サイバーエージェント,AbemaTV
(画像=Webサイトより)

サイバーエージェント <4751> が上伸。一時前日比330円(6.1%)高の5720円まで買われ、2月高値5780円に接近。21日発表した今9月期第2四半期累計(昨年10月〜今年3月)の連結営業利益は242億3900万円(前年同期比16.9%増)と、市場予想(220億円台)を上回った。

また、グリー <3632> も今6月期の純利益予想を上方修正し、年初来高値を更新。これまで、フィンテック(金融のIT化)やバイオ株などのテーマ物色が続いてきたが、今後はネット株が再注目される可能性も浮上してきた。

サイバーの第2四半期(今年1〜3月)の売上高は746億円(前年同期比23.3%増)と過去最高を達成。インターネット広告事業の営業利益は41.9億円(同10.5%増)。4月11日に無料インターネットTV局「Abema TV」を開設し、19日に100万ダウンロードを突破した。足元では先行投資費用が重いものの、「好スタート」(ゴールドマン・サックス証券)との指摘もあり、今後の広告戦略が関心を集めそうだ。

一方、ゲーム事業の営業利益は69.3億円(同50.6%増)と大幅増だったものの、前四半期比では減益となった。昨年末の需要期の反動が出たほか、アプリ向け人気ゲーム「グランブルーファンタジー」で自主規制を行ったことも影響した。

また、通期の営業利益予想(280億円、前期比14.5%減)に対する進ちょく率は約87%と高い。4月以降、ゲーム事業を中心に投資コストが膨らむ見通しとしているものの、上ブレ期待も高まっている。加えて、連結子会社がソフトバンクグループ <9984> との資本・業務提携を発表し、新規広告サービスの開発などに取り組む構えだ。

グリーも続伸

一方、グリーは、円高の影響で今期の経常利益予想を引き下げたものの、子会社の会社分割やマイネット <3928> への株式譲渡などから税金費用が減少しており、純利益は80億円から115億円(前期103億2200万円の赤字)に引き上げた。VR(仮想現実)に注力し、5月10日開催のVRカンファレンスが関心を集めている。

gumi <3903> も新規タイトル「シノビナイトメア」への期待が高まる中、野村證券が来4月期の通期営業黒字化を予想。株価は年初来高値を更新するなど、底打ち感を強めている。

このほか、ネット関連では、コロプラ <3668> 、ネクソン <3659> や、直近上場のアカツキ <3932> なども注目されそうだ。(4月22日株式新聞掲載記事)

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