本記事は、川口 幸子氏の著書『FP歴30年の母が20代の娘に伝えたい人生が変わるお金の話』(日本実業出版社)の中から一部を抜粋・編集しています。

FP歴30年の母が20代の娘に伝えたい人生が変わるお金の話
(画像=cherdchai/stock.adobe.com)

お金持ちになる人の考え方と行動習慣

お金持ちになれる人と、なかなかお金が増えない人。その違いは「収入の多さ」だけではありません。考え方(マインド)と行動の積み重ねが、資産形成において決定的な差を生み出しています。
欧米では、とくにユダヤ人社会をはじめとして、「お金のマインド」は家庭教育の要とされ、「貧しさは親の責任」と言われるほどです。日本でも、学校では教わらないからこそ、自分で「お金との向き合い方」を学ぶ姿勢が重要なのです。

● 「知っている」だけではお金持ちになれない

お金の知識をいくら得ても、それを行動に移さなければ意味がありません。
お金持ちの人は、知識を「理解」し、「実行」する力に優れています。
彼らの共通点は次のような「思考習慣」と「行動」に表れています。

● お金持ちの人が実践している5つの習慣

1.お金の計画を立て、見直す

  • 人生設計(ライフプラン)とそれに基づくマネープランを持っている
  • 中長期での資産形成を意識し、未来から逆算して考える

2.収入と支出の「見える化」

  • 月ごとの予算を立て、使い道を把握している
  • 支出にはメリハリをつけ、価値のあるものにだけお金を使う

3.「先取り貯蓄・投資」が基本

  • 給与を受け取ったらまず貯蓄・投資を優先し、残りで生活する
  • 貯蓄も投資も「仕組み化」し、感情に左右されないようにしている

4.情報・変化に敏感で学びに前向き

  • 経済・金融・社会の変化に敏感
  • 流行や制度改正、良い金融商品など良質な情報が自然と集まってくる環境に身を置いている
  • 信頼できる専門家(FP等)と定期的にミーティングをして意思決定を助けてもらっている。

5.中長期で投資し、社会に貢献する意識

  • 投資は分散と継続が基本
  • 株式や投資信託、不動産など、複数の資産を長期で保有している
  • 「自分や家族だけでなく、社会や次世代に役立つお金の使い方」にも関心を持ち、応援したい企業や人材に投資する姿勢を持っている

● お金持ちの「決断力」と「楽しさ」

お金持ちの人は、「決断力」があります。迷った時は専門家に相談し、質問→ 納得→ 即行動。このサイクルが速いのも特徴です。
そして何より、お金を使うこと・増やすことに楽しさを感じています。
「価値ある使い方」「意味ある投資」は、単なる消費よりもずっと満足感をもたらします。
「知識×行動×マインド= お金の豊かさ」です。マインドは、お金の使い方や投資の判断にも影響します。収入の大小に関係なく、豊かな未来は“考え方”次第で手に入ります。
チェックシートを使って、「お金持ちの考え方と習慣」を取り入れてみましょう。
あなたの未来は、きっと変わっていきます。

FP歴30年の母が20代の娘に伝えたい人生が変わるお金の話
(画像=FP歴30年の母が20代の娘に伝えたい人生が変わるお金の話)

「どうせ無理」をやめるだけでお金は増え始める

「どうせ私はお金がないし」「お金持ちなんて特別な人だけ」
そんな言葉を、心の中で繰り返していませんか?

お金が増えるかどうかは、スキルや環境だけでなく、「考え方」や「言葉の癖」によって大きく左右されます。これは精神論ではありません。多くの富裕層に共通するのは、「自分はお金を扱える」と無意識のうちに信じていることです。
一方で、お金に縁がないと感じている人は、お金に対して「罪悪感」や「怖さ」「拒否感」を持っていることがよくあります。
たとえば、成功している人を見ると、「あの人は特別」「お金ばかり求めていて冷たい」と感じてしまう人もいます。でも本当は、誰もが同じスタートラインから始められるのです。違うのは「マインドセット」だけ。
では、今日からできる「お金が増えるマインドの育て方」を紹介します。

● お金が増えるマインドを育てる5つのポイント

1.「お金=自由」と考える

お金は目的ではなく、手段です。「もっと自由に生きるための力」だと捉えてみてください。好きな仕事に挑戦したり、大切な人を守るために使ったりするのは、悪いことではありません。お金は、あなたを縛るものではなく、選択肢を広げる道具です。

2.「豊かさを見る目」を育てる

日々の暮らしの中で、「すでにある豊かさ」に気づける人ほど、自然とお金が巡ってきます。たとえば、温かいご飯が食べられる、今日も働ける、話を聞いてくれる人がいるーー これらすべてが豊かさの証です。
「私はもう持っている」という感覚が、お金の流れを引き寄せる基盤になります。

3.お金の話をタブーにしない

日本では、お金の話をすることに対して遠慮や恥ずかしさを感じる人が多いですが、それはとてももったいないことです。
お金の知識を持ち、話し、学ぶことを自然なことと捉えることが、健全な金銭感覚と豊かさにつながります。信頼できる人とお金について語れることは、大きな財産になります。

4.「どうせ無理」を「どうやったらできる?」に変える

お金が増えない人に共通する口ぐせが「でも無理」「自分には関係ない」。
それを「どうしたらできるだろう?」と自分に問いかけてみましょう。
「今の収入でも貯金できる方法は?」「副業を始めるなら何が向いている?」と具体的に考えることで、脳は現実的な答えを探し始めます。これこそが「思考は現実化する」という仕組みです。

最後に、
お金がある人は、お金を持てる「心の器」も大きいのです。
努力し、お金を手にした豊かな人は、心も穏やかで豊かな人が多いと感じます。
まずは「自分にはその器がある」と信じることから始めてください。
たったそれだけで、人生の選択肢は静かに、でも確実に広がっていきます。

FP歴30年の母が20代の娘に伝えたい人生が変わるお金の話
川口 幸子(かわぐち・ゆきこ)
金融コンサルタント、ファイナンシャルプランナー、宅地建物取引士、国際認定コーチ、マネーセミナー講師。家庭の事情から幼少期に祖父母の元で暮らし、米国や英ロンドン、日本の行き来を経験。資産家ユダヤ人や欧米人富裕層との出会いから“欧米式のお金の教育”を受けて育ち、8歳で長期積立分散投資をスタート、13歳で約400万円を貯める。銀行勤務を経てFP・金融コンサルタントの道へ。金融教育や講演にも力を入れ、現在約4,500名の顧客を抱えている。著書に、『ユダヤ富裕層が13歳までに学ぶお金のルール』(秀和システム)、『定年5年前に読むお金の本』(PHP研究所)等がある。

※画像をクリックするとAmazonに飛びます。
FP歴30年の母が20代の娘に伝えたい人生が変わるお金の話
  1. お金が増える人は何を味方にしているのか? 時間、金利、分散、複利の4つの力
  2. 節約だけでは増えない、お金が増える人の使い方の新常識
  3. お金持ちは収入で決まらない、資産が増える人のマインドと習慣
  4. 海外投資はかっこいい? 情報が取れない時点で危険度マックスな理由
  5. 老後資金はいくらあれば安心? 3600万円不足の正体と備え方
ZUU online library
(※画像をクリックするとZUU online libraryに飛びます)