本記事は、内藤 誼人氏の著書『科学的に証明された 最速でメンタルを回復させる心理学』(ぱる出版)の中から一部を抜粋・編集しています。
慣れたお医者さんにだけ診察してもらう
お医者さんの診断が気に入らず、他のお医者さんのところでもう一度診断をお願いすることを「ドクターショッピング」と呼びます。
自分が満足できるような診断をしてもらうまで、いつまでも別のお医者さんのところで受診するのです。言うなれば、「大吉」が出るまで神社のおみくじをずっと引きつづけるようなものです。時間と労力の無駄使いでしかありません。
ごく一般論として言えば、セカンドオピニオンを求めるのは、決して悪いことではありません。
けれども、結果が気に入らないからといって、いろいろなお医者さんのもとをさまよい歩くのはやめましょう
基本的には、診察してもらうお医者さんは1人で十分。
歯医者さんはここ、内科はここ、耳鼻咽喉科はここ、というようにそれぞれの専門に1つずつの病院を決めたら、もう他のところに行く必要はありません。馴染みのお医者さんの言うことを信じ、治療方針もお医者さんにまかせるようにするのです。
新しいお医者さんの言うことは信用できなくとも、馴染みのお医者さんの言うことなら素直に従うことができます。
米チュレーン大学のジャネット・シュワルツは、2,000名を対象にしたウェブ調査で、馴染みのお医者さん、あるいは新しいお医者さんの言うことを信じるのか、それともセカンドオピニオンを求めるのかを聞いてみました。
その結果、馴染みのお医者さんの言うことなら安心できるのかセカンドオピニオンを求めませんでしたが、新しいお医者さんの言うことは信用できないことがわかりました。
新しいお医者さんに対してはその人柄などもわかりませんし、安心しておまかせすることができません。どうせ何を言われても疑ってしまい、「もっと他にお医者さんはいないのか」とドクターショッピングを始めてしまうのがオチです。
カウンセリングもそうで、カウンセラーが気に入らないからと、別のクリニックを探そうとすると、いつまでも治療が始まりませんし、当然ながら回復も遅れてしまいます。診察を受けるにしてもお金がかかりますし、時間も費用もそれだけ余分にかかるので愚かな選択だと言えるでしょう。
他ならぬ自分自身のことですから、病院選びは慎重にやったほうがいいとはいえ、それにしても限度というものがあります。
お医者さんであれば、どのお医者さんでも最低限の医学的知識はあるでしょうし(そうでないと医者になれません)、治療方針もそれほど異なるわけではないでしょうから、1つの病院に決めてさっさと治療を始めてもらったほうがよいのです。
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