本記事は、内藤 誼人氏の著書『科学的に証明された 最速でメンタルを回復させる心理学』(ぱる出版)の中から一部を抜粋・編集しています。

科学的に証明された 最速でメンタルを回復させる心理学
(画像=Meow_Creations/stock.adobe.com)

健康診断を受けるから不安になる

知らなくてもいいことは、知らないままにしておきましょう。
知らないままでいればずっと気分よくいられるのに、知りたくないことを知ってしまったことでネガティブな気持ちになってしまうことはよくあるからです。
米ネバダ大学のマレー・ミラーは、コレステロール健診、皮膚がん検診などについて考えていると、不安が解消されるどころか、かえって不安になってしまうという報告をしています。
また、カリフォルニア大学のケイト・スウィーニーも健康診断の結果を待つとき、性格的に楽観的な人はそれほどでなくとも、悲観的な人は相当に大きな不安を感じることを明らかにしています。

健康診断を受けると、1週間から2週間で結果が出るのですが、その間じゅうずっと不安を抱えて生活しなければなりません。これはかなりの苦痛です。
健康診断が混雑する4月の時期には、結果が出るまで1カ月以上もかかることがあります。その間不安に怯えて暮らすことになるのなら、そもそも健康診断など受けないほうがいい、と考えられませんか。
精神科医の和田秀樹さんは、「健康診断不要論」を唱えておりますが、私も同意です。40歳を過ぎれば、たいてい身体のどこかがおかしくなってくるのは、ごく自然な加齢現象。にもかかわらず、診断結果に一喜一憂するのはいかがなものでしょうか。
さまざまな数値が悪くなっても、少しも気にならないのならよいのですが、性格的に臆病な人は、ほんの少しの数値の変化で気分が動揺してしまうわけですから、そういうタイプだという自覚があるのなら、健康診断は受けないほうがいいと思います。
お医者さんによると、毎月のようにレントゲン検査をしても、身体には悪影響はないということですが、心理的にはどうなのでしょう。余計な不安を抱えるだけになるのではないかと思います。
本来の目的で言うと、健康診断は、自分の「健康」を改善するために役立てるものなのに、

現実には、いろいろな悩みや不安を抱えて「不健康」になってしまうこともあるということは知っておいたほうがいいでしょう。

科学的に証明された 最速でメンタルを回復させる心理学
内藤 誼人(ないとう・よしひと)
心理学者、立正大学客員教授、有限会社アンギルド代表取締役社長。慶應義塾大学社会学研究科博士課程修了。社会心理学の知見をベースに、ビジネスを中心とした実践的分野への応用に力を注ぐ心理学系アクティビスト。趣味は釣りとガーデニング。著書に『不安や悩みがすぐに軽くなるアドラー心理学』『人間関係に悩まなくなるすごい心理術69』(以上、ぱる出版)、『いちいち気にしない心が手に入る本:何があっても「受け流せる」心理学』(三笠書房)、『「人たらし」のブラック心理術』(大和書房)、『世界最先端の研究が教える新事実 心理学BEST100』(総合法令出版)、『気にしない習慣 よけいな気疲れが消えていく61のヒント』(明日香出版社)など多数。その数は250冊を超える。

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