日経平均   28,364.61 円 △ 46.78 円
≪東証一部≫
売買高    9億9,383万株
売買代金  2兆1504億9600万円
値上り銘柄数 1,394 銘柄
値下り銘柄数 715 銘柄
騰落レシオ(25日) 88.13 %
為替 1ドル=108.78 円

☆ 市況概況 ☆

清水洋介,投資戦略
(画像=PIXTA)

買戻しを急ぐ動きで堅調だが上値も重い

週末の米国株はまちまちだったが、夜間取引やシカゴ市場の日経平均先物が堅調だったことから買い先行となるかと思ったが売り先行となった。ただ、寄り付きの売りが一巡となったあとは先週木曜日や金曜日と同じように買い急ぐ動きが見られ、一気に節目とみられる28,500円を超えて上値を試す動きとなった。特に材料があったということでもなく機械的な買いが入ったのではないかと思われるが、28,500円を超えて上値が重くなると手仕舞い売りに押されてじりじりと上げ幅を縮小となった。

昼の時間帯も先物に買いが入り、後場に入ると上げ幅を拡大する展開となった。ただ、前場のように買い急ぐ動きはなく指数は小動きとなり、動きがないことでじりじりと上げ幅を縮小、前場の終値を下回る場面もあった。ただ、先週末の終わり値を意識するところでは買戻しも入り下げ渋りとなったが、最後は手仕舞い売りを急ぐ動きで冴えない展開となった。

小型銘柄も手仕舞い売りに押されるものが多く総じて軟調だった。東証マザーズ指数は大幅安、二部株指数は堅調、日経ジャスダック平均は横ばいだった。先物は朝方まとまった買いが見られたとあとはまとまった売り買いも少なく、指数を動かす場面もあまり見られなかった。

上値の重い方向感に乏しい展開となった。特に材料がないなかで急騰し、上値の重さを確認してじり安となった。改めて28,500円あたりが上値という印象であり、特に積極的な売り買いを急ぐような材料にも乏しいので冴えない展開が続くと思われる。

☆ テクニカル分析 ☆

日経平均
上ヒゲ線となり、いったんここからは下値を試すことになるのだろう。

☆ あれやこれやと一言 ☆

先週木曜日は金曜日と同じように、そしてそれまでもここのところ何度か見られたように寄り付きが売り先行となり、安く寄り付いたあと一気に買われるという展開となった。裁定取引の一種なのか、ロング=ショート戦略なのか、いずれにしてもそうした戦略の持高調整なのではないかと思われる。

あるいは、仕掛けということであり、いずれにしても日経平均の水準がどうしたこうしたということではなく、売り買いの持高のなかで利益を出すような動きなのではないかと思う。特に材料がないなかで大きな動きになり、米国の動向も何も関係ないということなのでいずれにしても市場への影響は特に気にしなくても良いのではないかと思う。

相場全体の雰囲気は依然として金融緩和の終了が気になるところで買われすぎ銘柄の修正安は続いているということだろう。米国でも日本でもそうだが、「バリュー株」だ「グロース株」だと騒いているが単純に金融緩和終了することで買われすぎ銘柄が売られており、押し目と思って買っている人と、下落の始まりとして売っている人がいるだけということだろう。

加えて先述したようなポジションを組むのだか、外しているのだか、日経平均が上がろうが下がろうが利益が出るというようなものの持高調整があって指数が右往左往させられているということだろう。ここは森を見ずして木を見る方が良いと思うし、森を売買するのにも木を見て売り買いした方が良いと思う。

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清水 洋介(しみず ようすけ)
証券アナリスト・フィナンシャルコンシェルジュ。「チャートの先生」「投資のプロ」として、講演やセミナー活動を活発に開催。テレビや雑誌などでも投資についての解説、講義なども行っている。『ユーチューブチャンネル』も人気!

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※当記事は、証券投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。