目次

  1. 土地活用「とりあえず駐車場に」の注意点
  2. 駐車場経営のメリットとは
  3. 税制面での注意点は
  4. 「とりあえず駐車場に」の注意点
  5. 収支見込みの見極めが重要

土地活用「とりあえず駐車場に」の注意点

土地活用の中でも、比較的に始めやすいのが駐車場経営だ。所有地にアパートなどを建てて賃貸収益を得たり、空き家の土地を購入したりするのに比べ、固定資産税や都市計画税を抑えられるので、「とりあえず駐車場にでもしておこう」と考えるオーナーも多いのではないか。

しかし、駐車場経営もリスクがないわけではなく、建物の建設とはまた違って点で注意が必要だ。駐車場経営を始める際のポイントを紹介しよう。

駐車場経営のメリットとは

まず、駐車場経営のメリットについて確認しておこう。

個人が所有地に建物を建築する場合、土地の広さや建物の種類にもよるが数千万円から1億円余りの費用がかかる。しかし、駐車場ならそこまでの費用をかけずに、土地の活用を図ることができる。

具体的にどのくらいかかるかといえば、敷地の広さやコンクリート、アスファルトの質、地域差によって変わるが、次の表を目安にしていただきたい。なお、コインパーキングにする場合は、さらに設備の費用がかかる。

【駐車場の初期費用】
未舗装ロープ区画:約30万円-約40万円
アスファルト舗装:約100万円-約150万円
コンクリート舗装:約150万円-約200万円

オーナーが自ら駐車場を運営するのではなく、駐車場運営会社に運営を任せ、土地の賃料だけを受け取る方法もある。この場合は、駐車場整備費を会社で負担するところも多く、中には利用を終えた後の解体費を負担するところもある。また、駐車場業者によってはランニングコストを負担する会社もあり、駐車場建設をする際には、複数の業者から見積もりをとり、会社がどこまでの費用を負担するのか、確認したい。

建設費が必要なければ、その分初期費用は抑えられ、リスクも低下するが、オーナー側が受け取る賃料は一定で、駐車場の稼働率が上がっても収入は増えない。自分で駐車場を経営する場合に比べ、ローリスク・ローリターンだといえる。

どちらを選ぶかは、オーナーの決断しだいだ。

税制面での注意点は