FX取引に興味はあるけれど、なんとなくリスクが高そうで怖いと感じている方も多いのではないでしょうか。
しかし、実際にはFXは少額から始めることができる非常にハードルの低い投資方法だという側面もあります。余裕資金の中からほんの少し投資に充てるお金を出して、FXを始めてみてはいかがでしょうか。
この記事では、少額から始められるFX取引について詳しく解説するとともに、おすすめのFX会社や取引をするときの注意点を紹介します。
目次
少額からFXを始めよう
「投資」と言うと、「まとまった資金が必要なのではないか」「お金を投資に回す余裕がない」などといった理由で、後ろ向きなイメージを持っている人も多いでしょう。
確かに、株式投資や不動産投資など、始める際にある程度まとまった金額が必要な投資もあります。しかし、もし少額のお金で始めることができる投資法もあるのです。
FXもそうした「少額から始められる投資」の一つです。余裕資金の中から、ほんの少し投資に充てるお金を捻出すれば、FXを始めることは意外と簡単なのです。
なぜFXなのか
多額の資金が必要というイメージのあるFXですが、FX会社によっては少額からの取引もできます。
投資を始めるとなると、少しでもはやく大金を儲けようと考える人もいるでしょう。しかし、初心者がいきなり投資で大きく儲けることは思っている以上に難しいことです。
そのため、初心者は精神的にも負担が大きい大金をつぎ込んだトレードは避け、まずは少額投資から始めることをおすすめします。
そうした観点から考えると、投資のなかでも少額から始められるFXは、初心者にも向いた投資方法だと言えるでしょう。
いくらから始められるのか
それでは、FXのトレードはいくらから始められるのでしょうか。FX会社によっても異なりますが、もっとも少額ならば4円から始められる会社もあります。ほかにも、100円から始めることができるFX会社も数多くありますので、ほんの少しのお金があれば投資の世界に足を踏み入れることができます。
FXの場合、架空の資金を使ったデモトレードを提供しているFX会社も多く、実際の投資を始める前にデモトレードで練習することもできます。しかし、このように少額でも取引が可能なので、少額の余裕資金をつかって、FXに挑戦する初心者の方もいるのです。
しかし、最低額の4円から取引を始めても、あまりにも金額が少なすぎて、モチベーションが上がりにくいでしょう。そのため。資金に余裕があるのであれば、3万円~10万円程度の資金で始めることをおすすめします。
少額で始めるメリット・デメリット
このように少額から始められるFXですが、少額で始めるメリットはどこにあるのでしょうか。
それは、ローリスクで取引の臨場感を味わえることです。
少額での投資は、リターンも少なくなりますが、その分、リスクも減らすこともできます。そのため、初心者の方がはじめから大損してFXの世界から退場する心配も少なく、リスクの低い状態で実際のトレードを体験できるのです。
本やインターネット、セミナーなどで勉強したり、デモトレードで取引を体験してみたとしても、実際にトレードを始めてみるとうまくいかないケースも多いでしょう。
その理由は、「損をするかもしれない」という緊張からくる精神的な負担が多くを占めます。この緊張感を和らげられることが、少額からトレードを始めるメリットと言えるでしょう。
しかし、少額でトレードを行うことのデメリットもあります。あまりに少額だと取引の緊張感も薄れてしまい、せっかくお金を投資しているという臨場感を味わうこともできなくなってしまいます。また、投資としてのうまみも減ってしまいますので、やはり最低でも数万円程度から始めた方がよいでしょう。
少額から始められるFX
FXの取引には、通貨単位という考え方があります。この通貨単位とは、取引を行う際の通貨の最低数量のことです。
FXのトレードではまとめ買い、まとめ売りが基本です。そして、このまとめて売買する通貨のかたまりをロットと呼びます。通常この1ロットは1万通貨単位のことを指しています。
1万通貨単位はFX経験者にとっては一般的なレートですが、初期投資として多くの資金が必要な大きさです。また、想像しているよりもはるかに大きな精神的負担がかかります。
そこで、初心者には負担があまりかからない、1,000単位以下の少額でリアルトレードを始めることをおすすめします。
1通貨単位での取引
1通貨単位でのトレードは、SBI FXトレードが提供しています。1通貨単位の場合、レバレッジ25倍であれば、4円から取引することが可能です。
1通貨単位から始める利点は、FXのトレードをリアルに楽しめることです。最初のうちは感覚でもよいので、用意されたツールでラインを引いてみるなど、とにかくトレードを初めてみましょう。
チャートを見ながらテクニカル分析でトレードをはじめるようになると、これまで興味のなかった経済や金融に関する情報などにも興味がわくようになります。こうした知識を少しずつでも理解できるようになれば、投資に関する視野も大きく広がってきます。
1通貨単位から始められるSBI FXトレードは、現金によるトレードの臨場感とデモトレードの気軽さを両立しています。リスクが気になる方にもおすすめできる、人気のあるFX会社と言えるでしょう。
1,000通貨単位での取引
1通貨単位では物足りないけれど、1万通貨単位ではちょっと心配といった初心者の方に人気なのが、1,000通貨単位での少額取引です。損失時のリスクを抑えながら、チャンスの時には利益を得ることも可能な、1通貨単位と1万通貨単位のよいところをおさえた取引方法とも言えます。
