【厳選】オーナーズ倶楽部編集部 おすすめ書籍を紹介
不動産オーナー、そして将来オーナーになる方にとって、日々の賃貸経営について、そして次の不動産投資については、いつも情報を求め、学びを深めていることでしょう。そこで、オーナーズ編集部では、多くの書籍の中から、良質な1冊を厳選し、その抜粋を紹介してまいります。
著者 浦田健
スゴ技⑥:ちょっとした工夫でときめくエントランスを演出する
ローコストでさらにイメージをワンランクアップするためのちょっとしたひと工夫を紹介しましょう。
もし、あなたが物件のすぐ近くにお住まいなら、季節ごとにエントランスを飾り付けて演出するのがお勧めです。七夕、クリスマス、お正月など、小物を飾って季節感を演出しましょう。生花を植えると香りがさらにエントランスを彩ります。
しかし、遠方の場合は観葉植物や生花の手入れは大変です。そこでお勧めなのが、人工植物やフェイクフラワーのリースです。さらに次ページ写真のハンギングバスケットには、芳香剤を見えないように設置しほのかに香りを漂わせると、本物と見間違える人もいるほどです。
見た目を良くすることが目的なのですから本物の植物にこだわる必要はまったくありません。お手入れもラクですし、いつでも綺麗なままエントランスを彩ることができます。
このようにして、ときめきと癒しのエントランスを演出できれば、成約率があがるだけでなく既存の入居者の満足度もあがり長期入居にもつながっていくのです。
スゴ技⑦:ローコスト&高耐久&おしゃれ!奇跡のフローリング
奇跡のフローリングと呼ばれているフローリング材があります。
これはフロアタイルと呼ばれる、塩化ビニール系のフローリング材です。従来、塩ビ系というと洗面所などでつかわれる安っぽい耐水性のシートを思い浮かべると思いますが、この材料は木製のフローリング材とほとんど見分けがつかず、質感も遜色ありません。
これを使えば、専門技術がなくても誰でも簡単にしかも安く施工できるのです。
いままでフローリングの張替えというと、既存の床材をはがして新品に貼り直すという方法が一般的で、非常に大掛かりな工事となり費用もかさんでいました。せっかく新しくしてもフローリングにキャスター跡などの傷が付いていると、すぐにみすぼらしくなってしまいます。
その点、このフロアタイルなら、厚さがたった2ミリしかないので、傷ついたフローリングの上から直接貼れてしまいます。廃材もでませんのでエコですし、費用も抑えられます。
このフロアタイルの裏側には、粘着テープが最初から付けられていて、ハサミやカッターで簡単にカットできてしまいます。ハサミなどでカットできるにもかかわらず、土足歩行にも耐えうるほどの表面強度があるので椅子やテーブルなどの移動傷などもほとんどつきません。
万一、傷がついたら、その部分だけを張替えるだけですぐに補修できてしまいます。このように、フロアタイルは「簡単、安い、エコ」と三拍子そろったまさにアパマンリフォームの救世主なのです。
もう1つ、フロアタイル活用の裏技を教えましょう。このフロアタイルの粘着テープは床だけでなく壁にも貼れます。もしペット可の部屋として募集するなら、壁にこのフロアタイルを施工することによって、ペット対応物件に早変わりさせることができるのです。
こんなローコスト&高耐久&おしゃれな奇跡のフローリングが金額も(㎡当たり)2,000円から3,500円で購入できますので、使わない手はありません。
スゴ技⑧:お部屋のイメージはアクセントクロスで劇的に変わる!
部屋の壁は、お金をかけずにイメージアップできる費用対効果の高いリフォームポイントです。真っ白な壁でも、一か所あるいは一面だけをアクセントカラーとしてアクセントクロスを貼るだけで、ぐっとおしゃれな印象になります。
しかし、やってみると意外にクロスの色やデザインの選定が難しく、なんとなく無難なものに落ち着いてしまい、効果が出ていないものがあったり、逆に奇抜にしすぎて入居者の好みからはずれ、かえって弱点になることもあります。
アクセントをつけるなら、まずコンセプトをハッキリとすることがポイントです。どんな人に、どのような生活スタイルを実現してもらいたいのか? これを明確にすることによってクロスが決まるのです。
次ページの写真をご覧ください。これはアクセントクロスの施工例ですが、ピンクの縦縞柄のアクセントクロスを貼るだけで玄関周りがパッと明るくなります。
新婚さんが入っていただけるようなエレガントで明るい清潔感を出したいということから、暖かみのあるピンクのアクセントクロスで施工した事例です。狙いは的中し、若いカップルが入居しました。
柄物のアクセントクロス以外にも、一面だけ比較的濃い色のアクセントクロスを貼ることによって部屋のイメージを変えることができます。たとえば、一面をオレンジやイエローにすれば暖かみのあるアットホームな部屋を演出できますし、逆にブルー系のアクセントクロスを使えば、クールで都会的な部屋を演出することができます。
また、最近では壁紙を入居者に選んでもらう方法も流行ってきています。自分の好きなクロスでリフォームをしてもらうことによって「愛着」を感じていただくのが狙いです。
自分好みの部屋にカスタマイズしてもらえる、ちょっとした優越感、ワクワク感が成約率のアップ、そして長期入居につながるのです。内見していただく部屋には、クロスのカタログをそのまま展示し、変更していい部位やおおよその面積を決めてその場で選んでもらいます。
主な著書に『「金持ち大家さん」になる アパート・マンション経営塾』(日本実業出版社)、『もうアパート投資はするな! 利回り20%をたたき出す戸建賃貸運用法』(ダイヤモンド社)、『あなたのアパート・マンションを即満室にする方法』(フォレスト出版)など多数。
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(提供:オーナーズ倶楽部)
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