相場が急変!黙って見ていることしかできない?

Bloomberg,Dow Jones Industrial Average,(2019年4月1日〜2020年3月16日)3月17日18時時点
(画像=Bloomberg,Dow Jones Industrial Average,(2019年4月1日〜2020年3月16日)3月17日18時時点)

ほぼ10年毎に金融市場はショックに見舞われると言われるが、2008年9月のリーマンショックから約12年後に勃発したのがコロナショックだ。しかも、3月12日には、ニューヨークダウの終値が、前日比2352ドル60セント安い2万1200ドル62セントという下落幅を記録したように、超弩級の大混乱だった(日経新聞3月13日記事より)。

3月14日に読売新聞が報じたところによると、新型コロナウィルスの感染拡大に伴って、12日の欧州株も軒並み10%下落するなど株安が連鎖。13日には日経平均株価も一時は1万7,000円を割り込むなど乱高下した。

コロナ騒動がそう簡単には終息しないことは誰の目から見ても明らかで、今後も非常に不安定な相場が続きそうだ。もはや、我々個人投資家としては、こうした状況を呆然と眺めているしか術はないのだろうか?

いや、そんなことはない。実はCFD(Contract for Difference=差金決済取引)を活用すれば、保有株のリスクを巧みにヘッジすることができる上に、乱高下相場でも利益を追求できるのだ。

有事の際にヘッジが可能!GMOクリック証券のCFDとは?

ここから、GMOクリック証券のCFD取引について説明しよう。

通常、相場が上下に不安定な動きを示している局面では保有株をいったん処分して様子を見る以外の選択肢はないはずだった。だが、たとえば前夜のニューヨーク市場の展開が波及して日経平均株価が大きく下がりそうな場合、日経225先物を参照原資産とするCFD銘柄「日本225」を売っておくという手が考えられる。

そうすれば、現実に日経平均株価が急降下して保有株で含み損が発生したとしても、CFDの「日本225」では利益が生まれ、リスクヘッジを実現することができる。個人投資家の一部は既に、こうした投資を実践しているようだ。

GMOクリック証券における 2020年2月のCFD売買代金ランキング(総合ランキング)では「日本225」が首位となり、「米国30(ニューヨークダウ)」、「米国NQ(ナスダック)100」がそれに続いている。また、4位に「原油」、6位に「金スポット」がランクインしていたのも特筆すべきポイントだろう。

そもそもCFD(差金決済取引)とは、預けた証拠金の数倍〜数十倍のポジションを建てられる(レバレッジを効かせられる)デリバティブ取引の一種だ。加えて、先に述べたように買いからだけでなく売りからも取引を始められ、下落局面でも収益を追求できる。

一見、これらの特徴は株式の信用取引やFXと共通しているように思われるが、実際に比べてみると大きな違いがある。信用取引では約3倍のレバレッジしか効かすことができないが、外国株CFDは5倍、日経225先物やNYダウ先物を参照原資産とする株価指数CFDは10倍まで可能など、世界の主要市場が参照原資産市場となっている(商品CFDは20倍、バラエティCFDは5倍まで可能)。

レバレッジの倍率は最大25倍のFXと比べて見劣りするように感じるかもしれないが、CFDは世界の株式指数や個別銘柄、商品市場、さらに「恐怖指数」と呼ばれるVIX指数の先物商品なども参照原資産となっており、取扱銘柄が豊富だ。取引手数料についても、GMOクリック証券の場合はすべてのCFDが無料となっており、取引にかかるコストは売値と買値の差額であるスプレッドだけだ。

米国VIチャート・日足(2019年3月~2020年3月分)2020年3月17日11時時点・はっちゅう君CFDチャートより
(画像=米国VIチャート・日足(2019年3月~2020年3月分)2020年3月17日11時時点・はっちゅう君CFDチャートより)

ちなみに、VIX指数が「恐怖指数」と呼ばれるのは、金融市場で不安心理が拡大してリスク回避の傾向が高まると上昇傾向を示すからだ。事実、2020年2月以降は鋭角的な上昇を記録している。

日本225チャート・2時間足(2020年1月1日~2020年3月17日分) 2020年3月17日11時時点・はっちゅう君CFDチャートより
(画像=日本225チャート・2時間足(2020年1月1日~2020年3月17日分) 2020年3月17日11時時点・はっちゅう君CFDチャートより)

チャートが示すように日本225の下落が鮮明になったのは2月下旬からだが、その頃にCFDでVIX指数の動きと連動する商品を買っておけば、前述の「日本225」売りをしのぐリターンが得られていた可能性もある。つまり、保有株のリスクヘッジだけにとどまらず、プラスが出ていたかもしれないのだ。

もちろん、CFDにも注意すべきポイントがあるのも確かだ。具体的には、信用取引よりも高いレバレッジを効かせられるので、その分だけリスクも大きくなることだ。証拠金取引であることから、証拠金以上の損失が出てしまう可能性も考えられる。

しかし、任意証拠金を積んで自分自身でもリスク管理を心掛ければ、個々の建玉のロスカットレートもコントロールできる。また、夜間・休日でも取引できるので、保有株のリスクヘッジから積極的なリターン追求まで幅広い活用が可能になっている。

今年はイベントが多数!いざというときに備えて今から始めてみては?

足元で世界の関心はコロナ騒動に集中しているが、その先を見渡しても様々な問題が山積している。また、グローバルに影響を及ぼしうるイベントも控えている。今はそれどころではないが、混乱がいくらか収まってくれば、米国とイランとの関係悪化や米国VS中国の貿易戦争といった問題が再び取り沙汰されるかもしれない。

さらに、3月25日のNHKの報道によれば、五輪の延期により、見込まれていたGDP2兆円前後の押し上げ効果がなくなると、民間エコノミストが予測してるという。日本経済には大きなダメージを及ぼすだけに、金融市場にもショックが走りそうだ。今秋には米国の大統領選挙も控えており、予断を許さぬ状況がさらに続くと思っておいたほうがよさそうだ。

もう一つ、専業トレーダーではなく、日中は本業が忙しくて相場をずっとウォッチしていられないという人も、今のような相場は続く状況下ではリスクヘッジを検討したほうがよいかもしれない。前夜の海外市場の情勢から日本株の大幅下落が懸念される場合、CFDで売りを入れるなどのリスクヘッジを行っておくという選択肢も出てくる。

保有株のリスクヘッジと言えば日経平均先物を連想する人もいるだろうが、取引単位がけっして小さくないのがデメリットだった(しかも、売買手数料がかかる)。その点、CFDは取引単位が先物よりも小さく、小口の取引から可能となっている。

これら一連のメリットに注目すれば、CFDをリスクヘッジに活用することを検討する方がいいかもしれない。まずは口座を開設し、自分のトレードスタイルやポートフォリオにおいて、CFDの特性をどのように生かせるのかを探ってみてはどうだろうか? 

信用取引やFXともいくつかの違いが見られるだけに、「実際に試してみないとピンとこないが、いきなり資金を投入するのも不安……」と思う人もいることだろう。GMOクリック証券ならデモトレードにチャレンジできるので、バーチャル体験で感触をつかんでみるのもよいだろう。