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IPO(新規公開株式)投資は、比較的リスクが少なく大きな利益も狙えるため、個人投資家の間で人気が高まっています。IPOはネット証券を利用すれば手軽に申し込みができるため、募集が開始されるとまたたく間に投資家からの申し込みが殺到し、抽選になることも少なくありません。
この記事では、代表的なネット証券であるSBI証券で口座を開設し、IPO投資を実践するまでの流れを解説します。抽選の仕組みや、当選確率を高める方法もご紹介します。
目次
IPO(新規公開株式)とは?仕組みを理解しよう
IPOとはInitial Public Offeringの略で、証券取引所に上場を果たした株式会社が、新規に株式を公開することを指します。厳しい上場基準をクリアした企業であるだけに、高い成長性やビジネスモデルの優位性が見込め、投資家にとっては魅力的な投資先となります。
そのためIPO銘柄は上場と同時に株価が急騰することが多く、上場前に公募価格で株式を購入できた投資家は、高騰した初値で売却することで大きな利益を手にできます。
IPOの魅力は初値の高さ
たとえば、2020年に東証マザーズ市場へ新規上場を果たした画像認識ソフト開発会社のフィーチャ(4052)は、IPOの公募価格が520円でしたが、新規公開とともに4,710円の初値をつけました。公募価格でフィーチャ株を購入し、早々に売却した人は短期間で約9倍もの利益を手にできたことになります。
初値の高さにこそ、IPO投資が人気を集めている理由があります。IPO株は優良企業であるという安心感と、初値で大きく上昇した事例も多いため、投資家にとってはローリスクでハイリターンが狙える投資対象となっています。
IPO投資における2つの投資パターン
このように、IPO株を上場前の公募段階で購入し、公開とともに売却する投資パターンを「プライマリー投資」といいます。それに対して、新規公開と同時に市場でIPO株を購入して利益を狙う投資パターンは「セカンダリー投資」と呼ばれています。
ローリスクでハイリターンが狙えるプライマリー投資は申し込みが多く、抽選になることが大半なので、購入には運が必要です。その一方でセカンダリー投資は誰でも購入できますが、IPO銘柄は値動きが激しいため、ハイリターンを狙える一方でリスクも高まります。
ここからは、抽選というハードルはあるものの、ローリスクが魅力的なプライマリー投資について解説していきます。
IPO株の抽選を受ける方法は?
IPO株が新規上場になるまでには、以下のような流れがあります。
- ブックビルディング(発行条件決定のための需要予測)
- 発行価格の決定、抽選
- 抽選結果の発表
- 購入意思表示期限までに意思表示
- 上場(ここから売却可能)
こうした一連の流れは証券会社の口座内で行われるため、証券会社に口座を持っていない場合は口座を開設する必要があります。
ブックビルディングの期間は5日~1週間程度で、購入を希望する投資家はこの期間内に購入意思を表明し、企業は投資家の動向を考慮して売り出し価格を決定します。ブックビルディングに参加しないと抽選を受けることはできません(当選後の辞退は可能です)。
IPO株の抽選には主に3つの抽選方法があります。
▽IPO株の主な抽選方法
抽選方法 | 内容 |
---|---|
完全平等抽選 | 投資家1人に対して1つの抽選権が与えられる、完全平等な抽選方法 |
資金比例抽選(口数比例抽選) | 申し込み口数ごとに抽選権が与えられるため、申込資金が大きいほど有利になる抽選方法 |
優遇抽選 | 証券会社が独自に設けているポイントや会員制度などにより当選確率を優遇する方式 |
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証券会社の特徴 | 手数料(税込) | 外国株 | IPO銘柄数 (2021年実績) |
口座開設に 要する期間 |
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積立できるクレジットカードの特徴 | カード年会費 | クレカ積立の 還元率 |
カード発行日数 | |||||||
