンのプラットフォーム「ユニコーン」は、会員登録することで非上場企業への投資が可能で、株主優待や定期的なIRなどのサービスが特徴だ。
同社にはI P O、資金調達に関わる実務経験が豊富なメンバーが所属しており、投資先となる企業の成長をサポートしているという。
同社の第1号案件となったスポットツアー株式会社は、世界的な観光プラットフォームを目指す企業。日本各地の「持続可能な観光整備」を可能にすることを目的とするアプリを開発しており、7月にユニコーンを利用し、5000万を超える資金調達を実現した。
この案件は受付開始からわずか5分で目標募集額5000万円を達成。さらに13分で上限募集額5750万円を突破するという人気ぶりだった。
第2号案件は世界に挑戦する化学系ベンチャー
今回、第2号案件として2020年1月6日から公開され、1月14日から募集が開始されるのは、オリーブ技研。
同社は、20年にわたる研究開発の末に発明した「抗酸化カルシウムイオン水溶液」(特許取得済)で水の課題解決に取り組んでいる。畜産市場、アグリ市場では効果も実証され売上実績があり、今後もシェア拡大を狙う。また、今後急成長が期待されるヘルスケア市場、さらには住宅・建材市場などのニーズも見込んでいるという。
創業者の松下良博氏は武田薬品工業を研究職として勤め上げた後に、シニアベンチャーとしてオリーブ技研を立ち上げた。世の中に、シニアベンチャーとしての成功例を示すために、2024年10月期に総売上で約46億円の売上を目指しており、5年以内の上場を視野に入れている。
第1号案件が数分のうちに目標金額を達成したように、今回のオリーブ技研の案件についても大きな人気を集めることが予想される。今後も様々な案件が公開されていくであろう株式型クラウドファンディング市場に注目が集まりそうだ。