ニューヨーク証券取引所(NYSE)は、3月23日(月曜)の取り引き開始から一時的にすべて電子取引に移行する。
NYSEなどの取引所を運営するインターコンチネンタル・エクスチェンジ(ICE)の声明によると、新型肺炎コロナウイルス(COVID-19)への対応として、従業員とフロア・コミュニティを保護するための予防措置という。
ICEは、事業継続性プランの一環として、ニューヨークのNYSE株式・NYSEアメリカンオプションのトレーディングフロアとサンフランシスコのNYSEアルカオプションのトレーディングフロアを一時的に閉鎖する。
NYSEのカニンガム社長は、声明で「ニューヨーク証券取引所のすべての市場は通常の取引時間に運営され、すべての上場証券の取引および規制監視は中断されることなく継続される」 と説明した。
ニューヨーク証券取引所の株式市場では、指定されたマーケット・メーカーが取引所に電子的に接続して株式の流動性を提供するが、フロア・ブローカーの注文は利用できない。同取引所のオプション市場では、電子取引は通常通り継続されるが、立ち会い(オープン・アウトクライ)取引は停止される。
完全に電子的な取引で運営することが可能
カニンガム社長は「市場は、すべての参加者にサービスを提供するため、完全に電子的な取引で運営することが可能であり、取引フロアをメンバーに再開することができるまで、この方法で進める。トレーディング・フロアを閉鎖するという予防的措置を打ち出しているが、市場は引き続き開かれ、投資家にとってアクセス可能であるべきであると強く信じている」と表明した。
Bernice Napach
ThinkAdvisorのシニアライターで、金融市場、アセットマネージャー、ロボアドバイザー、大学の企画立案や退職問題を主に書いている。ヤフー・ファイナンス、ブルームバーグTV、CNBC、ロイター、インベスターズ・ビジネス・デイリー、ボンドバイヤーでの勤務経験あり。ニューヨーク・タイムズ紙、The Street.com、スターレジャー、レコード、バラエティ、ワースの各雑誌で執筆。SUNYストーニーブルック大学で社会福祉の理学士号を取得している。
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