マネックス証券のつみたてNISAのやり方は?始め方と口座開設の手順を解説
(画像=SB/stock.adobe.com)

つみたてNISAは、長期で非課税の恩恵を受けながら資産運用が行える制度です。マネックス証券では原則毎月100円からつみたてNISAを利用できるため、「資産運用に興味があるけど、なかなかチャレンジできない」という人も気軽に始められます。

この記事では、マネックス証券でのつみたてNISAの始め方や口座開設の手順について解説していきます。ぜひ手続きの際の参考にしてください。

ZUU online編集部
ZUU online編集部
この記事の著者

ZUU onlineは、 お金や時間をコントロールでき、個人が夢や目標を持ち、それに全力でチャレンジしている人を増やすために記事を制作・配信しています。ユーザーの皆様にとって有益なお金に関する記事、信頼性の高い記事を配信するため、編集・制作を担当するZUU online編集部員のほか、税理士や行政書士、司法書士、ファイナンシャルプランナー、元金融機関職員などの専門家の方々にも記事の執筆や監修として関わっていただいています。充実した編集体制の構築により、ユーザーの皆様に価値ある情報を提供しております。

プロフィールへ 編集方針

マネックス証券のつみたてNISAに申し込むには?

235770

マネックス証券でつみたてNISAを開設するには、「①2018年以降、他の金融機関でもNISA口座を開設または利用したことがないこと」「②マネックス証券の証券総合取引口座を開設していること」の2つのポイントを満たす必要があります。

以下で詳しく確認していきましょう。

2018年以降、他の金融機関を含めてNISA口座を開設または利用したことがないことを確認

NISA口座は1人1口座に限定されているため、他の金融機関でNISA口座を開設している場合、新たにNISA口座を開設することはできません

もし、他の金融機関でNISA口座を開設している場合は、その金融機関にて「金融機関変更」の手続きを行いましょう。また、マネックス証券にて「一般NISA口座」を開設している場合も「勘定変更」の手続きが必要です。

マネックス証券で口座開設をする

まずはマネックスの証券総合取引口座を開設する

つみたてNISAの開設にあたって、「証券総合取引口座」の開設を行います。証券総合取引口座とは、株式や投資信託などの有価証券を管理する口座です。つみたてNISAで投資信託の購入を行う場合、証券総合取引口座を通じて売買することになります。

証券総合取引口座の開設の手順については、後述の「step1.マネックスの証券総合取引口座を持っていない場合」にて詳しく解説していきます。

マネックス証券で口座開設をする

マネックス証券のつみたてNISAの特徴

235771

つみたてNISAは多くの証券会社などで取り扱っていますが、マネックス証券には以下の4つの特徴があります。

マネックス証券のつみたてNISAの特徴
  • 取扱商品が豊富
  • つみたてNISA・iDeCoシミュレーションがある
  • 「銀行de自動つみたて」サービスがある
  • マネックスポイントがたまる

それぞれ詳しく確認していきましょう。

マネックス証券で口座開設をする

取扱商品が豊富

2022年5月現在、マネックス証券で取り扱っているつみたてNISA対象商品は152本。金融庁が認可しているつみたてNISA対象商品は計213本であるため、マネックス証券はそのうちの7割ほどをカバーしていることになります。

他の証券会社の中には取扱商品が10本以下というところもあるため、マネックス証券は豊富な選択肢があることが分かります。初心者から上級者までさまざまな投資意向に応じた商品を選べるでしょう。

マネックス証券で口座開設をする

つみたてNISA・iDeCoシミュレーションがある

マネックス証券の公式サイトでは「つみたてNISA・iDeCoシミュレーション」が利用できます。つみたてNISAもiDeCoも長期運用を前提とした制度であるため、長年運用した後の運用成果をイメージしづらいことがあるかもしれません。

しかし、マネックス証券の「つみたてNISA・iDeCoシミュレーション」を利用すれば、「〇年後に○○万円積み立てられる」という試算が行えます。節税効果も確認できるため、改めて税制上のメリットも感じられるでしょう。

また、つみたてNISAとiDeCoのどちらを利用するか悩んでいる人は「自分に合う積立制度を見つける」の利用がおすすめです。積立の目的や金額、期間に応じた最適のプランを提案してくれるため、制度を選ぶうえでの参考になります。

マネックス証券で口座開設をする

「銀行de自動つみたて」サービスがある

マネックス証券では、指定した銀行口座から自動で資金が引き落とされる「銀行de自動つみたて」が利用できます。

「銀行de自動つみたて」は、毎月27日(非営業日の場合は翌営業日)に資金を引き落とし、翌月7日の翌ファンド営業日(7日が非営業日の場合は翌々営業日以降のファンド営業日)に自動でファンドを買い付けるサービスです。

