この記事は2025年12月18日(木)に「羊飼いのFXブログ」で公開された「神田卓也氏の現在の相場観とFXトレード戦略」を一部編集し、転載したものです。


FXトレード戦略
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2025年12月18日(木)の午前10時時点に外為どっとコム総合研究所の神田卓也さんから聞いた最新の相場観と戦略を紹介する。

神田卓也
株式会社外為どっとコム総合研究所取締役調査部長上席研究員。1987年福岡大学法学部卒業後、第一証券を経て、1991年メイタン・トラディション入社。インターバンク市場にて、為替・資金・デリバティブ等の取引業務を担当し、国際金融市場に対する造詣を深める。2009年7月外為どっとコム総合研究所入社。

現在の為替相場の傾向や相場観

昨日17日(水)付の日本経済新聞は日銀金融政策決定会合について、25bpの利上げを賛成多数で決める見通しとしつつも、「不確かな推計値である中立金利に依存した形で今後の利上げシナリオを示すことには否定的な意見が多い」と報じている。

また、円安とともに長期金利の上昇に神経をとがらせており、「利上げの打ち止め感が出ることを回避しつつ、前のめりな印象も与えない微妙なバランスの発信をめざす」と結んでいる。

この報道が正しければ、「織り込み済みの利上げ」、「中立金利の引き上げなし」、「微妙なバランスの発信(総裁会見)」となることから、円安の流れが止まる公算は小さいだろう。

現在の為替相場の戦略やスタンス

本日18日(木)は、日経平均株価が一時800円超下げたものの、米ドル/円相場は20銭余りの下落にとどまっている。リスク回避の円買いは限定的で、やや大げさに言えば円の信認が低下している可能性が高い。

日銀の金融政策発表を明日19日(金)に控える中、本日18日(木)の米ドル/円は156円台の回復に向けて続伸すると予想。

直近のレンジ上限である156.20円レベルを上抜ければ156円台半ばへ上値を伸ばしそうだ。仮に反落しても155円台を割り込めば押し目買いで下げ渋るだろう。

なお、本日18日(木)のNY市場では米11月CPIが発表される。もっとも、前回10月分は米政府機関の閉鎖によって発表されず、データとしての連続性を欠くことになる。 一昨日16日(火)の米11月雇用統計と同様に市場への影響は限られるだろう

▽米ドル/円 4時間足チャート

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(画像=羊飼いのFXブログ)

※当記事は、投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。

羊飼い(ひつじかい) FXトレーダー&ブロガー
「羊飼いのFXブログ」の管理人。2001年からFXを開始。ブログで毎日注目材料や戦略を執筆配信中。トレードはスキャルがメインで超短期の相場観には自信あり。