楽天証券でミニ株(単元未満株)はできるの?少額投資のやり方をご紹介
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株式投資には少なくない資金が必要です。その主な原因は株式の最低購入単位。一般的に株は100株単位で取引するため、株価×100の金額が必要となるためです。例えば株価が5000円なら、5000円×100株で50万円の資金が必要となります。しかし、ネット証券の中にはもっと小さな単位で株の取引ができるサービスがあります。これをミニ株投資といいます。

この記事では、まとまった金額を用意しなくても取引できる少額投資についてご紹介します。

この記事の結論
  • 楽天証券はミニ株(単元未満株)投資ができる
  • 少額投資をする方法は他にも3つある
  • つみたてNISAやポイント投資は楽天証券がおすすめ

目次

  1. 楽天証券でミニ株(単元未満株)に投資できる?
  2. ミニ株(単元未満株)に投資できる証券会社は?
    1. 楽天証券(かぶミニ™)
    2. SBI証券(S株)
    3. マネックス証券(ワン株)
    4. auカブコム証券(プチ株)
    5. SMBC日興証券(日興FROGGY)
  3. ミニ株以外の少額投資とは
    1. 投資信託に少額で積立投資
    2. つみたてNISAで少額投資
    3. クレカ積立で少額投資
    4. 楽天証券のクレジットカード決済にデメリットはある?カード選びやポイントを貯めるコツも解説
    5. 楽天カード、楽天銀行、楽天証券の申し込みはどの順番がベスト?ケース別に解説
    6. 楽天ポイントで投資する
    7. 楽天のポイント投資を徹底解説!メリット・デメリットから始め方まで
    8. 楽天証券の改悪が話題?具体的にどう変わったのか
  4. ミニ株(単元未満株)投資で証券口座を選ぶ時のポイント
    1. 証券口座選びのポイント1:自分が欲しい銘柄を取り扱っているか
    2. 証券口座選びのポイント2:どれくらいの数のミニ株銘柄を扱っているか
    3. 証券口座選びのポイント3:売買手数料や口座の維持手数料が割安か
    4. 証券口座選びのポイント4:投資ツールが充実している
  5. ミニ株(単元未満株)のメリット、デメリット
    1. ミニ株のメリット1:ハードルの低さ
    2. ミニ株のメリット2:投資スキルの向上に役立つ
    3. ミニ株のメリット3:分散投資との相性が良い
    4. ミニ株のメリット4:配当を受け取ることができる
    5. ミニ株のデメリット1:株主としての権利が制限される
    6. ミニ株のデメリット2:手数料が割高なケースも
    7. ミニ株のデメリット3:すべての銘柄を取り扱っているわけではない
  6. 楽天証券の特徴
    1. 楽天経済圏のシナジーが使える
    2. 割安な手数料
  7. ミニ株(単元未満株投資)とは
    1. 株式投資はお金がかかる?単元株制度と売買単位
    2. 株価が数万円する値がさ銘柄もミニ株で投資できる
  8. 少額投資で経験値アップを狙うなら楽天証券は有力証券会社の一つ

楽天証券でミニ株(単元未満株)に投資できる?

金融
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楽天証券ではミニ株(単元未満株)の取引が可能です。楽天証券の扱う「かぶミニ™」では1株から少額で取引を行えます。

これ以外にも、少額投資には主に以下の方法があります。

少額投資をする方法
  1. ミニ株(単元未満株)に投資する
  2. 積立投資をする
  3. ポイント投資する

ミニ株(単元未満株)に投資できる証券会社は?

楽天証券の他にも、1株からでも投資できる証券会社は存在します。その中でもおすすめの証券会社を以下にピックアップしました。

楽天証券(かぶミニ™)

楽天証券の「かぶミニ™」は1株単位で購入でき、楽天ポイントも使えます。またリアルタイムで取引可能で、日計り取引・自動入出金(スイープ)にも対応しています。

手数料も他の証券会社に比べて低く設定されているため、ミニ株を始めたい人はチェックしてみましょう。

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SBI証券(S株)

SBI証券は「S株」として、ミニ株の投資が可能です。購入は1株単位で、月額定額積立メニューも用意されているほか、Tポイントを購入にあてられるのが特徴です。

手数料体系は定額制で、月の取引が50万円までなら手数料は220円となっています。

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マネックス証券(ワン株)

ワン株も、名証の銘柄を取り扱っています。買付手数料は無料、売却手数料は約定代金の0.5%(税込:0.55%)。最低手数料は業界最安水準の48円(税込52円)に設定されています。注文は成行のみとシンプルさが特徴ですが、取引は市場が開いている時間以外に限定されるので、注意が必要です。