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1 |
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2 |
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- | - | - | - | - | ||
5 |
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99円 | 115円 | 275円 | 535円 | 1カ国 | 1,522銘柄 | 206銘柄 | 42社 | 最短 5営業日 |
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SBI証券でIPO投資を行うメリット
ここからはSBI証券でIPO投資を行うメリットについて解説します。IPO投資にフォーカスした場合、SBI証券には以下の2つのメリットがあります。
- IPOの取り扱い件数が多い
- 抽選に外れてもIPOチャレンジポイントが付与される
SBI証券でIPO投資を行うメリット1:IPOの取り扱い件数が多い
証券会社は多数ありますが、どこでも同じ条件で投資ができるわけではありません。とりわけIPOについては取り扱い数が重要な意味を持ちます。そのなかでSBI証券はIPOの取り扱い数が業界トップの実績を誇ります。2018年3月通期実績の引き受け数は75社となっており、関与率は実に94.9%です。これは、IPO株の約95%をSBI証券が取り扱ったことになります。同時期の2位はSMBC日興証券ですが、引き受け数は62社ですので、SBI証券のIPO実績がずば抜けていることがわかります。
SBI証券でIPO投資を行うメリット2:抽選に外れてもIPOチャレンジポイントが付与される
IPO株の購入が抽選となった場合、当然ながら外れることもあります。しかし、SBI証券では抽選に外れたとしても「IPOチャレンジポイント」というポイントが付与されます。次回以降のIPOでは、このポイントを利用すると当選確率がアップします。IPOチャレンジポイントはSBI証券独自のサービスで、たとえ抽選に外れても、次への期待が高まるのは大きな魅力といえるでしょう。
これは先ほど紹介した抽選方式のうち、「優遇抽選」にあたるものです。運だけでなく優遇抽選が活用できる点も、SBI証券のメリットです。
SBI証券でIPOの当選確率を上げるには?
SBI証券の口座では、IPOの当選確率を上げる3つの方法があります。
IPOの当選確率を上げる方法1:IPOチャレンジポイントを貯めて活用する
IPOチャレンジポイントを貯める方法はとてもシンプルで、IPO株に購入申し込みをして落選すると1ポイント貯まります。SBI証券では取り扱うIPO株のうち30%程度をIPOチャレンジポイント枠にしており、ポイントを多く使用した人から順に当選する仕組みになっています。
貯めたポイントが無駄になることはなく、落選した回数が多い人ほど、ここぞという時のIPO投資を実現しやすくなります。
IPOの当選確率を上げる方法2:資金力を活用する
SBI証券では優遇抽選だけでなく、資金比例抽選も採用されています。1口ごとに抽選権が与えられるため、申し込み口数が2倍なら当選確率も2倍になります。資金に余裕がある場合や、どうしてもそのIPO株が欲しい場合は、多くの資金をSBI証券に集中させるのが有効です。
ただし人気銘柄には数千万円~数億円単位の資金を投入する個人投資家も少なくなく、一般の個人投資家が十分なメリットを享受するのは難しい場合もあります。
IPOの当選確率を上げる方法3:家族口座で応募口数を増やす
SBI証券のみならず証券各社には、家族口座の制度があります。家族名義で口座を開設し、それらの口座も使ってIPOの申し込みをすれば、その分だけ当選確率が上がります。
SBI証券で口座開設するメリット、デメリット
ここまではIPO投資にフォーカスしてきましたが、一般的な株式投資を行う際にSBI証券で口座を開設するメリットとデメリットも見ていきましょう。
- 取扱商品数が多く投資の選択肢が広がる
- 業界最低水準の取引手数料
- PTS取引が可能で夜間も売却ができる
- 米国ETFの定額買付サービスがある
