5. 受取額
退職金として受け取ることができる額は、社内の退職金規程によって決まっている。ただ、具体的金額は計算しないとわからないことが多い。確定拠出年金は常に残高を確認でき、運用次第では早期に資産を増やすことができる。

6. 受給方法
退職金の受給方法も、退職金規程による。確定拠出年金の場合は、年金か一時金か選択できる。

7. 費用
退職金の場合は、支払に要する費用等は原則として会社持ちである。確定拠出年金の場合は、投資する金融商品によって、年間数パーセントの信託報酬がかかる。

8. リスク
退職金は社内規定の変更で減額されたり、会社が夜逃げ等で倒産した場合に貰えない可能性があったりするのがリスクだ。確定拠出年金の場合、運用を失敗すると受取額が少なくなるリスクがある。

9. 税金
退職金を受け取る場合、退職所得として退職所得控除が適用される。確定拠出年金は、年金で受け取る場合は雑所得として公的年金等控除が、一時金で受け取る場合は退職所得として退職所得控除がそれぞれ適用される。

確定拠出年金は年金? 退職金?

確定拠出年金も広い意味では「退職金」である。確定給付型の企業年金が「給与の後払い」であるのに対し、確定拠出年金は「前払い退職金」であると言える。なお、確定拠出年金は「年金」という名前がついているが、年金で受け取れるほか、一時金での受け取りを選択することもできる。

このように、企業が倒産した場合に、退職金(内部留保)なのか、それとも確定拠出年金かによって受取額が変わってくる可能性がある。まずは自分の会社に確定拠出年金(企業型)があるかどうか確認してみてはどうだろうか。(提供: 確定拠出年金スタートクラブ