本記事は、内藤 誼人氏の著書『科学的に証明された 最速でメンタルを回復させる心理学』(ぱる出版)の中から一部を抜粋・編集しています。
心配事の9割は起きません
「心配性の人は早死にする」という説があります。最新の科学的な研究を見ると、どうもこの説は真実だと考えてよさそうです。
どうして心配性の人が早死になのかというと、いつでも不安なことばかり考えるので、過剰なストレスホルモン(コルチゾールなど)が分泌されるから。
ストレスホルモンが分泌されていると、ぐっすりと快眠できませんし、身体も絶えず疲れたように感じられます。また、心配事があると、血圧や心拍数も高まりますので高血圧や心臓病のリスクも高くなります。
世界的に有名な米国のメーヨークリニックという総合病院のブランドン・グロサードは、メーヨークリニックで1962年から1965年の期間に、性格テスト(MMPI)を受けた7,216名について、40年に渡る追跡調査をした報告を行っています。
40年という長い期間で、4,634名(65.5%)が亡くなったのですが、どんな性格の人が早くに亡くなったのかというと、悲観的な人、心配性の人、抑うつ的な人でした。
この3つのタイプの性格の人は、男女を問わず死亡率が高かったのです。
心配していると、本当に早死にしてしまうので要注意。
では、どうすれば心配性を克服できるのかというと、自分が心配だと感じていることの記録をとってみればいいのです。
自分が怯えていることの簡単なメモを作ってみましょう。きちんと日付もつけることも忘れずに。
それから半年が経ち、あるいは1年が経ったところで、自分が心配していることのメモを見返してみましょう。すると、自分が心配していることの9割が、「実は起きなかった」ということがわかると思います。心配事は、ほとんど起きないのですよ。
4月から新卒社員として働くことに不安を抱えている人がいるとしましょう。こういうケースでは、まず心配事を箇条書きで紙に書き出してみるのです。
「同じ職場に友だちができるかどうか心配」
「上司にハラスメントを受けないか心配」
「きちんと仕事をこなせるかが心配」
こんな感じで箇条書きしてみましょう。それから半年後にそのメモを引っ張り出してきて、実際にどうだったのかを確認してください。「なんだ、1つも現実には起きなかったな」ということがわかると思います。
こういう作業をしばらく続けていれば、心配するのがバカらしくなり、それほど心配しなくなります。心配性を克服したいと思っている人は、自分でデータをとり、心配することはまったくないことを自分自身で確認してみるのが一番であろうと思われます。
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