かんぽ生命とは
皆さんかんぽ生命はご存知でしょうか。かんぽ生命は大正5年に創設された簡易生命保険が元の組織で国営企業でした。そして郵政民営化に伴いかんぽ生命になり独立した企業になりました。
実はこのかんぽ生命は保有契約数、総資産額では世界で一番の保険会社なのです。今回はこのかんぽ生命の制度概要と特徴、メリット、活用方法などをお伝えしていこうと思います。
【合わせて読みたい】
・保険を見直す際の注意点 「損をしない」ために必要なこと
・「いま保険を解約すると損?」あなたの深層心理に潜む呪縛とは
・保険の見直しの「最大のハードル」 あなたは毅然とした態度で「解約」出来ますか?
かんぽ生命の制度概要と特徴
先ほど書いた通りかんぽ生命の前身である簡易生命保険は国の組織であり国民に簡単でわかりやすい保障を届けるコンセプトの元営業をしておりました。簡易生命保険時代の契約には政府保証があり、もし簡易生命保険の経営が破たんしても政府が契約を保障するものでした。しかし郵政民営化に伴いかんぽ生命になってからはこの政府保証はなくなり他の民間生命保険会社と同じように生命保険契約者保護機構により保護されるようになりました。
かんぽ生命の生命保険は他社のラインナップとほぼ同じですが、掛け捨ての医療保険、がん保険は商品としてありません。そのかわり主契約の保険に特約として医療保障をつけることができ、入院額は最大で15000円まで特約付加ができます。
その他の特徴として加入減額が簡易保険およびかんぽ生命の保険で合計1000万円(要件を満たせば1300万)までと決められており、加入に当たっては医師の審査は不要で簡単な告知だけで加入ができます。さらに職業上の制限事項がないのでどの保険者も同一条件で加入ができるのも特徴です。また万が一の際には不慮の事故の際には保険金が倍額支払われる保険金倍額支払制度もあります。
かんぽ生命のメリット・デメリット
前の項目ではかんぽ生命の制度と特徴をお伝えしましたがここではかんぽ生命に加入をする際のメリット、デメリットを書いていきたいと思います。
まずかんぽ生命の加入のメリットですが安心身近で加入審査が簡単というところがあげられます。最初にあげた安心身近という点ではかんぽ生命は郵便局の方が代理店として募集をしているので他の生命保険の営業と違い離職率も少なく担当の方が転勤をしてもいつも通っている郵便局なので顔を知っている人がたくさんいることも大きな利点です。
保険は何十年も付き合っていくものなので安さよりも身近で信頼できるというのが実は大事な要素なのです。そして全国どこにでも郵便局はあるので地方の方などにはメリットがあります。この点においてかんぽ生命は他の会社にはないメリットであると考えます。
また加入審査が簡単な告知だけというのも見逃せない点です。面倒な医師の審査がなく自分からの告知だけで加入ができるのも簡易保険のなごりでメリットの1つです。またどの職業でも同じ保険料なので他社で生命保険を職業で断られた人もかんぽ生命なら1000万円までなら加入できるのでそこも大きなメリットです。
逆にデメリットのほうですがこれは他社よりも値段が少し高めというところです。おそらくですがメリットにあげた職業を選ばないというところが影響しているのだとは思います。つまり格闘家、競馬の騎手など怪我などしやすい人も加入できるわけですからそこらへんが原因なのかなとは思います。
ただし高いといっても他社の5~10%くらいで保険金の支払いも他社と比較してもがん保険がない以外はほぼ変わりはない保障が受けられますので身近で安心さを重視するのであればそれを理由に加入を見送るほどではないと考えます。あとは他社とは違い郵便局で保険請求の手続きをしないといけないのも面倒くさいと言ったら面倒くさいです。ただし家まで来てくれる制度もあるらしいので加入をする際に尋ねてみましょう。
かんぽ生命の活用方法
ではかんぽ生命の実際の活用方法について事例をあげながら説明していきたいと思います。
まず主契約で使う方は医療特約を付けると思うのでその方は終身保険のながいき君に加入をして保険の払い込みが終わった後も医療特約が受けられるようにしておきましょう。また保険で貯金をしたい方はフリープランを選んでおきましょう。生命保険控除も受けられるので働いている方はフリープランの満額100万円コースに加入をすれば節税にもつながります。また老後の遺産相続などでかんぽ生命に加入をして相続の税金を減らすことができます。
この制度をあまりわかっていない方でも郵便局やかんぽ生命も営業の方に聞けば教えてくれると思います。他社でももちろん適用になりますがやはり郵便局なので身近で信頼できるところにこのような相談ができるのが最大のメリットだと思います。
身近な存在のかんぽ生命を使うのも1つの手
以上かんぽ生命について制度、加入メリット、活用方法について書かせていただきました。かんぽ生命は郵便局と密接にかかわっているのでどの町にいても同じサービスを受けられるし身近で安心なイメージがあると思います。特に地方の方は最近事務所の撤退が進んでおりますのでユニバーサルサービスである郵便局で加入できるのは大きなメリットだと思いますし、その他の地域の人でもこの部分に魅力を感じる人は加入をする価値は間違いなくあります。
自分がどこに比重をおくかで保険会社も変わってきますのでかんぽ生命も選択肢の1つで検討されてみてはいかがでしょうか。
◇月々の保険料を考え直したい方は、まずは保険選びのプロに無料相談するのがおすすめ
>>保険見直し本舗の公式ページはこちら
【合わせて読みたい】
・保険を見直す際の注意点 「損をしない」ために必要なこと
・「いま保険を解約すると損?」あなたの深層心理に潜む呪縛とは
・保険の見直しの「最大のハードル」 あなたは毅然とした態度で「解約」出来ますか?
【関連記事】
・コープ共済はどんな保険?生命保険との違いやメリット・デメリットを解説
・住民税の普通徴収とは?特別徴収との違いやメリット・デメリットを解説
・日本人の貯金と投資の割合は?ビジネスパーソンの約4割が資産運用を実践
・「保険代理店」は何をしてくれるのか? なぜあるのか? 業界構造やビジネスモデル
・厚生年金基金とは?厚生年金と何が違うの?