NTTドコモが発行するdカードは、クレジットカード機能付きのdポイントカードです。日常的にdポイントを貯めている方は、dポイントカード単独で保有するよりも効率的にポイントを獲得できます。また、ゴールドカードは、ドコモ携帯やドコモ光の利用料金の10%がポイント還元されるなど、ドコモユーザーにとっておすすめのカードです。年間のカード利用額によっては年会費が実質無料になるポイント還元特典もあるため、お得にゴールドカードを持つことができます。

年会費

一般カードの年会費は条件なしで永年無料です。ゴールドカードは初年度から11,000円（税込）の年会費がかかりますが、一般的なゴールドグレードと同水準の価格です。また、ゴールドカード会員特典として、前年の利用累計額が100万円以上の場合には、11,000円（税込）相当のdポイントが付与されるため、利用額によっては実質無料で利用することもできます。

■カード別年会費（税込価格）

付帯保険・付帯サービス

海外・国内旅行保険

dカードの旅行保険の特徴は、一般カードについては29歳以下の会員および家族会員しか補償の対象にならないということです。29歳以下の一般カード会員は、dカードで支払うことを条件に、海外旅行における傷害や疾病の治療費用、賠償責任、救援車費用、携行品損害の全てを補償してもらえます。ゴールドカードの旅行保険には、一般カードのような年齢制限はないほか、海外旅行保険はdカードでの支払いが補償の適用条件とされていません。また、家族特約が付されたフル装備の海外旅行保険となっています。なお、一般カードの海外旅行保険を除いて海外および国内旅行保険にはそれぞれ、航空便が遅延した場合に客室料や食事代、衣料購入費等の補償が受けられます。

■死亡・後遺障害の場合の最高保険金額

dカードケータイ補償

dカードは、ドコモで購入した携帯電話の紛失や盗難、修理不能（水濡れ、全損）の際に、同一機種、同一カラーの携帯電話の再購入費用の一部を補償してくれます。

■カード別年会費（税込価格）

お買い物あんしん保険

一般カード、ゴールドカードともに、dカードで購入した品物が破損や盗難、火災等の被害に遭った場合に補償を受けられる「お買い物あんしん保険」が付帯されています。対象となる品物は、購入日から90日以内のものです。なお、一般カードについては、リボ払いまたは3回以上の分割払いの場合のみが補償対象となるため、注意が必要です。

■お買い物安心保険の保険金額（年間限度額）

追加カード・電子マネー

dカードでは、追加カードとして家族カードやETCカードを安く発行することができます。また、dカードは、電子マネー「iD」が一体となったカードのため、電子マネーとしても利用できます。おサイフケータイ（Android）やApple Pay（iphone）にも対応しており、それぞれの端末にカードを追加して、スマートフォンで簡単に支払いを行うことができます。

■追加カードの年会費

カード特典

カード特典の内容が、2つのカードの違いであることを理解しておくことがカード選びの参考になります。また、ゴールドカードで提供されている特典も、他のカード会社よりも少なく、シンプルな点も特徴的です。特典内容は大きく、利用額特典と、国内外の旅行やレジャーで受けられる優待サービスに分けられます。どちらのカードでも利用できる「dカード トラベルデスク」は、観光情報の案内やレストランの予約、カード紛失時のサポートなどを、現地事情に精通したスタッフが日本語で対応してくれます。

■一般カードとゴールドカードの主要な特典比較

セキュリティ対策

不正利用補償

盗難や紛失をした場合には第三者による不正利用の被害が発生する可能性がありますが、不正利用による損害が判明した場合には、届出をした90日前にさかのぼって損害額が補償されます。

本人認証サービス（ワンタイムパスワード）

インターネットショッピングを利用する際、クレジット番号や有効期限などの入力に加えて、SMSに届いたワンタイムパスワードを活用することで、第三者による不正利用を防止することができます。

不正検知システムによるモニタリング

カードの不審な利用を24時間365日監視しているので、第三者によるカード番号の悪用や不正利用の被害を最小限に抑えることができます。

dポイントが貯まりやすくなる

dポイントは、クレジットカード機能がついていないdポイントカードでも貯めることはできますが、その場合、dポイント加盟店でしかポイントが付与されません。dカードを利用すると、dポイント加盟店以外でもdポイントが100円につき1ポイント貯まります。さらに、dカードを次のように利用するとさらにポイントを獲得できるため、dポイントを貯めている方にとってはメリットが大きいカードです。

