この記事は2025年12月22日(月)に「羊飼いのFXブログ」で公開された「竹内のりひろ氏の現在の相場観とFXトレード戦略」を一部編集し、転載したものです。


FXトレード戦略
(画像=Lamaba/stock.adobe.com)

2025年12月22日(月)の8時時点に現役トレーダーの竹内のりひろさんから聞いた最新の相場観と戦略を紹介する。

竹内のりひろ
1990年、カナダ系の銀行で為替ディーラーになる。HSBCでは米ドル/円のチーフトレーダーを務めるなど20年以上にわたって為替市場の第一線で活躍。現在は個人トレーダーとして自己資金を運用するほか、情報配信を行なう

現在の為替相場の傾向や相場観

先週1週間の主要通貨の対ドルでの騰落を振り返ると、円は下落通貨の最上位(-1.24%)だった。

日銀からは市場予想通り利上げが発表されたが、政策変更はほぼ完全に織り込まれ、植田総裁の会見を通じ、為替市場では円売りが急速に進んだ。利上げの打ち止め感が台頭しないように、色々なカードが検討されると予想したが、具体策には乏しかった。

円売りが加速したことで、米ドル/円が年初来では再び陽線に転じ、多くのクロス円、特に欧州通貨の対円相場が新高値を更新している。

高市政権下で、追加利上げのハードルが一段と高まった印象も強く、年末を前に円売りの環境が整ってしまった。

現在の為替相場の戦略やスタンス

今週は週末のクリスマス休暇を前に、取引可能なのは前半の3営業日程度だろう。

今週末26日(金)、日本では来年度予算案が閣議決定される。大型の予算が決まることで、改めて株・日本国債・円が同時に売られるトリプル安に注意したい。

先週で年内の重要日程を終え、出来上がった流れは円売りだった。米ドル/円の160円回復は新年に持ち越しだろうが、反転材料乏しく、年末年始に向け、円売り継続だろう。

今週は米ドル/円で156.00~159.00円、ユーロ/米ドルで1.1600~1.1800ドル、ユーロ/円で183.00~186.00円とみている。

▽米ドル/円の日足チャート

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(画像=羊飼いのFXブログ)

▽ユーロ/米ドルの日足チャート

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(画像=羊飼いのFXブログ)

▽ユーロ/円の日足チャート

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(画像=羊飼いのFXブログ)

※当記事は、投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。

羊飼い(ひつじかい) FXトレーダー&ブロガー
「羊飼いのFXブログ」の管理人。2001年からFXを開始。ブログで毎日注目材料や戦略を執筆配信中。トレードはスキャルがメインで超短期の相場観には自信あり。