この上期は日本経済新聞社の集計によるとドル円が大幅な円高となったこともあって自動車や電機などを中心に製造業の17業種全てが減収となるなか、上場企業の経常利益は二桁の大幅な減益となり、通期でも小幅な減益予想となっています。しかし、そうしたなかでも最高益更新が予想される銘柄も少なくありません。

こうたなか投資のヒントではこれまで会社予想が最高益更新予想となっている銘柄を何度かに渡って取り上げてきましたが、会社予想は最高益に届かなくてもコンセンサス予想が最高益予想でマーケットが最高益を期待する銘柄もあります。

そこで今回はそうした銘柄を取り上げてみました。例えば鹿島 <1812> の会社予想は一桁の増益予想で1992年の最高益に届かない予想ですが、コンセンサス予想は2割の増益から25年ぶりの最高益更新が期待されています。

◆会社予想は最高益でないもののコンセンサス予想が最高益となっている主な銘柄

金山敏之(かなやま・としゆき)
マネックス証券 シニア・マーケットアナリスト

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