あらかじめ金融機関や金額、買い付けるファンドを指定しておくと、あとは毎月自動で買い付けを行ってくれるため、手間がかからないのがうれしいポイント。引き落としや自動買い付けに手数料もかからないため、コストを気にする必要もありません。

銀行de自動つみたてに対応している金融機関は、都市銀行や地方銀行、第二地方銀行、ゆうちょ銀行、労働金庫、一部信用金庫などです。

マネックス証券で口座開設をする

マネックスポイントがたまる

マネックス証券では、投資信託の保有残高に応じて「マネックスポイント」が付与されます。投資信託の銘柄に応じてポイントの付与率が設定されており、月内の平均残高に応じてポイントが還元される仕組みです。

たとえば、ポイント付与率0.08%(年率)の投資信託を月中平均で100万円保有している場合、100万円×0.08%÷12=66.666……ポイントとなり、月67ポイントが還元されます。

たまったマネックスポイントは、Amazonギフト券やTポイントへの交換、ANAやJALマイルへの交換など、さまざまな使い道があります。毎月つみたてNISAで積み立てていくだけでポイントもためられるうれしい特典です。

マネックス証券のレビュー

つかいやすい
アプリが非常に使いやすいです
投資信託の積立をしていますが、ウエブサイト・アプリともに見やすく使いやすいです また、クレカ積立にも対応しており、ポイント還元率は1.1%と高還元です
マネックスポイントを使って、ポイント投資はできませんが、アマゾンギフト券やポンタポイントなどに交換できます
つみたてNISAも可能で、長期の資産形成に使える便利な証券会社です

引用元:価格.com

クレカ積立の1.1%還元が魅力
各銘柄の説明や株価のチャートなどがWEB画面で非常に確認しやすい。そのためメインの証券口座ではなくても逐次チェックしたくなる。そして何よりクレカ積立の1.1%還元が素晴らし過ぎるので、持っていて良かったと思える証券会社。

引用元:価格.com

マネックス証券で口座開設をする

つみたてNISAの始め方は?詳しい手順

235772

マネックス証券でつみたてNISAを始める場合、証券総合取引口座の有無によって手順が異なります。まだ証券総合取引口座を持っていない場合はstep1へ、すでに持っている場合はstep2へ進んでください。

step1. マネックスの証券総合取引口座を持っていない場合

マネックス証券の証券総合取引口座を保有していない場合、まずは口座開設の手続きから行います。オンライン口座開設であれば、以下の3つのステップで口座開設は完了します。

  • メールアドレス登録
  • 登録情報の入力
  • 本人確認

    手続きの流れについて、以下の項目で詳しく確認していきましょう。

    証券総合取引口座に申し込む

    マネックス証券の公式サイトより証券総合取引口座の開設を申し込みます。トップページの「口座開設」をクリックしましょう。

オンラインか郵送かを選択する

マネックス証券では、オンラインまたは郵送にて口座開設が行えます。オンライン開設の場合は最短翌営業日に口座開設が完了、郵送による口座開設は申込書類の返送から1週間程度で開設が完了します。

マネックス証券で口座開設をする

オンラインの申し込み対象を確認する

マネックス証券でオンライン口座開設が行える人は以下の通りです。

・個人番号カード、または運転免許証+マイナンバー通知カードをお持ちの方
・日本国籍の成人で日本に納税をされている方

引用:マネックス証券「口座開設」

個人番号カードや運転免許証がない場合、郵送での口座開設手続きとなるため注意しましょう。

オンライン口座開設なら書類の郵送は不要

オンライン口座開設なら、「①メーアドレス登録→②登録情報の入力→③本人確認」の3ステップで口座開設が完了します。書類の郵送も不要であるため、時間も手間もかかりません。

個人番号カードや運転免許証を持っている人は、オンライン口座開設が簡潔でおすすめです。

メールアドレスを登録する

口座開設の申し込みフォームへ進むと、メールアドレスを入力する画面になります。登録したメールアドレス宛にマネックス証券からURLが送られてくるので、クリックして手続きを進めましょう。

また、迷惑メール対策をしている人は、マネックス証券からのメールが届くように事前に確認が必要です。

マネックス証券で口座開設をする

登録情報を入力する

メールアドレスに記載されたURLを開き、氏名、住所、生年月日などの必要情報を入力していきます。入力した内容は本人確認書類と一致しているか確認が行われるため、入力内容に相違がないかしっかりと確認しましょう。

