主要通貨ペア(ドル/円、ユーロ/円、豪ドル/円、ポンド/円)について前営業日の値動きをわかりやすく解説し、今後の見通しをお届けします。
作成日時 :2026年3月2日8時30分
執筆・監修:株式会社外為どっとコム総合研究所 為替アナリスト 中村勉
目次
▼27日(金)の為替相場
(1):東京コアCPIは予想以上
(2):独CPI 前月から伸びが鈍化
(3):米PPI コアが10カ月ぶりの高い伸び
(4):週末を前に持ち株を処分する動き
▼27日(金)の株・債券・商品市場
▼外為注文情報/ ▼本日の見通し/ ▼ドル/円の見通し:原油価格急騰は円売り材料/ ▼注目の経済指標/ ▼注目のイベント
27日(金)の為替相場
期間:27日(金)午前7時10分~28日(土)午前6時55分 ※チャートは30分足(日本時間表示) 出所:外為どっとコム
(1):東京コアCPIは予想以上
東京都区部2月消費者物価指数(CPI)は生鮮食品を除いたコアベースで前年比+1.8%となり、伸び率は2024年10月以来の2%割れに鈍化した。ただ、市場予想(+1.7%)ほどには鈍化しなかった上に、生鮮食品とエネルギーを除いたコアコアCPIは前年比+2.5%と市場予想(+2.3%)を上回り、前月(+2.3%)から加速した。
(2):独CPI 前月から伸びが鈍化
独2月消費者物価指数(CPI)・速報値は前年比+1.9%と前月(+2.1%)から伸びが鈍化。 欧州連合(EU)基準でも前年比+2.0%と市場予想および前月(+2.1%)を下回った。これより前に発表された仏2月CPIは前年比+1.0%だった(予想+0.8%、前月+0.3%)。
(3):米PPI コアが10カ月ぶりの高い伸び
米1月生産者物価指数(PPI)は前年比+2.9%と前月(+3.0%)からわずかに減速したものの、市場予想(+2.6%)を上回る伸びとなった。食品とエネルギーを除いたコアPPIは前年比+3.6%と昨年3月以来10か月ぶりの高い伸びを記録した(予想+3.0%)。
(4):週末を前に持ち株を処分する動き
米国株が寄り付きと同時に下落。米プライべートクレジット(ノンバンク融資)市場において、借り手である新興企業の債務不履行(デフォルト)が増加するとの観測や、米国とイランの軍事衝突リスクが重しとなった。なお、ルビオ米国務長官はこの日、イランを「不当拘束支援国家」に指定すると発表。米国民に対し、いかなる理由であれイランに渡航しないよう勧告し、イラン国内にとどまっている米国人に対しては、直ちに退去するようあらためて求めた。25日に破綻した英住宅ローン会社マーケット・フィナンシャル・ソリューションズ(MFS)を巡り、英バークレーズや米ウェルズファーゴなどの大手金融機関が同社に関与していたとの観測が浮上したことも相まって、週末を前に投資家の持ち株を処分する動きが強まった。