【dカード特約店で利用する】

例えば、dカード特約店であるJALでdカードを利用すると、ポイント還元率が2%になり、100円につき2円ポイントが付与されます。

【dポイント加盟店でdカードを提示する】

例えば、dポイント加盟店であるマツモトキヨシでdカードを提示すると、100円につき1ポイント（還元率1%）付与されます。

【dカードポイントモール経由でネットショッピングを利用する】

例えば、dカードポイントモールを経由して、楽天市場で買い物をすると、通常の還元率1%に加えて、0.5%増量されます。

d払いを利用するとポイントを三重どりできる

NTTドコモは、スマートフォン決済サービス「d払い」を提供しています。d払いを単独で利用されている方は、dカードを組み合わせることでポイントが三重どり（還元率最大2%）できるため、dカードを利用するメリットがあります。

①d払いの支払方法としてdカードを設定（「dカード支払い特典」で0.5%）

②d払い対応の店舗で実際にd払いを使って支払い（0.5%）

③dポイント加盟店で、dカードを提示（最大1%）

ドコモユーザーはポイント還元や特典を受けられる

ドコモの携帯電話や「ドコモ光」を利用するゴールド会員は、利用代金1,000円（税抜）につき100ポイントが還元（還元率10%）と、大変お得です。また、ゴールドカード会員で、対象の携帯料金プランを契約している方は、「ドコモでんき Green」の電気料金の100円（税抜）につき10%分のポイントが還元されます。ポイント還元のほか、ahamoユーザーで、dカードの一般カードで料金を支払っている方は毎月1GB、ゴールドカードで支払っている方は毎月5GB、それぞれデータ容量が増量される特典があります。

ドコモユーザー全員にメリットがあるわけではない

ドコモユーザーのうち、dカードのメリットが得られるのは主に、ゴールド会員です。一般カードの会員がドコモの携帯や「ドコモ光」を利用しても、通常の還元率（100円につき1ポイント）と同じであるため、メリットを得られません。また、ahamo契約者は還元率10%の適用を受けることができません。ahamoを含むドコモ携帯の利用料金は、dカードがなくても1,000円（税抜）につき10ポイントが付与されます。したがって、一般カード会員やahamo契約者は、他社クレジットカードで支払うことで、他社のポイントとdポイントを二重取りする方がお得になる可能性があります。ドコモユーザーで、ポイント重視の方は、予めポイントが優遇される対象になるか確認しておくことをおすすめします。

一般カードは30歳以上に旅行保険が付帯されていない

既に紹介したとおり、30歳以上の一般カード会員は旅行保険が適用されません。年会費が無料でも旅行保険が付帯されているカードも多い中、このような年齢による制限は、メインカードとして利用したい方にはデメリットです。しかしながら、dカードでは、安定した継続収入があればゴールドカードを発行することができるため、30歳以上の人は一般カードの利用者として基本的に想定されていないかもしれません。もし30歳以上で一般カードを利用する場合には、dポイントを貯めることを目的に、サブカードとして利用する方がよいかもしれません。

■一般カードとゴールドカードの加入条件

参照：dカード | dカード/dカード GOLDの申込条件を教えてください。

日常的にdポイントを貯めたい方なら

一般カードとゴールドカードは、携帯電話やドコモ光の利用料金以外では、還元率（100円=1ポイント）が異なることはありません。したがって、日常的にdポイントを貯めたい方がdカードを持つ場合には、年会費がかからない一般カードで十分その役割を果たします。特に、既に他のカード会社で旅行保険が付帯されたカードを保有している場合には、30歳以上の方でも一般カードで問題ないでしょう。

ゴールドカードの年会費

ゴールドカードは、11,000円（税込）の年会費がかかりますが、次のいずれかに該当する場合には、年会費に相当するポイントが還元されます。実質年会費無料で、一般カードを上回る付帯保険や付帯サービス、特典を受けることができるため、ドコモユーザーを中心に、30代以上の方はメインカードとして利用することができるでしょう。

• ドコモ携帯やドコモ光の利用金額が毎月10,000円（税抜）以上
• ショッピング利用額が年間100万円（税込）以上（dカード GOLD年間ご利用額特典）