FX初心者に1,000通貨単位の取引がおすすめできる理由は、証拠金が少なくて済むので、FXで大きな損をしにくく、多くの経験を積めるからです。
たとえば、レバレッジ25倍の取引を1万通貨単位で行った場合、証拠金が4万円必要になりますが、1,000通貨単位であれば、その10分の1の4,000円で済みます。
初心者がFXの取引で成功するには、まずは相場になれる必要があるので、こうした少額で何度もトレードを繰り返して経験を積むことが重要です。
1万通貨単位での取引
本来FX取引の基本は1万通貨単位です。経験者であれば日常的に1万通貨単位で取引を行っていますが、初心者がいきなり始めるにはリスクが高いと言えます。
1万通貨単位の場合、証拠金を多く用意する必要がありますので初期投資も多くなります。また、取引時の精神的なプレッシャーも少額取引とは大きく異なりますので、場慣れしていない初心者の場合はこのプレッシャーに負けてうまくトレードを行えない可能性もあるでしょう。
初心者は、少額のトレードで多くの取引を経験してからチャレンジした方が、大損するリスクも減らすことができます。そのため、やはり少額から始めた方がよいでしょう。
おすすめのFX会社
少額から始めたい場合、X会社をどのように選んだらよいのでしょうか。1,000通貨単位に対応している会社を選ぶことはもちろんですが、利用できるツールの良し悪しや、情報の多さ、そして取引のコストが安いといった基準で選ぶのがよいでしょう。
ここでは、おすすめのFX会社を3つご紹介します。
外為どっとコム
コストを抑えたいけど、少額でなおかつ低リスクで取引をしたいという方には、「外為どっとコム」がおすすめです。
外為どっとコムは、スプレッドが米ドル/円で0.2銭(原則固定、例外あり※2022年3月14日時点)と業界最狭水準で、投資のコストを最小限に抑えられます。
また、初心者から上級者まで幅広く利用できる業界トップクラスの情報サービスも、外為どっとコムの特徴です。元プロの為替ディーラーが、毎日のレポートやオンラインセミナーを行うなど、豊富な情報コンテンツを配信しています。
初心者にとって、プロが分析してくれたデータを無料で利用できることは、投資の仕方を学ぶうえでも大きなメリットになるでしょう。
みんなのFX
スキャルピングもしてみたい方におすすめの会社は「みんなのFX」です。少額の1,000通貨からできるうえ、スプレッドも業界最狭水準ですので、投資のコストを抑えることができます。
みんなのFXでは、取り扱っている27通貨ペアすべてで、1,000通貨からの取引に対応しています。なるべく少額から始められ、かつ取引コストを最小限に抑えたい方におすすめの会社です
また、24時間対応のコールセンターがあることで、操作方法や取引に不慣れな初心者にも安心です。
外貨ex byGMO
外貨ex byGMOの特徴は、なんといっても1,000通貨単位で取引を行える会社の中では取引高が1位ということです。また、親会社がYahoo!なので、自己資本率の高さなど安心面での保障があります。
また、外貨ex byGMOが提供しているスマホアプリ「Cymo」のデザインや操作性は、少額取引を扱っている会社の中でもとくに使いやすいといわれています。
また、外貨ex byGMOの特徴としては、取引するたびにキャッシュバック特典が貯まり、PayPayか現金で受け取れることがあげられます。
少額でFXを始めるときの注意点
少額とは言え、実際にお金を使ってトレードをするわけですから、取引に慣れていない初心者の方が気をつけなければいけないこともあるでしょう。ここでは、少額で取引を始める前に注意する必要があることをまとめておきます。
本やネットで勉強する
FXを始めるのであれば、なにより重要なことはトレードに関する知識を得ることです。少額での取引は、緊張感が薄れるため、始めやすい反面、あまり考えずに投資を続けてしまう可能性もあります。
そうなると、せっかく実際のお金でトレードをしているのに、トレードを続ける上で重要な知識や経験を得られなくなります。漫然と取引をするのではなく、FXに関する本を読んだり、インターネット上の記事を見たりして、しっかりと勉強した方がよいでしょう。
デモトレードで雰囲気を味わう
FX会社は基本的にデモトレードの環境を提供しています。FXの取引を始める前に、こうした仮想環境でツールの使い方を学ぶことや、取引の雰囲気などを味わっておくことも重要です。
1通貨単位からできるFX会社もあるなど、取引を始めるまでの敷居は低いものの、実際のお金を使って取引をする前に、デモトレードで取引に慣れておくことも、FXで成功するためには大切となります。
まずは可能な額から挑戦を
少額で投資ができることはFXの特徴の一つです。数千円から投資を始めることができ、実際のお金を使った取引を経験できます。
実際のお金を使った取引ですので利益がでることもあれば、逆に損をすることもあるでしょう。しかし、お小遣いでできる範囲から始めることで、FXの知識や経験を獲得できます。本格的にFXを始める前に、こうした経験を積んでおくことは非常に重要なことです。
少額での取引はリスクが低い上に、うまくいけば余裕資金を増やすこともできるでしょう。FXに興味があるのであれば、できる範囲でFXに挑戦してみてはいかがでしょうか。