本記事は、きたの先生(喜多野 修次)氏の著書『97%は無意識 すべてがうまくいく脳の使い方』(総合法令出版)の中から一部を抜粋・編集しています。
時間は未来から過去に流れる
「実績がない」という思い込みをひっくり返す
「実績がないから、自信が持てないです」
こんな相談をよく受けます。
その気持ち、本当によく分かります。
ここで、その思い込みを根本から覆す方法をご紹介します。
きっと新しい視点に驚かれるはずです。
「実績がないから自信が持てない」という思考パターンは、実は多くの人が陥ってしまう罠の一つです。
でも、よく考えてみてください。
世界中の成功者も、皆、最初は実績ゼロから始めていることがほとんどです。
実績と自信の関係について、僕たちが信じ込んでいる「常識」には大きな誤解があります。
今からお伝えする方法を理解すると、実績がないことが実は最大の武器になることが分かるでしょう。そして、時間に対する認識そのものが変わるかもしれません。
時間の真実
僕たちは学校で「時間は過去から未来に流れる」と教えられました。
それは疑う余地もなく、当たり前のこととして受け入れられています。
しかし、脳は単に過去を再生するだけでなく、未来を想像し、それを現在の行動に統合することで「未来→ 現在→ 過去」という時間の構造を自己生成しています。
「えっ、それってどういうこと?」と思われるかもしれませんね。
実例で説明してみましょう。
「時間は一方向に流れる」という物理学的な常識とは異なり、人間の脳は未来を予測し、その予測に基づいて現在の行動を決定していることが分かってきました。
つまり、「今」と感じている一瞬は、脳が未来を予測し、その予測情報をもとに構築された「現在認識」だということです。
これを理解すると、「実績がないから何もできない」という思い込みが、いかに的外れなものかが見えてきます。
なぜなら、実績は「過去」の産物ですが、僕たちの行動は「未来」からの影響を受けているからです。
「ホットコーヒー理論」で理解する未来記憶
たとえば、家で「ホットコーヒーを飲みたい」と思ったとします。
すると頭のなかで、キッチンに行きコーヒーを淹れている自分の姿を思い浮かべるでしょう。
これは、じっくりイメージしているわけではなく、ほぼ無意識的に行われています。
そのイメージに従って、立ち上がり、キッチンへ向かい、コーヒーを淹れ、飲む。すると、その一連の行動はすぐに「過去」になります。
ここで重要なのは、「コーヒーを飲みたい」という未来のイメージが、現実の行動を導いたということです。
この現象は「予測処理」と呼ばれ、脳は未来を予測し、その予測に基づいて行動を組み立てています。
要するに、僕たちの動作や選択の多くは未来に基づく記憶のような予測イメージによって導かれていると考えられています。
つまり、「コーヒーを飲んでいる未来の自分」のイメージが鮮明であればあるほど、実際に行動を起こす確率が高くなるのです。
逆に、ぼんやりとしたイメージだと、「やっぱりやめておこう」となることも多いですよね。
この現象は、日常のあらゆる場面で起こっています。
仕事に行くときも、友人に会うときも、買い物をするときも、すべて「未来の自分」のイメージが先にあって、それに現在の行動が引っ張られるのです。
時間の流れという意味では、物理的には過去から未来へ向かっています。
しかし、行動の原因という意味では、未来のイメージが現在の行動を決めているのです。
この「ホットコーヒー理論」を理解すると、未来を“決める”ことで現在の行動が引き寄せられ、目標達成につながる構造が見えてきます。
「将来の自分を先取りして行動する」ことこそ、成果や自信の土台となるのです。
それ以来、「人はなぜ変わろうとしても変われないのか?」という問いを軸に、心理学・認知科学・コーチングなどを幅広く学び、何百冊にもおよぶ書籍と数千万円規模の自己投資を通じて探求を重ねてきた。
自らを実験台にさまざまな手法を実践・検証し、無意識の働きを日常に活かす独自のメソッドを体系化。
その講座は「無理なく変われる」「スッと腑に落ちる」と多くの受講者から高い評価を受けており、
現在は講座や執筆活動を通して、「思考より先に、無意識が人生をつくっている」という仕組みを広く伝えている。
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