新型コロナウイルスの影響により多くの企業が業績を悪化させており、今後の資金繰りに悩む企業も増えている。こうした中、新たな資金調達手段として注目を集めているのが、クラウドファンディングだ。最近ではサッカーJリーグの鹿島アントラーズや浦和レッズなどが、クラウドファンディングを利用して資金を集めていることが報道され話題となった。

これらはクラウドファンディングの中でも「購入型」「寄付型」に該当する場合が多いが、個人投資家が注目すべきなのは「株式投資型」だろう。「株式投資型クラウドファンディング」は、未上場企業に出資することで、上場前の株式を受け取ることができる制度。未上場だが将来性のある企業に投資することで、出資企業が上場やM&Aした場合に大きなリターンを得ることができる。

今回は、株式会社ユニコーンで株式投資型クラウドファンディングに挑むFanTV株式会社を紹介する。  

「人気放送作家」×「インフルエンサー」×「視聴者」で新たな番組作りに挑む

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(画像=ユニコーン)

新型コロナウイルス感染症の影響により、多くの人が自宅でテレビやインターネット動画を楽しむようになった。それに伴い、SNS上で影響力を持つ「インフルエンサー」の需要が拡大しつつある。また、最近では、これまでテレビで活躍していたタレントやお笑い芸人も、続々とYouTubeにチャンネルを開設している。

しかし、YouTubeをはじめ無料動画サービスのコンテンツは玉石混交だ。地上波テレビ並みにスタッフを揃え、魅力的なコンテンツを発信しているものもあれば、個人制作で「ただ喋るだけ」の番組もある。

「F@nTV」は地上波で活躍する放送作家とインフルエンサーを組み合わせることで、ネット番組でも、より質の高いコンテンツを提供しており、毎月1万人以上のペースで会員が急増している。

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(出演する側にも既存のプラットフォームより多くのメリットがある)

既存の映像プラットフォームとの違いは大きく2つ。

ひとつめは、影響力が高まりつつあるインフルエンサーの力をフル活用できる点だ。既存のテレビ局は、タレント事務所との関係性が強く、インフルエンサーの起用には制約を伴う場合が多いが、「F@nTV」はそうした制約がない。さらに、再生回数に応じて支払われる広告インセンティブはYouTubeの8~10倍に設定されており、インフルエンサー側にとっても魅力的なプラットフォームとなっている。

もうひとつは、視聴者が番組に参加できる度合いが大きいことだ。「F@nTV」視聴者は、クラウドファンディングに参加することで、番組の直接の支援者となることができる。この仕組みを活用して製作される「F@nTV」オリジナルドラマの制作・配信も決定しており、2021年にはオンラインサロンも開設予定となっている。

3つの事業で2024年に約5,000億円に成長する市場を狙う

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(3つの収益モデル軸に多角化をはかる)

「F@nTV」の収益モデルは3つ。ひとつは広告収入で、番組内で放映する企業CMのスポンサーを募る。ターゲットを絞りこむことで企業は効率的な広告出稿が可能だ。

もうひとつは、番組制作支援金。クラウドファンディングにより視聴者からの出資を募るかたちで、これまでに14番組で実施されている。また、低予算で商品PRをしたい企業も出資することができる仕組みとなっている。

最後は、放送作家、インフルエンサー育成スクールの運営収入。さらに21年からは、ポイントプラグラム、オンラインサロンの会費、配信販売枠、イベント、国内外のコンテンツ販売など、収益の多角化を図っていく。

番組を支えるのは、100名以上の放送作家と350名以上のインフルエンサーだ。テレビ業界の第一線で活躍する放送作家がより質の高いコンテンツを作ることで、多くの視聴回数を見込んでいる。また、新しいプラットフォームを浸透させるには、いかにして知名度を上げるかが鍵を握るため、インフルエンサーが持つSNS上での影響力を最大限に活用する。インフルエンサーの総フォロワー数は500万人以上だ。

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(大きな成長が見込める動画広告市場)

また、将来的な世界進出も視野に入れる。スマートフォンの普及・定着により、日本の動画広告市場は急速に拡大。2020年の市場規模は2900億円だが、2024年にはさらに拡大し4957億円にのぼると言われている。世界に目を向けても、2019年の446億ドル(約4兆8200億円)から2021年には613億ドル(約6兆6200億円)まで拡大すると予測されている。

この市場にアプローチすべく、「F@nTV」は2022年からの海外展開も想定。字幕を付与したコンテンツの配信、F@nTVの運営権を各国の事業者へ貸与、海外でのオンラインスクールの展開などを広げていく予定だ。

代表取締役の片岡寛之氏は、「F@nTV」の構想を放送作家の方に相談すると、すぐに100人以上の方が『面白い!』といって協力を申し出てくれました。新しい映像ビジネス、番組作りという夢に魅力を感じてもらったのです。投資家の皆さんにも我々の事業と『夢』に投資していただければと思います」とその熱意を語っている。

今回のクラウドファンディングの募集を担う株式会社ユニコーンでは、7月末までに会員登録、8月末までに1回以上案件申し込みをすれば、もれなくAmazonギフト券3,000円がプレゼントされる。

現在ニーズが高まっている業界の新規事業に投資することで、「エンジェル投資家」の一歩を踏み出してみてはいかがだろうか。

※株式会社ユニコーンの概要
代表取締役 安田次郎
東京都新宿区新宿4‐3‐17 FORECAST 新宿SOUTH3F
第一種少額電子募集取扱業者 関東財務局長(金商)第3110号
加入協会 日本証券業協会

※株式投資型クラウドファンディングに関する留意事項
株式投資型クラウドファンディング業務により取り扱われる有価証券は、金融商品取引所の上場有価証券等ではなく、非上場の株式であるため、取引の参考となる気配や相場は存在しません。そのため、換金性が著しく乏しく、売却したい時に売却ができない可能性や売却価格が希望する価格よりも大幅に低下する可能性があります。また、発行会社の業績または財産の状況に変化が生じた場合、当該株式の価値が消失する等、その価値が大きく失われるおそれがあります。