コインランドリー投資,不動産投資
(写真=PIXTA)

目次

  1. 注目を集めるコインランドリー投資
  2. 利回り15%以上が狙える?
  3. 始める前に注意したい点とは?
  4. コインランドリー需要が高まっている理由
  5. さらに進化するコインランドリー業界

注目を集めるコインランドリー投資

「コインランドリーの投資がおもしろいらしい」。不動産投資家からそんな話を聞くようになって久しい。

不労所得を得るためのオーナー業といえば、不動産投資が代表的だが、現在の国内の不動産状況としては、マイナス金利の影響で低金利の融資が受けやすい反面、不動産価格は高止まりしており安易に手を出しづらい。

定期預金の金利は雀の涙ほどで、日銀が進める2%インフレが実現すれば、資産は口座の中で目減りしてしまう。このような状況の中で、投資家だけでなくサラリーマンも資産の運用先を見つけることに躍起になっている。不動産に変わるオーナー業として、近年注目を集めているのはトランクルーム、コンテナ、太陽光発電、自動販売機、コインランドリーなどのオーナー業が挙げられる。

これらの投資は一般的な不動産投資と比較して、初期費用が低いことや、利回りが高いことが特徴だ。中でも、高利回りが出ると投資家の間で言われているのがコインランドリーのオーナー業だ。

利回り15%以上が狙える?

全国のコインランドリーの店舗数は右肩上がりを続けている。厚生労働省の「コインオペレーションクリーニング営業施設に関する調査」によると、全国のコインランドリーの店舗数は 1996年度には1万228店舗だったが、2013年度には1万6693店舗と約6000店舗も増加。毎年約5%の伸び率で増え続けている。また、コインランドリー事業を手掛けるセンカク(旧・洗濯革命本舗)によると、コインランドリーの数は19年度に全国で約2万店舗に達したとみられ、毎年300店舗のペースで増え続けている。同社は今後、約4万店舗までは飽和しないという強気の見通しを示している。

一部には、コインランドリー投資は一過性のブームというイメージもあるようだが、こうしてみるとかなりの成長産業のようだ。こうした業界の成長性を受け、コインランドリーのフランチャイズ事業を展開するWASHハウス <6537> が2016年11月に上場するなど、まさに今、コインランドリー業界には追い風が吹いている。成長を続ける大きな理由のひとつが、店舗オーナーにとっての利回りの高さだろう。

コインランドリーのフランチャイズチェーンを展開するエムアイエス(旧・マンマチャオ)によると、コインランドリーのオーナー業は店舗を賃貸している場合には約15%、自分の物件であれば約20%以上の高利回りが見込めるという。都内のマンション投資が4%前後の利回りと言われているので、純粋に投資として大きな魅力があるのだ。

始める前に注意したい点とは?