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auカブコム証券(プチ株)

上場株式の単元未満株を売買することができるサービスで、東証だけでなく、名証の銘柄も取り扱っています。好きな銘柄を500円以上1円単位で買い付けて積み立てる「プレミアム積立」メニューも用意されています。なお、積立買付手数料は無料となっています。

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SMBC日興証券(日興FROGGY)

dポイントと提携しており、dポイントを株式投資に活用できることで知られる証券会社です。取扱銘柄は約3,700にのぼります。掲載されている記事を通じて銘柄を選択する独自ツールを提供しています。

このほか、野村證券、岡三オンライン証券もミニ株サービスを提供しています。

ミニ株以外の少額投資とは

投資初心者に人気の楽天証券ですが、ミニ株以外にも少額で投資する方法はあります。楽天証券で可能な少額投資は積立投資ポイント投資です。

投資信託に少額で積立投資

楽天証券では月100円から投資信託に積立投資できるサービスを提供しています。投資信託とは、運用会社が多数の出資者から資金を募り、色々な金融商品で構成されたポートフォリオを組んで運用する金融商品です。最初から分散投資ができている点でリスクが軽減されている金融商品ともいえます。投資信託では、出資者に代わって投資のプロである「ファンドマネージャー」が運用を担い、運用益は一定の手数料が差し引かれた後、出資者に還元されます。

売買するタイミングが難しいと感じている人や、こつこつ貯めていきたい人におすすめの少額投資です。

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つみたてNISAで少額投資

NISA(少額投資非課税制度)とは、個人金融資産の「貯蓄から投資」への流れを促す狙いで、英国ISAの日本版として2014年にスタートした節税メリットのある非課税制度です。株式や投信の配当金・売買益には約20%の所得税などがかかりますが、NISA枠内は非課税です。なお、非課税枠は年間限度額120万円×非課税期間5年=600万円です。

つみたてNISAは、NISAの新バージョンとして2018年にスタートした制度で、基本コンセプトは長期・積立・分散投資です。対象商品は低コスト(ノーロード型等)・頻繁な分配の抑制など、つみたてNISAのコンセプトに則って厳選された投資信託商品であり、比較的リスクの小さいものばかりです。初心者でも安心して選べます。

非課税の枠としては、年間限度額40万円と少なめですが、非課税期間が20年と長期にわたるため、累計で40万円×20年間=800万円に達します。

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クレカ積立で少額投資

先ほど紹介した投資信託を、クレジットカードで積立する方法もあります。好きな投資信託と毎月の買付金額(100円〜5万円)を設定すれば、楽天が展開するクレジットカードである楽天カードで積立投資ができます。

自動でクレジットカード決済してくれるためお手軽で便利であるだけでなく、楽天ポイントも1.0%貯まります(2020年7月7日時点)。さらに、通常の証券口座だけでなくNISAやつみたてNISAでもクレジットカード積立は可能です。

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楽天カードに申し込む

楽天ポイントで投資する

楽天ポイントが貯まっている楽天ユーザーにとって嬉しいのが、楽天ポイントを利用すれば元手0円で投資を始められることでしょう。1ポイント=1円として、「投資信託」「国内株式(現物)」「米国株式(円貨決済)」「バイナリーオプション」と幅広い金融商品に投資をすることができます

さらに、楽天ポイント投資で一定の条件を達成すると、楽天市場でのポイント還元が最大でプラス1倍になるSPU(スーパーポイントアップ)を受けられるのもメリットです。エントリーは不要で、すべてのショップでの買い物が対象となるため、楽天市場を頻繁に利用する人にとっては特にメリットの大きいサービスといえるでしょう。

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ミニ株(単元未満株)投資で証券口座を選ぶ時のポイント

楽天証券でミニ株の取引は可能ですが、他にもミニ株に対応している会社はあります。ここでは、ミニ株の証券口座開設にあたり証券会社を選ぶ際のポイントを紹介します。

証券口座選びのポイント
(画像=ZUU online編集部)

証券口座選びのポイント1:自分が欲しい銘柄を取り扱っているか

最近では、国内株だけでなく米国株を取り扱うサービスも登場しています。ミニ株とはいえ投資には違いありません。自身が購入したいと思う企業をしっかり研究し、その企業の株を扱っている証券で口座を開設するようにしましょう。

証券口座選びのポイント2:どれくらいの数のミニ株銘柄を扱っているか

リスクを軽減するためにも分散投資は欠かせません。扱っている銘柄が少ない証券会社だと、分散できる投資先が限られます。東証に上場している銘柄をすべて網羅しているなど、銘柄が豊富な証券会社を選ぶのがよいでしょう。

