株価
(画像=Getty Images)

29日の米ダウ平均は前日比532.31ドル高の24633.86ドルで引けた。30日の日経平均株価は大幅反発し、前営業日比422円50銭高の2万193円69銭で引けた。2万円台回復は、3月9日以来、約2か月ぶりとなる。ドル・円相場は1ドル=106円台で推移している。

世界的な新型肺炎コロナウイルスの感染動向に注目が集まる中、米ギリアド・サイエンシズ社が開発する治療薬レムデシビルの治験結果が良好との報道に加え、欧米の一部で経済活動を再開する動きが出ていることが支援材料となった。

もっとも市場関係者によると、日経平均株価の2万円台乗せにより、達成感が出ており、目先は2万円前後での推移が見込まれている。

日経平均株価は半値戻し達成

三井住友トラスト・アセットマネジメントの押久保直也シニアエコノミストは30日、ZUU onlineとの電話インタビューで、日米の株高について、「米ギリアド社開発の新薬治験が良好との報道を受けて期待感からポジティブに反応した。欧米では、経済活動の再開に向けた動きもみられ、リスクオン(選好)で日経平均株価は節目の2万円を超えた」と説明。「目先は2万円前後で推移するのではないか」と述べた。

同氏は、年初来高値(1月17日の2万4115円95銭)から年初来安値(3月19日の1万6358円19銭)まで下落の半値戻しを達成したことを挙げ、「2万円乗せで達成感が出ており、高値警戒感もある。急速に値を戻したので、ここからの上値は重いだろう。大型連休ゴールデンウイークを迎え、ドル安・円高懸念もある。戻り売りが出て上値を追うことはないものの、財政・金融緩和策が下支えし、大きく崩れることもないだろう」と述べた。

米連邦準備理事会(FRB)は28、29日に開いた連邦公開市場委員会(FOMC)でフェデラルファンド(FF)金利誘導目標0─0.25%の据え置きを決めた。米商務省が29日に発表した1-3月期の国内総生産(GDP)は年率前期比4.8%減少と2014年1-3月期以来、6年ぶりのマイナス成長だった。

5月中は1万9000円〜2万500円のレンジ予想

押久保氏は、「米GDPなどを含め、世界的に経済指標は悪い。FRBはゼロ金利政策を続けると表明しており、非常に緩和的」と指摘。「日本は、自粛期限5月6日を1か月程度めどに延期する方向で調整中。実体経済・企業業績は悪いが、財政・金融緩和策が下支えし、リスクオンの地合い」と述べた。

同氏は、5月中に1万9000円〜2万500円程度のレンジでの推移を予想する。もっとも「5月下旬には緊急事態宣言の解除への期待から2万1000円を試す展開ではないか」と見込んでいる。