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2014年10月14日、厚生労働省に設置された社会保障審議会企業年金部会が、永田町の全国都市会館会議室で第10回の部会を開催した。特に『ライフコース多様化への対応について』というテーマでの議論では、『第3号被保険者』と『企業年金・公務員等共済加入者』両者が加入可能な新しいタイプの『個人型DC』、『個人退職勘定制度』という考え方が提示された。

確定拠出年金とは

確定拠出年金は、拠出された掛金が個人ごとに明確に区分され、掛金とその運用収益との合計額をもとに年金給付額が決定される年金制度である。積み立てている給与天引きの年金積立金が、どこかの金融機関かに預けられて、自分が選択したファンドで積立金が増減する。この年金を選択した場合、メリットとデメリットが両方存在する。メリットとしては、投資への関心が高まること、運用次第で年金額が増えること、一定の要件を満たせば離転職時に資産の持ち運びができること、掛け金負担の将来予測が可能であることなどである。一方、デメリットとしては、投資の知識が必要であること、運用成績が悪ければ年金額が減額されること、勤続年数が3年未満の場合は資産の持ち運びができない可能性があることなどである。