この記事は2025年8月5日(火)に「羊飼いのFXブログ」公開された「志摩力男氏の現在の相場観とFXトレード戦略」を一部編集し、転載したものです。


FXトレード戦略
(画像=てんぷら/stock.adobe.com)

2025年8月5日(火)の午後14時すぎに現役トレーダーの志摩力男さんから聞いた最新の相場観と戦略を紹介する。

志摩力男
慶應義塾大学経済学部卒。1988年~1995年ゴールドマン・サックス、2006〜2008年ドイツ証券など、大手金融機関にてプロップトレーダーを歴任。そのあと、香港にてマクロヘッジファンドマネージャー。独立後は世界各地のヘッジファンドや有力トレーダーと交流があり、現役トレーダーとして活躍中。

現在の為替相場の傾向や相場観

先週の米ドル/円相場は、ハト派的な植田日銀総裁の会見を受けて150.90円付近まで急騰。しかし先週1日(金)の雇用統計では、5月と6月の雇用者数が大幅に下方修正されたことを受けて急落するなど乱高下となった。

米国の経済状況が本来どうなのかが現在のマーケットの焦点となっており、今回の雇用者数の大幅下方修正を重要視する動きが主流となりつつあるようだ。

昨日4日(月)デイリーサンフランシスコ連銀総裁が「関税での価格上昇はそれほど見られていない」といった主旨の発言をしたが、その一方、雇用状況は悪化しているように見えるので、おそらく9月以降利下げ局面に入っていくのだろう。

それを為替マーケットも織り込んで行くと考えている。

現在の為替相場の戦略やスタンス

現在の見通しでは、米国が年内3回の利下げとなっているが、今後出てくる経済指標結果によっては9月に50bpの利下げの可能性も出てきた。よって米ドル/円はダウンサイドを探る展開だろう。

先週の植田日銀総裁会見後には、米ドル/円は底入れしたと考えたが違っていたようだ。ここからは144~145円方向の動きを考えたい。

▽米ドル/円 日足チャート

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(画像=羊飼いのFXブログ)

※当記事は、投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。

羊飼い(ひつじかい) FXトレーダー&ブロガー
「羊飼いのFXブログ」の管理人。2001年からFXを開始。ブログで毎日注目材料や戦略を執筆配信中。トレードはスキャルがメインで超短期の相場観には自信あり。