必要書類を撮影、提出する

「ご本人確認について」の画面に移行します。「個人番号カード、通知カード+運転免許証」という表示が出ますので、自分が提出する本人確認書類にチェックを入れましょう。

次にマイナンバー提供の同意を行い、「次へ(本人確認書類の撮影へ)」をクリックします。

本人確認の書類の撮影はQRコードを読み込むか、メールアドレス宛てに送られるURLで進むかどちらかを選びます。

自分が手続きしやすい方法を選ぶとカメラが起動するので、本人確認書類の撮影を行いましょう。本人確認書類の撮影を行うときは、以下のエラー内容に気を付けましょう。

・申込内容と、提出書類の情報が不一致
・ピントが合わず、文字が明瞭に読み取れない
・画像が暗すぎる
・輪郭部分や文字部分に光源が写り込んで反射している
・保護ケースに入れたままの撮影や指などの写り込みで「マイナンバー」や「性別」などの必要情報が隠れている
・背景色との境界が不明瞭で、輪郭が認識されない
・画像に欠けがある

引用:マネックス証券「主なエラー内容」

マネックス証券で口座開設をする

カメラ撮影で本人確認をする

続いて、本人確認を行います。マネックス証券の本人確認は、カメラでセルフィーを撮る方法か、「三菱UFJダイレクト」にログインする方法のどちらかを選択できます。

三菱UFJ銀行に口座を持っていなくても、カメラでセルフィーを撮ることで本人確認が可能です。自分が手続きを進めやすい方法を選びましょう。

口座情報を入力する

次に、取引資金を銀行振り込みにて入金する場合の銀行口座を選択します。

・みずほ銀行
・三菱UFJ銀行
・三井住友銀行
・りそな銀行

マネックス証券では銀行振込による入金の他に、「即時入金サービス」や「定期自動入金サービス」も利用できるため、必ずしも銀行振込を利用する必要はありません。ここでは、どれか1つの銀行を選択しますが、口座開設後に変更することも可能です。

マネックス証券で口座開設をする

NISA口座の開設を行う

次に、口座種別やNISA口座の開設、「FX PLUS口座」の開設を選択します。つみたてNISA口座を開設する場合は、ここで必ず「開設する」にチェックを入れましょう。

同時にFX口座を開設することも可能です。

案内メールを受け取る

口座開設手続きの必要事項を入力し終えたら、「口座開設の申し込みを受け付けました」という画面が表示されます。また、登録メールアドレス宛てにも口座開設申込受付の旨のメールが届きますので、あわせて確認しましょう。

口座開設の審査を受ける

マネックス証券にて口座開設の審査が行われます。オンライン口座開設の場合は最短で翌営業日には口座開設が完了となります。

マネックス証券で口座開設をする

step2. マネックスの証券総合取引口座を持っている場合

マネックス証券にて証券総合取引口座を持っている場合は、以下の流れでNISA口座の開設を行います。

マネックス証券に証券総合取引口座を持っている場合の開設の流れ
  1. NISA口座開設書類を取り寄せる
  2. NISA口座開設書類と本人確認書類を提出する
  3. 税務署での確認(1~2週間程度)
  4. NISA口座開設完了

それぞれ詳しく確認していきましょう。

マネックス証券にログインして申し込む

ログインIDとパスワードで専用ページにログインした後、「NISA口座の開設」をクリックします。すでに証券総合取引口座を持っている場合は、書類でのNISA口座開設申し込みとなるため、申込書類の請求を行いましょう。書類は登録住所宛てに送付されるため、現在の住所と登録住所に相違がないかについても確認が必要です。

NISA口座開設申込書類の受け取り

請求したNISA口座開設申込書類が郵送にて送付されます。必要事項を記入後、本人確認書類のコピーを同封して返送しましょう。これまでマネックス証券宛てにマイナンバーの提出をしていない場合は、あわせてマイナンバー関連書類の提出も必要となります。

提出が必要な書類については、マネックス証券より案内が同封されていますので、不備のないように確認しましょう。

マネックス証券で口座開設をする

税務署の確認

必要書類を提出後、税務署にてNISA口座開設の審査が行われます。審査には1~2週間ほどかかりますが、他の金融機関も含めて初めてNISAを利用する人に限っては、審査手続き中でもNISA取引を行うことが可能です。税務署審査中でも取引が可能な金融商品は、国内株式や投資信託となっているため、つみたてNISAは税務署審査中でも利用できることになります。

ただし、以前他の金融機関でNISA口座を開設していた場合や、一般NISAから種別変更を行った場合については、税務署での審査が終了するまでNISA口座を利用することはできません。また、税務署審査の結果、他の金融機関でNISA口座を開設していることが分かった場合は、マネックス証券でのNISA口座は無効となります。

