本記事は、内藤 誼人氏の著書『科学的に証明された 最速でメンタルを回復させる心理学』(ぱる出版)の中から一部を抜粋・編集しています。

科学的に証明された 最速でメンタルを回復させる心理学
(画像=polkadot/stock.adobe.com)

疲れた顔の人とも距離をとる

ネガティブな気分は感染するというお話をしましたが、身体的な疲労についても同じような感染効果が起きてしまうことが明らかにされています。
いつでも顔色が悪く、疲れ切った顔をしている人には、なるべく近づかないようにしたほうがいいかもしれません。
オランダにあるユトレヒト大学のアーノルド・バッカーは、教師向けの雑誌に広告を出して募集した154名の高校教師(男性86名、女性68名)を対象に、「同僚の先生がどれくらい燃えつきていると思うか」と聞く一方で、その先生と接する頻度、さらに自分自身の燃えつき症候群の度合いも調べました。
すると、燃えつきていると思う同僚の先生が多く、しかもその同僚の先生と接する頻度が多いほど、自分自身も燃えつき症候群の徴候が出やすくなることがわかりました。
なお燃えつき症候群の人には次のような特徴が見られます。

  • たえず疲れた顔
  • 何に対しても無気力な態度
  • イライラして、人に八つ当たりする
  • 仕事でのミス、遅刻、早退、欠勤が多い
  • 他の人との交流をさける
  • 仕事がちっとも進んでいない

こういう特徴に当てはまる人が職場にいるのなら、そういう人とは距離をとり、おかしな感染の影響を受けないようにしましょう。
「ああ、疲れた」が口ぐせの人もおりますが、そういう人との付き合いもできればやめたほうがいいですね。「疲れた」「疲れた」と連呼するような人と一緒にいると、こちらも疲れたように感じてしまいますから。

同じ職場で働いているのですから、冷たく無視をしてはいけませんが、軽い挨拶だけですますとか、事務的な報告だけですませるなどをして自衛する必要があります。一緒にいる時間が長くなるほど、燃えつき症候群の感染が起きる危険性が高まってしまうので注意しましょう。
お付き合いをするのなら、「なんで、いつもそんなに元気なの!?」というような人のほうがいいでしょう。テンションの高い人といると、こちらのテンションも自然に上がります
から、そういう人のほうが付き合っていても楽しいはずです。

科学的に証明された 最速でメンタルを回復させる心理学
内藤 誼人(ないとう・よしひと)
心理学者、立正大学客員教授、有限会社アンギルド代表取締役社長。慶應義塾大学社会学研究科博士課程修了。社会心理学の知見をベースに、ビジネスを中心とした実践的分野への応用に力を注ぐ心理学系アクティビスト。趣味は釣りとガーデニング。著書に『不安や悩みがすぐに軽くなるアドラー心理学』『人間関係に悩まなくなるすごい心理術69』(以上、ぱる出版)、『いちいち気にしない心が手に入る本:何があっても「受け流せる」心理学』(三笠書房)、『「人たらし」のブラック心理術』(大和書房)、『世界最先端の研究が教える新事実 心理学BEST100』(総合法令出版)、『気にしない習慣 よけいな気疲れが消えていく61のヒント』(明日香出版社)など多数。その数は250冊を超える。

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