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(写真=PIXTA)

習慣というものは、そう簡単には身につかないものである。必要性は感じているものの、なかなかお金を貯められないという人は意外と少なくないだろう。コツコツとお金を積み立てていくことが苦手であったり、少し貯まるとすぐに引き出してしまったりして挫折するわけだ。

しかも、挫折を繰り返すと自己暗示にかかるかのように貯蓄に関して苦手意識を抱きがちであろう。だが、実は今までお金を貯める習慣が身につかなかった人でも、無理なく続けられる制度がある。それは、老後の資金を蓄えるために設けられた「確定拠出年金」と呼ばれる制度だ。いったいなぜ、同制度は貯蓄が苦手な人にぴったりなのかについて紹介しよう。

確定拠出年金制度とは?

確定拠出年金は月々の掛金(拠出金)が確定しているものの、将来受け取る金額は自分自身で選んだ金融商品の運用成果次第で変わってくるのが大きな特徴だ。運用の選択肢は預貯金から投資信託まで、リスクとリターンのバランスが異なる様々な金融商品が用意されている。

そして確定拠出年金には、勤務先が同制度を採用している人が加入する「企業型」と、自営業者や勤務先に企業年金制度のないサラリーマンが加入する「個人型」がある。後者については、2017年1月より専業主婦や公務員も任意で加入できるようになる。

転職した場合も、新たな勤務先が同制度を導入していればそのまま継続できるし、なければ「個人型」に切り換えることもできる。なお、「企業型」は勤務先が掛金を負担し、希望に応じて加入者自身もそれに上乗せできる。