SBIネオモバイル証券(通称:ネオモバ)は、カルチュア・コンビニエンス・クラブ株式会社の子会社であるCCCマーケティング株式会社とSBI証券との合弁会社である。2019年4月10日に開業したばかりの会社であり、開業から7ヵ月余りで 20 万口座を達成した勢いのあるネット証券会社だ。

Tポイントを使って1株単位から気軽に投資できるのが特徴である。SBIネオモバイル証券の特徴や手数料、口座開設の手順などを詳しくお伝えする。

SBIネオモバイル証券とは?1ポイント=何円相当?

SBIネオモバイル証券
(画像=SBIネオモバイル証券Webサイト)

SBIネオモバイル証券は、日本初の「Tポイントを使って株が買える」証券会社。「投資に使えるお金はないけれどTポイントは貯まっている」という人にとって、投資を始めるのにうってつけだ。

Tポイントのおさらい

Tポイントとは、提携先での買い物などで得られるポイントサービスだ。2019年11月末時点で、総会員数は7,000万人にも達する日本最大級のポイントサービスである。付与されたポイントは1ポイント=1円で使えるほか、一定の商品と交換することもできる。

提携先はファミリーマートやガストをはじめ非常に多く、実店舗はもちろんのこと、ネット通販やデリバリー、飲食店などでも提携しているところは多い。

1ポイント=1円相当で投資できる

Tポイントを使う場合は1ポイント=1円で使えることが多いが、SBIネオモバイルでも、このルール通り1ポイント=1円相当で国内株式を購入できる。

普通に使ってしまえばポイントはなくなってしまうが、株式購入費用に当てれば将来大きく増える可能性もあるので、賢い使い方と言えるだろう。Tポイントのほか、現金でも投資することができるので、少額から株式投資を始めたい初心者のニーズにマッチする。

スマホに最適化されたUIで若い人が投資を始めるのに最適

SBIネオモバイル証券は、社名が表す通り「モバイル=移動・持ち運び」を前提とした「スマホでの投資」を想定している。よって「若年層や投資初心者」をコアターゲットに設定しており、「誰でも使いやすく」を徹底した管理画面になっている。実際に、20代と30代のユーザーが全体の50%以上を占めているのだ。

また、スマートフォン用アプリ「ネオモバ株アプリ」も提供されており、1株からIPOの申し込み、自動で株式の注文発注、グラフでの資産状況チェックを行うことができる。Tポイント加盟店のお得なクーポン情報が届くことも魅力的だ。

株式売買手数料は月額定額制

一般的な株式売買では、一回の取引ごとに手数料が必要だ。SBIネオモバイル証券では、手数料に「月額定額制」を採用した。具体的には、1ヵ月の売買代金が50万円までなら何回取引をしても月額200円(税込み220円)で、この手数料もTポイント付与の対象となる(税抜き100円につき1ポイント)。

さらに、SBIネオモバイル証券では毎月期間固定Tポイント200ポイントをもらうことができる。有効期限付きで、投資以外に使うことはできないが、このポイントを利用すれば毎月の手数料が実質20円(税込)で取引し放題ということになる。

SBIネオモバイル証券のメリット

SBIネオモバイル証券には、主に3つのメリットがある。

メリット1 一株500円程度から株が買える。Tポイントが貯まる

SBIネオモバイル証券では、銘柄にもよるが500円程度から株式投資が始められる。投資には多額のお金が必要と考えていた初心者には、嬉しい誤算だろう。

投資できる銘柄には誰でも知っているような大企業も多く含まれており、自分の関心がある企業へ投資すれば、投資に対する学習意欲も高まるだろう。

サービス利用月の翌月最終営業日には、サービス利用料の1%がTポイントとしてもらえる。投資とTポイントが結びついているのが、SBIネオモバイル証券の特徴と言えるだろう。

メリット2 当選確率100倍!?一株からIPOへ申し込みができる

2019年11月30日より「ひとかぶIPO」のサービス開始で、IPOの取り扱いがはじまった。「ネオモバ株アプリ」を利用して、1株から99株まで申し込むことができる。

「若年優遇」や「取引継続優遇」などユニークな配分方法があり、1株ずつ抽選が行われるため当選確率は通常の証券会社の100倍だ。投資資金が少ない20代、30代の方にもチャンスが広がる仕組みとなっている。

