(写真=リフォーム産業新聞)
小売大手のイオンは、リフォームによるライフスタイル提案を推進する。この半年で収納にポイントを置いたオリジナルキッチンやベランダガーデン商品を開発。従来の機器交換ではなく、暮らしや生活ニーズに合わせたリフォームを強化していく。
4月17日、イオンモールの基幹店となるイオンモール幕張新都心に新オリジナルキッチン「リリス」が展示された。
リリスは、キッチンから暮らしをコーディネートするべく、収納、デザイン、機能性などを重視した商品。現在は厚さ220mmステンレス天板を持つJスタイルと12mm天板のGスタイルの2種を発売している。
生活に合わせて、キャビネットユニットの数を好きなだけ増やしたり、ダイニングテーブルを設置したりと、自由度が高い点も特徴。扉や吊戸棚、食器棚の色は11種から選べ、同色で統一できる。
本体価格のみでJスタイルI型が62万円~、Gスタイルが59万7900円~。コストパフォーマンスを重視した従来のオリジナルキッチンとは一線を画す内容だ。
島田昌明イオンリテール住宅余暇商品企画本部リフォーム部部長は新キッチン開発の理由をこう話す。「お風呂は機器交換の要素が強いので、キッチンで新たな生活パターンの提案を行っていきたいと考えています」
イオンは近年、新しい生活スタイルを提案する店舗「イオンスタイルストア」を展開。画一的な売り場構成ではなく、地域の生活に合わせた商品、サービス展開を始めている。リフォーム事業についても同様の戦略を取り入れ、売り上げの約4割を占めるキッチンの新商品で生活提案を進めていく考えだ。
現在、全体で約150カ所のリフォームコーナー設置店舗がある中、リリスの展示は幕張と岡山の2カ所。まずは全国6エリアに各1カ所の展示を随時行っていく。
また、3月13日には世界的なガーデンデザイナー石原和幸氏とコラボし、「ガーデニングパック」の発売を開始した。これは、マンションのベランダや戸建ての庭の造園から保守までをパック化した商品で、30万円、50万円、80万円の定額で庭造りができる。これも生活提案を行う上での戦略商品の1つ。
ガーデニングパックも開発
既に行っているハウスクリーニングなどの家事宅配サービス「カジタク」との連携も動きだしており、さまざまな角度からライフスタイル提案を加速させていく。(提供: リフォーム産業新聞 5月26日掲載)
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