その場合はNISA口座で買い付けができないだけでなく、すでに保有している金融商品も課税口座へ移管されてしまうため注意が必要です。

「もしかしたら、過去にNISAを開設したことがあるかも」という不安がある場合、税務署審査が完了した後につみたてNISAを利用するようにしましょう。税務署審査が終了したときは、ログイン後のメッセージボードにてお知らせが届くようになっています。

NISA口座 開設手続き完了

税務署での審査が終了すると、NISA口座の開設が完了します。

他の金融機関からNISA口座の変更を行った人や、一般NISAからの種別変更を行った人もつみたてNISAを利用できるようになります。

マネックス証券で口座開設をする

step3. つみたてNISAの利用を開始する

証券総合取引口座、つみたてNISAの開設が完了したら、いよいよ積み立てを始めましょう。マネックス証券で投資信託の積み立てを始める手順について詳しく解説していきます。

入金する

つみたてNISAで投資信託を購入するにあたって、マネックス証券の証券総合取引口座に資金を入金します。マネックス証券では以下の3つの方法で入金が可能 です。

①即時入金サービス
マネックス証券と提携している金融機関の口座を持っている場合、オンライン上で即時に入金が反映されるサービスです。利用可能時間は金融機関によって異なりますが、夜間や土日祝日でも即時入金ができるメリットがあります。

②定期自動入金サービス
事前に登録した金融機関の口座から、月1回指定金額を引き落としてマネックス証券の証券総合取引口座に入金するサービスです。最初に金融機関と金額を指定しておけば毎月自動で引き落とされるため、積み立てのたびに資金を移動する手間がかかりません。

また詳しくは後述しますが、「つみたて定期自動入金」と合わせて利用することで、月間の積立予定金額を定期自動入金サービスの入金額に自動的に反映することができます。

③銀行振込
銀行振込によって資金を入金する方法です。入金先の銀行口座は、証券総合取引口座の開設時に選択した金融機関となります。近くの銀行やATMから手続きができる点は便利ですが、振込手数料は顧客負担となるため注意が必要です。

マネックス証券で口座開設をする

積み立てる投資信託を決める

つみたてNISA対象の投資信託の中から、実際に積み立てを行う投資信託を選びます。

「どの投資信託を選べば良いか分からない」という場合、マネックス証券のファンド検索機能を利用しましょう。ファンドのパフォーマンスやチャート、ランキングからファンドを検索できるため、そこから自分の投資意向に合うファンドを絞ることができます。

積み立てる投資信託が決まったら、申込画面に進みます。「購入・積立」のボタンから「積立方法を選ぶ」をクリックしましょう。

その後、ファンドの概要や手数料、リスクなどについて記載された「交付目論見書」を確認してください。

最後に積立頻度や金額を入力して、確認画面へ進みます。

積立申し込みが完了

申込内容の確認を終えたら、積立申し込みは完了です。申し込んだ内容については、「投信つみたて申込状況」のページから確認ができます。

マネックス証券で口座開設をする

つみたて定期自動入金サービスも

マネックス証券でつみたてNISAを利用する際、あわせて「つみたて定期自動入金サービス」を利用すると便利です。

つみたて定期自動入金とは、月間の積立金額と同額の金額を、定期自動入金サービスの入金額に自動的に反映するサービスです。たとえば積み立ての頻度を「毎日」にしている場合、「今月は証券口座にいくら入金したらいいんだろう?」と都度考える必要があります。

しかし、「つみたて定期自動入金サービス」を利用すれば、自動で必要な金額を銀行口座から引き落としてくれるため、自分で入金金額を計算する必要がありません。そのため、「証券口座の残高が足りなくて積み立てができなかった」ということもないでしょう。

マネックス証券で口座開設をする

そもそもつみたてNISAとは?

つみたてNISAは、少額からでも長期的な視野で投資することを支援する非課税制度です。長期間の積み立てによって投資のリスクを抑えながら資金を貯めていくことが可能です。最大のメリットは最大20年まで投資によって得た運用益が非課税になることです。通常は、投資によって利益が出ると発生する20%程度の税金がかかりますが、つみたてNISAの場合は税金がかかりません。
下記記事ではつみたてNISAの制度や始め方について詳しく説明していますので、まだつみたてNISAを始めていない方や理解を深めたい方はぜひ読んでみてください。

まとめ

つみたてNISAは長期間非課税で運用ができる魅力的な制度です。マネックス証券はつみたてNISA対象商品を152本取り扱っていることや、ポイントがたまる制度があることから、「これからつみたてNISAを始めたい」という人にはおすすめの証券会社です。

「初めてネット証券を利用するので手続きが不安」という人は、ぜひこの記事で紹介した手順を参考にしながら手続きを進めてみてください。

マネックス証券で口座開設をする