この記事は2026年3月3日(火)に「羊飼いのFXブログ」で公開された「小林芳彦氏の現在の相場観とFXトレード戦略」を一部編集し、転載したものです。


FXトレード戦略
(画像=AYANO/stock.adobe.com)

2026年3月3日(火)の午後12時半時点に現役トレーダーの小林芳彦さんから聞いた最新の相場観と戦略を紹介する。

小林芳彦
1979年慶応義塾大学商学部卒、同4月株式会社協和銀行入行。 外国為替研修生・営業店外国為替業務経験後、1987年から本店資金為替部調査役。 インターバンク(フォワード)ディーラー・カスタマーデスクヘッドなどを歴任後、1989年10月よりクレディスイス銀行(資金為替部長)、1997年クレディスイス・ファーストボストン銀行(シニアセールス)、1998年バイエリッシェ・ヒポ・フェラインス銀行(為替資金部長)、2001年バンク・オブ・アメリカ(為替資金部営業部長)で数十社の法人顧客を担当。

現在の為替相場の傾向や相場観

米ドル/円の157.65円レベルは非常に重要なポイントであった。2月9日にこのレベルの高値をつけたのだが、昨日3月2日(月)に少し上回り、157.75円付近の高値をつけた。しかしながらそれより上には行けず、結局同じようなレベルで頭を抑えられた格好となった。

日米のレートチェックがあったとされるのが1月23日。この日の日本時間夜中に157.50~157.65円ゾーンでの推移から一旦下落しその後戻したのだが、NY時間にNY連銀がレートチェックを実施した水準が157.50~157.65円だったのではないかと思っている。

そうするとベッセント米財務長官がNY連銀に指示をした形になるので、このゾーンが「ベッセントシーリング」だと位置づけている。

そのときと現在の長期金利レベルはかなり違っており、米国は長期金利が下がって来た。1月23日時点では、なんとか日本の長期金利の上昇を止めなければ、米金利にまで波及して長期金利が跳ね上がってしまう、というギリギリのところまでいっていたのだろう。

これがベッセントがレートチェックをした本当に意味合いであり、米ドル/円の水準は関係なかったのではないかと考えている。

今回は長期金利は既に下がっているので、この水準に来てもレートチェックはしないのではないかと思っている。まして実弾介入もないだろう。

しかしながらクリアにこのレベルを超えて158円台に突入してくると、159円台まで行ってしまうのではないかと考えている。

現在の為替相場の戦略やスタンス

今週の米ドル/円予想レンジは、154.00~159.20円。予想上値は1月23日の高値レベル。ここからは、円安要因しかなさそうに思える。

高市首相にしてもブレーンはリフレ派ばかりとなっており、トランプ米大統領はイランを攻撃し戦争によって原油やゴールドの上昇でインフレとなる。

米ドル/円が仮に170円方向へ行った場合、国民の生活が窮乏することは明らかだ。

またそもそも介入という物自体、上手くやれば非常に効果はあるのだが、下手な介入をするとなめられてしまう。円安が進むと介入警戒感は当然出てくるものの、実際に効果的な介入ができるのかどうか懸念してしまう。

実際のところは、円安が国策であり、それについていくしかないのではないだろうか。

▽米ドル/円の日足チャート

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(画像=羊飼いのFXブログ)

※当記事は、投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。

羊飼い(ひつじかい) FXトレーダー&ブロガー
「羊飼いのFXブログ」の管理人。2001年からFXを開始。ブログで毎日注目材料や戦略を執筆配信中。トレードはスキャルがメインで超短期の相場観には自信あり。