口座開設のメリット1:取扱商品数が多く投資の選択肢が広がる
個人投資家が投資対象としているのは、IPO株を含む現物株だけではありません。その他にも外国株や資源などの商品、投資信託など実にさまざまです。SBI証券はこうした商品を広範に取り扱っているため、1つの証券口座で幅広い選択肢を得ることができます。
口座開設のメリット2:業界最低水準の取引手数料
取引手数料は、投資におけるコストです。特に頻繁に売買をする投資家にとっては、証券会社の手数料は投資の利益に少なからず影響を及ぼします。その点で、SBI証券の取引手数料は業界最低水準のため、投資で上げた利益を最小限に抑えることができます。幅広い選択肢を活用することが可能です。
特に「アクティブプラン」では、1日の約定代金合計額100万円までは手数料が無料となっており、売買の多いデイトレーダーでも投資コストを抑えることができます。
口座開設のメリット3:PTS取引が可能で夜間も売却ができる
通常、株式を売買できるのは証券取引所で取引が行われている時間帯のみです。東証の場合、午前は9時から11時30分、午後は12時30分から15時までが取引時間となっています。
SBI証券には「PTS」という私設取引所のサービスがあるため、早朝や夜間など、証券取引所が動いていない時間帯も株式取引が可能です。日中に売買ができない投資家でも投資がしやすいだけでなく、取引所が動いている時間でもより有利な取引ができる場合もあり、投資戦略の厚みが増します。
口座開設のメリット4:米国ETFの定額買付サービスがある
ETFとは、日経平均株価やTOPIX、NYダウなどの指数に連動するように運用されている投資信託です。国内のみならず海外にも多くの優良銘柄があり、特に米国のETFには世界的な人気銘柄が存在します。
ETFでは「ドルコスト平均法」など、少額ずつ積み立てて価格変動リスクを抑える投資スタイルが人気ですが、通常の証券口座では投資家自身の操作により、毎回買い注文を出す必要があります。
SBI証券には業界唯一のETF定期買付サービスがあるため、最初に購入する銘柄と購入額、購入日を設定しておけば、設定を解除しない限り自動的に買い付けをしてくれます。しかも外国のETFの場合は、日本円を自動的に外貨に両替したうえで買い付けてくれるため、日本円ベースで積立額を設定することが可能です。
- 株価チャートが煩雑
- 外国株の分析がしにくい
- 商品数が多すぎて迷う
口座開設のデメリット1:株価チャートが煩雑
SBI証券の株価チャートでは各種のテクニカル指標や企業スコアが表示されるため、慣れるまではやや情報量が多すぎると感じられるかも知れません。慣れてしまえば、さまざま指標を活用できるので便利なのですが、シンプルな設計を好む人は慣れるまでに少し時間が必要でしょう。
口座開設のデメリット2:外国株の分析がしにくい
豊富な外国株の取り扱いはSBI証券のセールスポイントで、国内株と同じような操作で外国株の検索や閲覧ができるのは秀逸といえます。しかし、その他の外国株サイトをすでに利用している人にとっては、かえって使いにくいと感じられるかも知れません。外国株のチャート分析などをする際には、外部サイトを併用するのも1つの手です。
口座開設のデメリット3:商品数が多すぎて迷う
とにかく取扱商品数が多いことで知られるSBI証券ですが、実際に投資をするのは、そのなかのごく一部です。取扱商品数が多いからといって投資対象が劇的に増えるわけではないので、投資家によっては商品数の多さが、かえって迷いにつながってしまうかもしれません。
あれもこれもと手を出すのは投資のリスクを高めることにもなりかねないので、投資対象をしっかりと見極めて絞り込むことで、商品数の多さは大きなアドバンテージになるでしょう。
独自のIPOポイントも魅力的。SBI証券はIPO投資をするなら開設しておきたい証券会社のひとつ
SBI証券には独自のIPOチャレンジポイントがあるため、資金力では「億トレーダー」に太刀打ちできない個人投資家であっても、希望にあったIPO投資が行える可能性があります。口座開設は無料ですので、まずは口座を作ってみて、独自の機能やサービスを体感してみてはいかがでしょうか。
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