証券口座選びのポイント3:売買手数料や口座の維持手数料が割安か

ミニ株の手数料は単元株と比較すると割高です。また、売買手数料は単に料率の違いだけでなく、定額制の導入や取引時間帯による差別化など証券会社ごとに特色があります。定率を採用している証券会社でも最低料金を定めていることは多く、少額取引で割高な手数料がかかることもあります。

ご自身の投資スタイルと相性のよい手数料体系を導入している証券会社を選びましょう。

証券口座選びのポイント4:投資ツールが充実している

証券会社により使用できるツールは異なります。またスマホ画面のユーザビリティも、自分との相性もあるでしょう。ほか、個別銘柄のアナリストレポート・業界分析などのテキスト情報はもちろん、著名人による相場や経済動向セミナー動画など、豊富な情報を提供している証券会社は要チェックです。

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ミニ株(単元未満株)のメリット、デメリット

少額で投資できる商品には、投資信託もありますが、やはりいちばん人気のあるのは株式です。株式を少額で取引できるミニ株について、より詳しく見ていきましょう。まずはどんなメリット・デメリットがあるのか、解説します。

ミニ株のメリット
  • ハードルの低さ
  • 投資スキルの向上に役立つ
  • 分散投資との相性が良い
  • 配当を受け取ることができる

ミニ株のメリット1:ハードルの低さ

ミニ株の最大のメリットといえる点は、何といっても気軽に始められることです。株によっては数百円から「お試し感覚」で購入できます。投資=お金がかかる、という心理的ハードルを下げて投資家デビューするにはもってこいの商品といえます。

ミニ株のメリット2:投資スキルの向上に役立つ

株投資の世界は、うまくいくときばかりではありません。儲けたり損したりを繰り返し、なぜ成功したのか、なぜ失敗したのかを突き詰めて考え、次の投資に生かすという、トライ&エラーを繰り返しながら投資家としての相場観が養われるのです。

少額で投資ができるミニ株ですが、もちろん立派な投資ですから、利益を上げることもあれば、含み損となる可能性もあります。少額投資なら、たとえ損を出したとしても、大きなダメージを負うことなく投資スキルを身につけることができるでしょう。

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ミニ株のメリット3:分散投資との相性が良い

特定銘柄への集中投資は、たとえその銘柄に魅力を感じていても、ハイリスクであるため避けたほうが得策です。それはミニ株でも同じことがいえます。単元株で分散投資をするとしたら、数百万円以上の資金が必要となるかもしれませんが、ミニ株であれば1万円程度の資金で10種類以上の銘柄を購入し、「ミニ・ポートフォリオ」を組むことができます。

ミニ株のメリット4:配当を受け取ることができる

ミニ株でも単元株と同じく配当を受け取ることができます。例えば配当利回りの高い三井住友フィナンシャルグループ(証券コード8316・9月25日終値3,095円)だと、100株取得に30万円以上必要ですが、ミニ株なら3,000円ほどで購入でき、毎年200円前後が配当として支払われます。ミニ株なので配当も少額になりますが、リターンという投資の醍醐味を味わうことができます。

このようにたくさんのメリットのあるミニ株ですが、投資ですので当然ながら、デメリット(リスク)もあります。こちらも確認していきましょう。

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ミニ株のデメリット
  • 株主としての権利が制限される
  • 手数料が割高なケースも
  • すべての銘柄を取り扱っているわけではない

ミニ株のデメリット1:株主としての権利が制限される

株主優待の提供基準は一般的に持ち株数で判定されますが、基準を「単元株の保有」とする企業が多数です。ですから、ミニ株ではおおよその銘柄で、株主優待が受けられない、ということになります。

なお、数は多くないものの、ミニ株で株主優待を受け取れる銘柄も一部存在します。ミニ株で銘柄を選ぶ際には魅力的といえるでしょう。

株主優待と同様ですが、ミニ株を所有していても、株主総会で議決権を行使し株主としての意思表示をすることはできません。ただしミニ株を100株まで買い増していけば議決権も株主優待も獲得できます。

松竹(証券コード:9601・9月25日終値1万5270円)の場合、150万円まで買い増せば、株主優待カード(本人分)と映画や劇場に使えるポイントが付与されます。

ミニ株から150万円までの積み上げは少々遠く感じますが、吉野家ホールディングス(証券コード:9861・9月25日終値1,991円)なら、20万円まで買い増せば300円のサービス券が毎年10枚送られてきます。

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ミニ株のデメリット2:手数料が割高なケースも

株式の取引手数料は以前より大きく下がり、100万円の取引でも手数料は500円前後となるケースも多いです。なかには手数料無料のネット証券も出てきています。一方で、ミニ株の取引手数料はどうしても割高になりがちです。ミニ株の購入を検討する際は、証券会社の手数料を確認するようにしましょう。

