(この記事は「マイアドバイザー」に掲載されたものです。提供: My-Adviser.jp 写真=PIXTA)
確定拠出年金……なんだか難しく響きますね。でも簡単にいうと「専用口座で」「自分で運用して」老後資産をつくる仕組みのことなのです。
どうやって始めるのか
確定拠出年金を利用するためにはまず、どこの運営管理機関(金融機関)でこの制度を利用するかを決め、その運営管理機関を通じて「専用口座」を作るところから始めます。運営管理機関(金融機関)によって、サービス内容や金融商品の品ぞろえ、手数料などにも違いがあります。
掛金は加入月の翌月から毎月専用口座に掛けていきます。そして運営管理機関の商品ラインアップの中から金融商品を選んで「運用」していきます。つまり、専用口座内で毎月の掛金を使って自分の選んだ金融商品を購入していくということです。
選んだ金融商品はいつでも他の商品に変更することができます。ただし基本的に専用口座内にあるお金は60歳以降にならないと受け取れません。また確定拠出年金は基本的に途中で辞めることができません。確実に老後資産をつくっていくしくみなのです。
企業型と個人型
確定拠出年金には「企業型」と「個人型」の2つのタイプがあります。
◆「企業型」
「企業型」とは会社が福利厚生制度の一部として確定拠出年金制度を導入し、加入対象者と定められた会社員等が加入できる制度です。
会社が運営管理機関を決め、専用口座を作ってくれます。掛金額も基本的には会社が決めて、毎月掛けてくれます。また制度運営にかかわる費用は、加入者の間は会社が負担してくれるのが一般的です。加入者がすることはラインアップの中から金融商品を選んで運用することです。
◆「個人型」
「個人型」は利用したい人が任意に始められます。まずは運営管理機関を決め、掛金も自分で決め、商品を選んで運用します。制度運営にかかる費用(年間約3000円~5000円)は自分で負担します。
加入できるのは自営業者等の国民年金保険料を納めている人、会社に企業年金等がない会社員となっています。現在のところ、主婦や公務員は対象外です。また国民年金保険料を納めていない場合も加入できません。
今後は加入対象者が拡大されるようです。