この記事は2025年12月1日(月)に「羊飼いのFXブログ」で公開された「竹内のりひろ氏の現在の相場観とFXトレード戦略」を一部編集し、転載したものです。


FXトレード戦略
(画像=The Little Hut/stock.adobe.com)

2025年12月1日(月)の8時時点に現役トレーダーの竹内のりひろさんから聞いた最新の相場観と戦略を紹介する。

竹内のりひろ
1990年、カナダ系の銀行で為替ディーラーになる。HSBCでは米ドル/円のチーフトレーダーを務めるなど20年以上にわたって為替市場の第一線で活躍。現在は個人トレーダーとして自己資金を運用するほか、情報配信を行なう

現在の為替相場の傾向や相場観

先週1週間の主要通貨の対ドルでの騰落は、全ての通貨が上昇に転じ、ドルは全面安の展開だった。円は序列では上昇通貨の最下位(+0.13%)に位置する。

週末に控えたサンクスギビングデー前の調整が強まり、今年後半に進んだドル買いの整理が続いた。 米ドル/円の週間の値幅はわずかに1円53銭にとどまり、週後半の米国市場の休場を前に市場参加者が離散しただけの週だった。

現在の為替相場の戦略やスタンス

今週はサンクスギビングデー明け、12月はよく言われることだが、その年に良いパフォーマンスを出したファンド勢ほど利益確定を優先して、新年度以降の動きを見定めようとする。

直近3年の米ドル/円の12月の動きを振り返れば、2022年ドル売り、2023年ドル売り、2024年ドル買いで、12月の値幅は総じて拡大傾向にある。新年度以降を見据え、どんな取引を仕込んでくるか、株等のリスク資産は振れが大きくなっているものの、どちらかというと堅調推移が続いている。この状況から判断する限り、為替市場での円買い継続の環境は整っていない。

師走入り後の方向性を見定めたいところだが、今週は当面の流れを決める週になりそうだ。

今週は米ドル/円で155.00~158.50円、ユーロ/米ドルで1.1500~1.1700ドル、ユーロ/円で179.50~183.00円とみている。

▽米ドル/円の日足チャート

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(画像=羊飼いのFXブログ)

▽ユーロ/米ドルの日足チャート

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(画像=羊飼いのFXブログ)

▽ユーロ/円の日足チャート

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(画像=羊飼いのFXブログ)

※当記事は、投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。

羊飼い(ひつじかい) FXトレーダー&ブロガー
「羊飼いのFXブログ」の管理人。2001年からFXを開始。ブログで毎日注目材料や戦略を執筆配信中。トレードはスキャルがメインで超短期の相場観には自信あり。