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大きなリターンが期待できる「IPO前の未上場株」に投資できる機会は、これまで機関投資家やプライベートバンクを通じて大きなロット(最低1億円以上など)を動かせる超富裕層に限定されていた。しかし近年、株式投資型クラウドファンディングの普及によって、IPO前の未上場株への投資は、一般の個人投資家にも身近な存在になってきた。
海外ではリターン900%の事例もある株式投資型クラウドファンディング。今回は株式投資型クラウドファンディングを活用して2024年のIPOを目指す、バイオマテリアルを用いた感染症対策技術を提供するスタートアップ企業を紹介する。
コロナ禍において感染症対策技術の向上は全地球規模での社会的要請であり、投資観点からすると確実に市場が大きくなっていくメガトレンドだ。株式投資型クラウドファンディングを通じて、感染症対策技術を提供するスタートアップ企業にIPO前(未上場株)投資してみてはいかがだろうか。
海外ではリターン900%も!株式投資型クラウドファンディングの魅力
株式投資型クラウドファンディングは、インターネットを通じて、少額から未上場の新規・成長企業に投資することができる仕組みだ。投資家は、ひとつの会社が発行する株式につき年間50万円まで投資が可能で、投資した企業がIPO(新規上場)やM&A(合併・買収)した場合にリターンを得ることができる。
融資型や購入型などの種類があるクラウドファンディングの中で、株式投資型が特徴的なのは、非常に大きなリターンを得ることができる可能性があることだ。
IPO投資も大きなリターンを狙える投資法として知られているが、株式投資型クラウドファンディングには、それ以上の可能性を秘めている。株式投資型クラウドファンディングの先進国であるイギリスでは、リターンが900%(※)となった事例もあるというから驚きだ。
※(「英国の株式投資型クラウドファンディングー拡大の背景にある政府・業者の取り組みー」野村資本市場研究所)
解決すべき課題
感染症対策には免疫力を高めることが重要だと一般的に言われており、栄養や睡眠を十分に取ることは広く意識されるが、「口腔内環境」が軽視されがちである。特に歯周病は免疫力を著しく低げ、糖尿病などさまざまな疾患を引き起こす。新型コロナウイルス感染症の発症や重症化を防ぐには、歯と口の健康維持が重要だと日本歯科医師会も呼びかけている。
参考:日本歯科医師会「新型コロナウイルス感染症に負けない歯と口の健康づくり」
感染源を不活化するために消毒が徹底されているものの、タンパク質の存在については見落とされがちである。タンパク質はウイルスなどの菌の住処となり、単純消毒しても菌は入り込んで隠れてしまう。つまり、ウイルスの繁殖を防ぐためにはタンパク質の除去が不可欠なのだが、単純消毒だけでは除去できないことが課題となっている。
課題を解決するために3つの製品を市場に投入
今回、株式型クラウドファンディングを利用して資金調達に挑むのはトレスバイオ研究所(本社 神奈川県横浜市、代表者 川本忠、資本金 2,000万円)というスタートアップ企業だ。トレスバイオ研究所は、上記課題を解決して社会に貢献するため、3つの製品を市場に投入する。
口腔内浄化剤である「APAZYME(アパザイム)」は、タンパク質の分解作用により簡単に歯垢や歯石を剥離でき、患者の負担を大きく軽減する。さらには歯周病を予防するだけでなく、歯の表面改質による美白効果ももたらす。製品の原料となる未利用資源化している卵殻は世界中で800万トンに達するとも言われており、それらを活用できる、環境にも人に優しい製品となっている。
次世代抗菌剤「RESOMA(レゾマ)」は、菌のすみかであるタンパク質を除去したうえで菌を消毒。アルコール並みの抗菌力を備えることで抗菌効果が持続する、画期的な製品だ。
歯科矯正用アライナー専用洗浄剤「APF(アライナー・プレミアム・フォーム)」は、植物等が本来持っているタンパク分解作用などの優れた酵素の力を取り込んだ、最近普及が進んでいる樹脂製の歯科矯正装置であるアライナー専用の洗浄剤である。アライナーに噴霧して、暫く放置した後に洗浄するだけで、外出先でも手軽に利用可能。口腔内の環境を改善することで、感染症に負けない体作りをサポートしてくれる。
主力2商材を軸に海外展開を加速させ、2024年3月期のIPOを目指す
2020年9月から「APAZYME(アパザイム)」および「AFP(アライナー・プレミアム・フォーム)」のテスト販売を開始。オーラルケア関連製品の中で歯磨の市場規模は、2022年に2018年比6.6%増の902億円に拡大する見込み。その上昇気流に乗り、2021年3月期の販売数1万本を目指す。また、「RESOMA(レゾマ)」の販売も当期に開始する予定である。
2022年3月期からは海外展開を開始する計画。まずは、日本の製品をほぼそのまま展開できる台湾、シンガポール、インドネシア、タイなどで各製品を販売し、さらには日本臨床歯科学会・山崎長郎会長(トレスバイオ研究所顧問)が太いパイプを持つ中国についても、日中関係などの状況次第で参入する予定。同時に、欧米で販売するための許認可取得の準備を進める。
「RESOMA(レゾマ)」についても海外展開に力を入れる予定。世界の表面消毒剤市場は2019年に約7.7億ドル(約809億円)だったのが、新型コロナウイルス感染症の感染拡大を背景に2027年までCAGR(年平均成長率) 9.1%で成長し、同年には約15.4億ドル(約1,625億円)まで拡大する見込み。世界中で急増する需要に応えることで、感染症対策に貢献していく。
製品が広く認知されるようになる2023年3月期からは国内外で製造ライセンスの販売を開始し、2024年3月期のIPOを目指す。
リスクをコントロールしながら大きなリターンを狙う
海外ではリターン900%の事例もある株式投資型クラウドファンディング。しかしその分、流動性や価格変動のリスクも大きい。株式投資型クラウドファンディングで資金調達する全ての企業がIPOやM&Aで株主に利益をもらたすとは限らない。
現状の株式投資型クラウドファンディングは、規制により1案件への最大投資額は上限50万円となっている。本件のみならず、複数のIPO前(未上場株)案件に投資してリスクを分散するのも手だ。
コロナ禍において感染症対策技術の向上は全地球規模での社会的要請であり、投資観点からすると確実に市場が大きくなっていくメガトレンドだ。リスクをコントロールしながら、感染症対策技術を提供するスタートアップ企業にIPO前(未上場株)投資して、大きなリターンを狙ってみてはいかがだろうか。
※株式会社ユニコーンの概要
代表取締役 安田次郎
東京都新宿区新宿4‐3‐17 FORECAST 新宿SOUTH3F
第一種少額電子募集取扱業者 関東財務局長(金商)第3110号
加入協会 日本証券業協会
※株式投資型クラウドファンディングに関する留意事項
株式投資型クラウドファンディング業務により取り扱われる有価証券は、金融商品取引所の上場有価証券等ではなく、非上場の株式であるため、取引の参考となる気配や相場は存在しません。そのため、換金性が著しく乏しく、売却したい時に売却ができない可能性や売却価格が希望する価格よりも大幅に低下する可能性があります。また、発行会社の業績または財産の状況に変化が生じた場合、当該株式の価値が消失する等、その価値が大きく失われるおそれがあります。