個人型確定拠出年金に加入するには?

個人型確定拠出年金に加入するには、まず運営管理機関を選ぶ必要がある。運営管理機関とは、確定拠出年金制度の運営管理を行う専門機関であり、銀行、証券会社、保険会社など多くの金融機関が該当する。この運営管理機関が窓口となり、国民年金基金連合会に申し出ることで、個人型確定拠出年金に加入することができることになる。

加入等に必要な書類は、運営管理機関に揃っている。ただし、現在の被保険者の種別や移換する年金資産があるかどうか、基礎年金番号などが必要となるため、事前にこうした情報は準備しておきたい。

なお、国民年金第2号被保険者である企業の従業員(2017年以降は公務員含む)が加入する場合には、加入申出書とあわせて事業所登録の申請や、企業年金等の加入者ではないことについての事業主の証明書が必要となる。これらの証明書は、事業主から取得する必要があるが、実際には「事業所登録申請書兼第2号加入者に係る事業主の証明書」の中にすべてまとまっていることから、この証明書を受け取ることで必要書類は完成する。

申し込み手続きが完了すれば運用開始へ

申し込み手続きが完了すれば、いよいよ掛金をもとにした運用の開始だ。運営管理機関のアドバイスをもとに、税制優遇のメリットを享受しよう。ただし、運用は自己責任が原則だ。確定拠出年金のしくみを理解するとともに、運用の知識・経験も積んでいく必要がある。

まずは初めの一歩として、個人型確定拠出年金の資料請求を行おう。資料請求により、より自己の老後資金確保における意志が強まることであろう。

そして、次のステップとしていくら何に投資するか決定していこう。つまり、毎月の拠出額(上限・下限あり)と積立運用商品を決めるのだ。この際に、手数料等についても調べていただきたい。複数の金融商品に分散させ運用を行い、ある程度運用の変動を軽減できるようにしておくことも検討する必要がある。分散投資を実践することでリスクを軽減させるのだ。

その後は運用の見直しを例えば6ヵ月に一回などと定期的に行っていこう。こうすることで、計画通りに運用が行えているのかどうかも確認することができる。

税制優遇を利用しながら老後資金の準備を。自助努力である程度老後資金をまかなう手段として、活用を検討してみてはいかがだろうか。(提供: 確定拠出年金スタートクラブ