ミニ株のデメリット3:すべての銘柄を取り扱っているわけではない

証券会社によって異なりますが、多くのケースで取扱銘柄は東証に限られ、JASDAQや東証マザーズ銘柄は購入できません。自身が購入したい銘柄がそろう証券会社での口座開設を検討することが大切です。

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楽天証券の特徴

楽天経済圏のシナジーが使える

楽天証券は、三木谷浩史氏率いる楽天グループ傘下にある証券会社です。楽天グループは、通販・旅行・銀行・保険・電気など広範な「楽天経済圏」を形成しており、さまざまなシナジーが期待できます。

シナジーの核となるのが、楽天の独自ポイントです。楽天グループは付与率が最大16倍になるSPU(スーパーポイントアッププログラム)を展開しており、各ドメインで獲得したポイントを相互利用できます。事例をいくつかご紹介します

  • ショッピングや旅行で貯めたポイントで投資ができます
  • (投資信託資産形成ポイント還元サービス)

投資信託を50万円保有していると最大1万2,000ポイント貯まります

割安な手数料

楽天証券は株式売買手数料に関して、業界最低水準を設定しています。「超割コース」は手数料の1~2%がバックされるほか、超割大口優遇コースの判定をクリアすると、10万円までの現物取引手数料は0円、信用取引手数料は取引金額にかかわらず0円で、かつ手数料の2%分がポイントバックされます。

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ミニ株(単元未満株投資)とは

少額投資ってどうなんだろう?
(画像=ZUU online編集部)

ミニ株とは、単元未満で売買ができるサービスです。ミニ株投資進出に積極的なのは、ネット系証券会社です。

購入は1株単位のほか、証券会社により500円、1,000円といった定額購入のサービスも用意されています。

ちなみに定額購入サービスは「るいとう」と呼ばれます。るいとうの場合、株式の名義人は仲介証券会社であり、加盟する出資者の持ち分が単元株以上に達した場合は名義が出資者に移動します。なお配当金は所有額に応じて配分されますが、金銭では配当されずそのまま再投資にまわります。

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株式投資はお金がかかる?単元株制度と売買単位

企業が発行する株式は、会社法で定める単元株制度により管理しています。単元株は、株主総会における議決権発行の基準であり、例えば単元株が1,000株の企業では、議決権1票=1,000株であり、999株では議決権を行使できません。

株式の売買単位も、一般的には単元株と同一としている企業が大多数です。そして、単元株は多くの企業が単元株=100株としています。つまり株式取引は、一般的には1株単位で売買できるわけではないのです。

証券会社が注文を受ける株数は売買単位の整数倍ですが、住友商事(証券コード8053)を例にとると、9月25日終値が1,308円ですから、1,308円×単元株(100株)=13万800円単位での注文が必要です。つまり、最低購入価格が約13万円ということです。

一方で各証券会社は、少額投資指向の個人に道を開こうと、さまざまなメニューを提供しています。

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株価が数万円する値がさ銘柄もミニ株で投資できる

ミニ株を積極的に購入するのは、少額投資指向層だけではないようです。1単元株あたりの株価の水準が高い「値がさ銘柄」を狙う投資家にとっても、ミニ株は魅力的な商品になっています。

株式のなかには株価が万単位の値がさ銘柄も少なくありません。例えば、丸紅(証券コード:8002・9月25日終値624円)でしたら6万円強の資金で購入可能ですが、東京エレクトロン(証券コード:8035・9月25日終値2万7,505円)の株を買おうとすると、300万円近い資金が必要になります。こうしたケースでミニ株を利用すれば、3万円程度の資金で値がさ銘柄の購入が可能になるのです。

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少額投資で経験値アップを狙うなら楽天証券は有力証券会社の一つ

同じ投資でも、ミニ株などに代表される少額投資は、デビュー間もない初心者にはうってつけの商品です。投資をするためには証券口座を開設する必要があります。数あるネット証券のなかでも楽天証券は、ミニ株のサービス「かぶミニ™」があり、月100円からはじめられる積立投資信託を提供しています。充実した分析ツールに加え、楽天ポイントが貯まるなどのメリットもあり、投資経験が浅いエントリー層にとって、魅力的な証券会社の1つといえるのではないでしょうか。

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文・野口 孝雄
上場企業(大手日用品メーカー)にて、事業戦略・財務に携わる。とくに財務部門所属時には、株主総会運営・決算開示を経験、経営分析の力をつける。個人としての投資経験に合わせ、「投資される」企業側からの視点を加味した、独自の切り口によるコラムを真骨頂としている