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(写真=リフォーム産業新聞/ SUVACO 中田寿 社長 )

2013年7月にスタートしたリフォーム事業者とユーザーのマッチングサイト「SUVACO(スバコ)」。現状では月間5億円ほどのリフォーム相談が寄せられるなど依頼が増えてきている。運営するSUVACO(東京都港区)の中田寿社長に話を聞いた。

◆SUVACOには、約2万8000枚のリフォームや新築の画像が掲載されています。サイトに登録されている会社は約900社。ユーザーはお気に入りの画像から業者探しができる、ということを売りに一昨年、サービスを開始しましたね。

画像から業者を探していただく、ということが当初考えていたことですが、やはりそれでもなかなか業者が決められない、という切実な問題があると感じています。そこで今年の2月に無料相談を開始しました。これは電話で相談を受けるサービス。例えば、いろいろ画像を見てイメージはつかめたのですが、結局誰に頼むか、ということで迷っている、といった問い合わせがあります。

私どものオペレーターが問い合わせを頂いた方の要望や、地域などいくつかの項目に当てはまる2~3社を紹介して相見積もりしてもらう、ということを始めています。

◆どんな相談が多いのでしょうか。

中古住宅のリノベーションが最も多く、8~9割以上占めます。問い合わせの平均単価は700万円ほど。現在は月間5億円分ほどの問い合わせがあります。高額なリフォームが取り込めていることは、他のマッチングサイトに比べて突出していると思います。

◆最近は「専門家紹介」というサービスも始めましたね。

5月に専門家紹介ボタンを設置しました。これは電話は面倒くさいからウェブに必要な情報を入力するので、それに合う人を紹介してほしいというニーズに応えるものです。好みのテイストや金額、リフォームの時期など15項目の質問があり、それに合わせて2~3社、メールや電話で紹介します。

このサイトを運営して思うことは、画像を検索して、自分で専門家を見つけられる人もいるし、電話で相談したい人もいるし、メールのやり取りのみで相談したい人もいる。また、私たちに会って相談したいというニーズもある。そのような多様なニーズに応えられるように、マルチチャネルの相談体制をここ数カ月で整えてきました。

◆今後強化していく方針は。

ユーザーニーズとして、いくらでどんなものができるのかというニーズが強い。価格帯と、大体のイメージがつかめるというコンテンツを強化していきたい。(提供: リフォーム産業新聞 8月18日掲載)

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