日経平均   28,406.84 円 △ 582.01 円
≪東証一部≫
売買高    12億3,150万株
売買代金  2兆7535億8100万円
値上り銘柄数 1,818 銘柄
値下り銘柄数 322 銘柄
騰落レシオ(25日) 84.47 %
為替 1ドル=109.19 円

☆ 市況概況 ☆

清水洋介,投資戦略
(画像=PIXTA)

米国株安にも関わらず特に理由のないなかで大幅高

米国株が軟調となったのだが、夜間取引やシカゴ市場の日経平均先物が案外しっかりとしていたことや前日の下落の反動もあって買い先行となった。上値は重いかと思ったのだが、案外するすると値を上げ、指数に影響の大きな銘柄も買戻しなどを交えて買い直されて指数を押し上げ大幅高となった。

昼の時間帯にも買戻しなども見られ、後場に入ってからも値持ちの良い展開となった。ただ、さすがに買い上がるような動きはみられず、指数は方向感なく小動きとなった。下値を試しかける場面でも買いが入り、かといって上値を買い上がるわけでもなかった。結局最後まで値持ちの良い展開が続き、特に理由のないなかで大幅高となった。

小型銘柄も値ごろ感からの買いで堅調なものが目立った。ただ、下がったから買い戻す、あるいは買うということで買い上がるようなこともなく、東証マザーズ指数は大幅高だったが、日経ジャスダック平均も二部株指数も堅調ながらも上値も重かった。先物は散発的にまとまった買いが見られ、指数を押し上げる場面もあったが、午後になると手仕舞いの売り買いが中心で方向感が見られなかった。

上がれば売られ、下がれば買われるということで毎日右往左往忙しい相場となっている。腰の据わった買いがみられるわけでもなく、あくまでも目先の動きということで、27,500円~28,500円水準での保ち合いとなるのか、28,000円台での保ち合いとなるのだと思う。

☆ テクニカル分析 ☆

日経平均
移動平均線からの乖離が大きかったことで修正されているが、移動平均を意識するところでは上値も重くなるのだろう。

☆ あれやこれやと一言 ☆

今度は米国株安にも関わらず大幅高となり、米国離れという感じだ。ただ、単純に割安銘柄が買い直されるなかで先物の買戻しなどが入り、指数を押し上げたということでもあり、ここから上値の重さが嫌気されると再度下値を試すことになるのだろう。

決算発表が出揃ってきて買われすぎ銘柄の修正安が続いているなかで、改めて買い直されても売られすぎ銘柄が買い直されるだけで、買われすぎ銘柄は目先的なテクニカルリバウンドに過ぎないと思う。さらにここから買われ過ぎ水準まで買い上がるには空売りが積み上がらないとならないだろう。

暗号資産などの急落から株式市場に資金が流れているのかとも思ったが、その割は主力銘柄などが買われており、やはり金融緩和の終了に向けてリスクを減らす方向に行っているのだと思う。本日の大幅高も調整の一服ということだと思う。

上値の重さが確認されると買われすぎ銘柄は再度売り直されることになるのだろう。28,500円を上値としての保ち合いとなるのではないかと思うが、さらに買われる状況でも29,500円が良いところでそれ以上は当面つかないのではないかと思う。

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清水 洋介(しみず ようすけ)
証券アナリスト・フィナンシャルコンシェルジュ。「チャートの先生」「投資のプロ」として、講演やセミナー活動を活発に開催。テレビや雑誌などでも投資についての解説、講義なども行っている。『ユーチューブチャンネル』も人気!

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※当記事は、証券投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。