どんなに優れたマンションでも、築年数が経つにつれて価値が下がることがあります。しかし、中には築年数が経っても人気が下がらず、むしろ古くなったことがプラスに働き、新築時よりも高値がついているマンションもあります。それが「ヴィンテージ・マンション」です。とりわけ、都心部のヴィンテージ・マンションが今、再び注目されています。
今回はヴィンテージ・マンションの魅力を解説します。
現代の新築マンションにはないデザイン性の高さ
ライフスタイルが多様化する現在、家の機能性よりも「住まいの個性」や「暮らしの質」を大切にする人が増えてきました。そのため、均一的なデザインの新築マンションよりも、建物の質感、ロビー、ドアノブや窓などに個性が感じられるヴィンテージ・マンションに魅力を感じるという人も少なくありません。新築マンションのように設備が整っていなくても、その希少性の高い建物や内観のディテールが、ヴィンテージ・マンションの魅力を高めているのです。
例えば、代官山や赤坂などに現在も残り、都内の人気ヴィンテージ・マンションのひとつ、「秀和レジデンス」は、マンションデベロッパー・株式会社秀和の創業者がデザインを考え、マンションごとにデザインを変えるなど工夫を凝らした物件です。その結果、独自のレトロで上品な雰囲気があり、現在でも、そこに魅力を感じる人たちから高い支持を受けています。
立地のよさ
不動産投資を行う上で、長期的に安定した収益を得るためには、物件の立地のよさは欠かせない要素です。どんなに建物が素敵でも、利便性の悪い場所にあれば空室リスクも高まります。ヴィンテージ・マンションの価値が古くても上がり続ける理由のひとつが、その立地のよさなのです。