部屋や家を貸し出すAirbnbでは、貸し出す側のホストと借りる側のゲストはインターネットでやり取りするのが基本です。顔写真の登録が必須になるなど、Airbnb側も安心して利用できる環境をつくろうとしていますが、それでもトラブルは避けられません。
どんな場合にでも適用されるわけではありませんが、Airbnbによるホスト保証制度がありますので、まずその内容を把握しておきましょう。
Airbnbが提供するホスト保証制度
Airbnbが提供する保証は大きく二つに分けることができます。
一つめは「Airbnbホスト保証」があります。これはお客様が滞在中にホストの所有物や家財、備品、設備などを誤って壊した場合に、当事者間での解決が一番いい解決方法なのですが、どうしても解決ができない時には、このホスト保証を利用するしかありません。
「Airbnbホスト保証」とは、もし対象物にゲストが損傷を加え、保証金を超える被害が発生した場合や保証金がない場合に、最高約1億円まで補償するプログラムです。ただ「保険」ではないので、家主や借家人の保険の代用には使えません。
金銭、有価証券、収集品、希少価値のある芸術品、宝石、ペット、対人はホスト保証プログラムの適用対象外です。老朽化・摩損が原因の損傷も本プログラムの対象外となります。その種のトラブルに備えるには、料金設定で「保証金」を追加しておくと安心です。
二つめの「ホスト補償」は、けがや財物の破損により、第三者に賠償請求された場合に、ホスト自信を守るための保証です。この補償は、Airbnbが保険の契約者となって、ホストや家主といった人は被保険者となります。ホストや家主はこれを無料で提供され、誰でも利用できる保険となっていて(加入料金や保険料がいらない)、最高100万ドルの補償が受けられます。
対人、対物などの事故や損害、あるいは、地主や住宅所有者といった相手に対しても損害賠償を請求することができます。
ホストに対して、家主側から損害賠償請求をすることにも適用されることになっています。ホスト補償保険でカバーされないものとしては、脅迫・暴行・性的虐待・暴行・宣伝侵害・細菌・真菌・伝染病・テロ活動・製造物責任(PL)、といった極端なケースになりますが、それ以外はホスト保障保険でカバーされているといえます。