この記事は2025年12月2日(火)に「羊飼いのFXブログ」公開された「志摩力男氏の現在の相場観とFXトレード戦略」を一部編集し、転載したものです。


FXトレード戦略
(画像=birth7/stock.adobe.com)

2025年12月2日(火)の午後14時すぎに現役トレーダーの志摩力男さんから聞いた最新の相場観と戦略を紹介する。

志摩力男
慶應義塾大学経済学部卒。1988年~1995年ゴールドマン・サックス、2006〜2008年ドイツ証券など、大手金融機関にてプロップトレーダーを歴任。そのあと、香港にてマクロヘッジファンドマネージャー。独立後は世界各地のヘッジファンドや有力トレーダーと交流があり、現役トレーダーとして活躍中。

現在の為替相場の傾向や相場観

昨日1日(月)、植田日銀総裁は会見で12月の利上げについて、実施の可能性が強いことを表明した。

10月の会見では「ビハイン・ド・ザカーブ」ではないかという質問に対して「時間的余裕がある」と発言していたにもかかわらず、ここ1カ月で急激に変化したということはやはり、円安が最大の利上げ要因だということを証明したようなものだろう。 介入には利上げが絶対条件だと思うので、12月はほぼ100%に近いレベルで利上げすることになると思う。

そうなると今後、160円近辺では介入も予想されるので、160円を突破してどんどん円安に行くという感じではなく、上値が抑えられる相場となりそうだ。

ただ、米ドル/円が下がると日銀が利上げする理由がなくなるので、下は下で限定的になるだろう。150円台の前半では押し目買い出来るのではないだろうか。

現在の為替相場の戦略やスタンス

今回の利上げは高市政権も同意したようだが、次に利上げが必要になったときには政権側は相当抵抗すると思っている。

その辺りはマーケットも見ているので介入があるとはいえいずれ、円安アタックがあるのかと思っている。

それとJGBの金利が上がっているので、これに関しても今後注視していきたい。

▽米ドル/円 日足チャート

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(画像=羊飼いのFXブログ)

※当記事は、投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。

羊飼い(ひつじかい) FXトレーダー&ブロガー
「羊飼いのFXブログ」の管理人。2001年からFXを開始。ブログで毎日注目材料や戦略を執筆配信中。トレードはスキャルがメインで超短期の相場観には自信あり。