メリット3 ロボアドバイザーWealthNavi(ウェルスナビ)で運用できる

SBIネオモバイル証券では、WealthNavi(ウェルスナビ)という「自動で資産運用をしてくれるサービス」も利用できる。しかもこれはSBIネオモバイル証券専用だ。投資の知識がなくて不安な人や十分な時間が取れない人でも、ロボットが自動的に運用してくれるので安心だろう。

通常10万円から利用できるウェルスナビだが、SBIネオモバイル証券限定で投資金額1万円から利用でき、月々5,000円から積立投資もできる。

投資方法もノーベル賞受賞者の提唱する理論に基づいたアルゴリズムによる「世界的な分散投資」を基本にしているため、リスクも分散されている。利用手数料は「(取引残高の)年率1%」なので、年間10万円程度投資したら1,000円程度だ。リスクを抑えて少額で始めたい人には最適なツールと言える。

SBIネオモバイル証券のデメリット

デメリット1 iDeCoは取り扱うがNISAには対応していない

SBIネオモバイル証券は、個人型確定拠出年金「iDeCo」の取り扱いを2019年12月2日から開始した。月々5,000円から掛金を積み立て、投資信託等の金融商品を自分で選んで運用する私的年金だ。掛金が所得控除の対象となり、運用益は非課税となるなど、節税効果の高い資産形成の手段となる。

同じように、節税しながら資産形成ができるNISAという制度があるが、現時点ではまだNISAに対応していない。SBI証券の方にNISAの取り扱いがあるため、興味がある方は合わせてSBI証券を利用してみるのも良いだろう。

デメリット2 株式取引をしなくても利用料が220円(税込)かかる

1ヶ月のうち、取引回数が0回でも利用手数料がかかる。ただし、あらかじめ利用しないことが分かっていればサービスの一時停止も可能であり、毎月の固定ポインント200ポイントをもらうことも可能なため、実質の負担は大きくない。

SBIネオモバイル証券の口座開設方法

何らかの投資をする時には、銀行で預金口座を開設するのと同じように、証券会社などで「証券口座」を開設する必要がある。この口座にお金を入れて、その金額の範囲内で株式などを買い、株式などを売った時には代金が証券口座に入る。

SBIネオモバイル証券でも同様で、最初は証券口座を開設する必要があるので流れを説明する。なお、途中で「本人確認書類のアップロード」が必要になるので、運転免許証やマイナンバーカードなどを準備しておくといいだろう。

ステップ1 メールアドレス、申込情報を登録する

このリンクから「口座開設はこちら」ボタンにてメールアドレスを登録しよう。この時、年齢と居住地も聞かれるので、入力して送信する。

するとSBIネオモバイル証券から口座開設申込のためのURLが添付されたメールが届くので、URLをクリックしてサイトを開き、必要事項を入力し、約款などに目を通そう。「源泉徴収区分の選択」については、初心者なら「ネオモバにまかせる」を選べばいいだろう。内容を確認し、送信すればステップ1は完了だ。

ステップ2 本人確認書類をアップロードし、初期設定をする

本人確認書類として、免許証やマイナンバーカードなどの本人確認書類をアップロードする。なお、本人確認ができないと取引を開始できない。ここまで設定すると、審査完了メールが届くとともに、数日後登録した住所に簡易書留で「口座開設完了のご案内」が送られてくるはずだ。

初期設定では、まず「出金口座」と「配当金受取方法」を設定する。配当金受取方法は「SBIネオモバイル証券の口座で受け取る」に設定すると簡単なのでおすすめだ。

ステップ3 利用料の支払方法を設定し、ログインパスを変更する

ステップ2で触れた簡易書留が届いたら、「サービス利用料のお支払方法設定」ボタンからクレジットカード情報を登録する。注意事項をよく読んで、間違いのないように登録しよう。これで、取引に必要なすべての設定が完了だ。

念のため、SBIネオモバイル証券から発行された初期ログインパスワードを、新しいログインパスワードに変更しておこう。上記の支払方法を設定した後、一度ログアウトして再度ログインすれば、「初期ログインパスワード変更」画面が表示されるので、そこで変更できる。(ZUU online 編集部)