この記事は2025年8月4日(月)に「羊飼いのFXブログ」で公開された「竹内のりひろ氏の現在の相場観とFXトレード戦略」を一部編集し、転載したものです。


FXトレード戦略
(画像=てんぷら/stock.adobe.com)

2025年8月4日(月)の8時時点に現役トレーダーの竹内のりひろさんから聞いた最新の相場観と戦略を紹介する。

竹内のりひろ
1990年、カナダ系の銀行で為替ディーラーになる。HSBCでは米ドル/円のチーフトレーダーを務めるなど20年以上にわたって為替市場の第一線で活躍。現在は個人トレーダーとして自己資金を運用するほか、情報配信を行なう

現在の為替相場の傾向や相場観

先週1週間の主要通貨の対ドルでの騰落を振り返ると、上昇通貨は円(+0.18%)のみだった。それ以外の通貨は全て下落で取引を終えており、米ドル/円とクロス円が下落している。

先週末1日(金)に発表された米7月の雇用統計は、過去発表分の新規雇用者の増加幅に大幅な下方修正が入った。

米ドル/円は3カ月ぶりの高値から3円61銭の反落をみせた。

現在の為替相場の戦略やスタンス

先週1日(金)の米ドル/円の日足は反落を示唆するキーリバーサル。週足は上ひげの長い陰線となり酒田五法ではトンカチを形成する。どちらもこのところの高値圏で出現しており、相場の転換点、反転下落を示唆する。単純にブル・トラップであり、短期的に強気勢の降参を意味する。

今週は相場の流れを変える目立ったイベント等はなく、特に週の前半は、日米の金融政策の発表や米雇用統計の結果の着地点を探る動きとなりそうだ。

先週を終え、次回9月FOMCでの利下げをほぼ確実視しているが、まだ1カ月半以上先であり、1回の雇用統計と2回のCPIの発表がある。冷静に対応したいと考えているが、米ドル/円の戻りは売り場となりそうだ。

今週は米ドル/円で145.00~149.00円、ユーロ/米ドルで1.1500~1.1750ドル、ユーロ/円で168.00~173.00円とみている。

▽米ドル/円の日足チャート

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(画像=羊飼いのFXブログ)

▽ユーロ/米ドルの日足チャート

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(画像=羊飼いのFXブログ)

▽ユーロ/円の日足チャート

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(画像=羊飼いのFXブログ)

※当記事は、投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。

羊飼い(ひつじかい) FXトレーダー&ブロガー
「羊飼いのFXブログ」の管理人。2001年からFXを開始。ブログで毎日注目材料や戦略を執筆配信中。トレードはスキャルがメインで超短期の相場観には自信あり。