本記事は、本田 健氏の著書『happy moneyを引き寄せる7つの法則』(フォレスト出版)の中から一部を抜粋・編集しています。
お金を使う瞬間の感情が、その後の人生を方向づける
想像してみてください。
あなたは今、スーパーマーケットのレジに並んでいます。カゴの中には、今夜の夕食の材料が入っています。
レジ係の人が金額を告げます。
「4,480円です」
このとき、あなたの心の中で何が起こっているでしょうか。
例えば、Aさんは、こう思います。
「また4,000円以上も使ってしまった。野菜も高いし、魚も高い。給料日前なのに、どうしよう。お金が減っていく……」
一方、Bさんは、こう思うでしょう。
「今夜は家族においしい夕食をつくれる。新鮮な野菜と魚を手に入れられて、ありがたいな。この食材をつくってくれた農家の方、漁師の方、運んでくれた方に感謝」
同じ4,480円を支払っているのに、AさんとBさんの体験は、まったく異なります。
Aさんのお金には、不安と欠乏のエネルギーが込められています。このお金は重く、暗く、「もう戻ってこない」というメッセージを帯びています。
一方、Bさんのお金には、感謝と喜びのエネルギーが込められています。このお金は軽やかで明るく、「また巡ってくる」というメッセージを帯びています。
お金は、あなたの感情を記憶します。
そして、宇宙は、あなたが発したエネルギーと同じエネルギーを返してきます。これは「引き寄せの法則」として知られていますが、単なる理論ではありません。実際に、私たちの日常で起こっている現象なのです。
支払いの瞬間にネガティブな感情を抱く人のもとには、さらにネガティブなお金の体験が訪れます。予期しない出費、値上げ、収入の減少などがそうです。
一方、支払いの瞬間に感謝できる人のもとには、ポジティブなお金の体験が訪れます。臨時収入、割引、昇給、思わぬ税金還付などがやってきます。
お金を受け取るときの心の姿勢
お金を「受け取る」ときの感情も、同じように重要です。
給料日、あなたは銀行のATMで通帳記帳をします。そこには、今月の給料の入金が印字されています。
このとき、あなたは何を感じるでしょうか。
「たったこれだけか。もっと欲しいなぁ」
「税金や保険料で、こんなに引かれている。損してる」
「隣の部署のあの人は、もっともらっているはずだ。不公平だ」
もし、こんな思いが湧いてくるなら、あなたが受け取ったお金は、「unhappy money」になっています。
数字上は同じ金額でも、そこに込められたエネルギーは、不満、不公平感、欠乏意識に満ちています。このエネルギーは、あなたの潜在意識に刻まれ、「もっと足りない」という現実を創り出していきます。
逆に、こう思えたらどうでしょう。
「今月も無事に給料をいただけた。ありがたい」
「この仕事を通じて、誰かの役に立てている。その対価としてお金をいただけることに感謝」
「このお金で、家族を養い、好きなことができる。豊かだな。心から感謝!」
このとき、あなたは「happy money」を受け取ったことになるのです。
感謝とともに受け取ったお金は、あなたの内側でエネルギーが増幅されます。同じ金額なのに、心は満たされ、豊かさを感じます。そして、この豊かさの感覚が、さらなる豊かさを引き寄せるのです。
お金を受け取ることは、宇宙からのギフトを受け取ることです。
給料であれ、報酬であれ、お小遣いであれ、やってきたお金は、誰かがあなたに感謝したり、あなたの価値を認めてくれた証です。
「ありがとう」と素直に受け取るだけで、お金のエネルギーは変わります。
「支払うときに、感謝できる人」が豊かになる秘密
本当に豊かな人とは、たくさんお金を持っている人ではありません。お金を使うときに、心から感謝できる人です。
私の知人に、お金持ちではないけれど、いつも幸せそうにしていて、不思議とお金に困らない女性がいます。彼女の秘密は、支払い方にありました。
カフェでコーヒーを注文するとき、彼女はこう言います。
「おいしいコーヒーをありがとう。温かい空間を提供してくださってありがとう」
レストランで食事をした後、会計を済ませながら、こう言います。
「すばらしい料理でした。ごちそうさま、ありがとうございました」
タクシーを降りるとき、運転手さんに向かって、軽く会釈して、こう言います。
「安全に送り届けてくださって、ありがとうございました」
少し大げさに聞こえるかもしれません。でも、彼女の言葉には、心からの温かさがありました。そういう生き方をして、彼女はおもしろいことに気づきました。
彼女のまわりには、いつも良いことが起こっているのです。
常連のカフェでは、時々サービスでケーキがついてきます。レストランでは、シェフが特別に一品サービスしてくれることがあります。
タクシーの運転手さんは、近道を教えてくれたり、メーター料金を少し安くしてくれたりします。到着する少し前にメーターを止めて、おまけしてくれるなんて、そうあるわけではありません。
でも、これは、偶然ではありません。
彼女の感謝のエネルギーが、まわりの人々を動かしているのです。
人は、感謝されるとうれしくなり、相手にもっと何かしてあげたくなります。
一方、支払いのたびに不満を口にする人もいます。
「高いなあ」「もったいない」「損した気分だ」「〇〇円も取られた」……。
こうした言葉を口にする人のまわりには、不思議と予期しない出費が続きます。
なぜなら、彼らは「お金は出ていくもの」「支払いは損失だ」というメッセージを世界に発し続けているからです。
支払いは、冷静に見ると、損失ではありません。価値と価値との交換です。
すべての取引で、あなたはお金を渡す代わりに、ある価値を受け取っています。おいしい食事、快適な移動、心地よい空間、誰かの時間と労力。電気や水道、インターネットなどのサービス。そういったものはすべて、お金と同等の価値を持っています。
これまで、ほとんどの取引において、あなたはほぼ等価だと思うものをお金の代わりに受け取ってきました。だから、全然損をしていないのです。
あなたがこれまでの人生でお金を払うとき、公共料金や家賃はともかく、食品や洋服を見定めて、相場の数倍の値段は、払ってないはずです。
どちらかというと、レストランや飛行機に乗るときも、法外に高いものは選ばずに、お得でリーズナブルな料金のものを選んできたのではないでしょうか。
ということは、手元にあった現金は、等価交換で何かに変わっていったのです。
このことに気づき、何も減っていないことがはっきりと理解できたとき、あなたは真に豊かな道に進み始められるでしょう。
日本を代表する自己啓発作家で、「お金と幸せ」「ライフワーク」「生きがい」「才能」など、人の人生を根底から豊かにするテーマを一貫して探求し続けてきている。2001年のデビュー以来、累計発行部数は世界でもうすぐ900万部を超える。
代表作『ユダヤ人大富豪の教え』『happy Money』は、日本だけでなく世界中に広がり、北米・欧州・アジア・中南米、インドなど48言語で刊行されている。特に『happy money』は「お金にありがとうと言える生き方」をテーマに、お金と心の関係をスピリチュアルと心理学の両面から解き明かし、世界中にファンがいる。これまでに、ロンドン、シンガポール、ヘルシンキ、ニューヨーク、ニューデリー、ブリスベン、上海、クアラルンプール、マニラなど、数千人規模のイベントにて英語で講演している。
2026年からは、海外に拠点を移して、世界中で、講演、セミナー、執筆を行なう。
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