新型コロナで下方修正した上場企業は259社 修正額累計は2兆円を超える
~ 「来店客数の減少」「中国工場の操業停止」などによる修正目立つ ~
はじめに
新型コロナウイルスは国内経済に大きなダメージを与えており、その影響によって業績予想の下方修正を発表する上場企業が後を絶たない。
帝国データバンクでは、業績予想の修正に関する適時開示情報を発表した上場企業のうち、新型コロナウイルスの影響が含まれ、業績予想を下方修正した企業について集計し、分析した。
■新型コロナウイルスの影響を含む要因によって業績予想を下方修正した企業のみをカウント。また、集計開始以来、一度は業績予想を発表していたものの、その後「未定」とした企業については判明している数値で集計
■本調査は前回調査(4月16日発表)に続き8回目
調査結果
1 「新型コロナウイルス」の影響を受けたとして業績予想の下方修正(連結、非連結)を発表した上場企業は4月22日までに累計259社(前回調査から42社増)となった
2 259社が下方修正をおこなったことで減少した売上高の合計は約2兆1316億9200万円(前回調査から約3900億900万円増)となった
3 下方修正の要因としては、「来店数・利用客の減少」のほか「中国工場の操業停止」、「インバウンド需要の減少」が目立つ
4 新型コロナウイルス感染拡大に収束のメドがたたないなか、全国で関連倒産(4月23日16時時点、85件)も相次いでおり、影響の拡大が今後も懸念される