帝国データバンク
(画像=PIXTA)

新型コロナで141社が下方修正、減少した売上高は1兆円を突破

はじめに

新型コロナウイルスは国内に大きなダメージを与えており、その影響によって業績予想の下方修正を発表した上場企業も目立つようになった。

帝国データバンクでは、適時開示情報を発表した上場企業のうち、新型コロナウイルスの影響が含まれ、業績予想を下方修正した企業について集計し、分析した。

■新型コロナウイルスなどの影響を含む要因によって業績予想を下方修正した企業のうち、具体的な数字を公表していない企業は除く。また、集計開始以来、一度は業績予想を発表していたものの、その後「未定」とした企業については判明している数値で集計

■本調査は前回調査(3月27日発表)に続き5回目

調査結果

1 「新型コロナウイルス」の影響を受けたとして業績予想の下方修正(連結、非連結)を発表した上場企業は4月1日までに累計141社(前回調査から30社増)となった

2 141社が下方修正をおこなったことで減少した売上高の合計は約1兆1873億1200万円(前回調査から約4188億6800万円増)となり、1兆円を超えた

3 新型コロナウイルス感染拡大に収束のメドがたたないなか、全国で関連倒産(4月3日12時時点、34社)も相次いでおり、影響の拡大が今後も懸念される