フランスといえばシャンパンにフルコースのフランス料理や高級ブランドなど華やかなイメージが浮かびます。では実際のフランス人の日常生活もきらびやかなのでしょうか。いいえ、ちがいます。在仏9年になる筆者が断言します。
富裕層を別にして、フランスの一般市民は非常に質素な生活をしています。そこで今回は、私の身近にいるフランス人女性の節約技を6つ紹介します。
1. 本当に気に入ったもので自分に似合うものしか買わない
フランス人の女友達とショッピングに行って驚きました。一枚のセーターを探すのに試着する量がハンパない。ショップを何軒もはしごし、10着以上試着したものの結局その日は何も買いませんでした。
どんなに店員に押されようが友達を待たせようが、フランス人女性は決してひるみません。購入選択権が自分にあることを忘れずに行使し、自分が納得したものしか買わないのです。
2. バーゲンを上手に利用
フランスでは夏と冬の年に2回、全国で大幅値下げのバーゲンがあります。私のフランス人の友人たちは混雑が嫌いなのでバーゲンはあまり利用しないと言いながらも、奥の手を使ってうまくバーゲンを利用しています。
それはバーゲン前のお店が空いている時に品定めと試着を済ませておき、バーゲン当日はピンポイントでお目当てのものだけを買うのだそうです。
3. ブロカント(蚤の市)の中古品を大活用
フランス人はブロカントが大好きで、全国のブロカント情報を集めた冊子も毎年発売されているほどです。
友人たちの家に遊びに行くと個性的で味のあるテーブルや食器にうっとりすることが多いのですが、これらはたいていブロカントで低価格で収穫したものなのです。
4. 一杯のカフェで堂々の長居
カフェでのガールズトークに花が咲いて気づいたら数時間経過…でもまだまだ話すことはある。そんな時、「店員に悪いし2杯目頼もう」という発想はフランス人女性にはありません。お店側も客を追い立てるように空いたカップを下げにくることは稀です。
日本のカフェとは事情が異なりますが、ポイントはお店側に気を使って不本意な注文をしないことです。
5. DIYでお得な上におしゃれ
フランス人はDIYが大好きです。DIYすると自分の好みにオリジナルなものを仕立てられるし、安上がりだからです。フランスではどの町にも郊外に大型ホームセンターがあります。私の友達はブロカントで買った20€のアンティーク食器棚を自分でリフォーム。ニスを塗った後は年季の入ったステキな棚になっていました。
6. バカンスにはクラシファイドサイト「Le bon coin」やairbnbを利用
年に5週間の有休が義務づけられているフランスに住み始めて「フランス人はバカンスのために生きている」という揶揄は事実だったのだと思い知りました。バカンスは優雅な響きがしますが、フランス人はお金をかけずにバカンスを楽しむ方法を心得ています。
例えばホテルは高いのでキャンプをしたり、airbnbやフランス大手のクラシファイドサイトのLe bon coinで少しでも安い宿泊先を見つけだします。節約のためだけでなく、旅行先の地元に住んでいる家主たちとのコミュニケーションが生まれるし旅行情報も聞けるし、ホテルよりも良いと感じている友人が多いです。
節約ではなく、好きなものを追求するために
いかがでしたか? 質素な金銭感覚が身についているフランス人はヨーロッパの中でも貯蓄家と言われています。普段の生活は切り詰めて貯まったお金でマイホームを購入する。これがフランス人のステータスなようです。
ここでポイントとなるのは、当人たちは節約のために我慢や窮屈な思いはしていないということだと思います。それどころか、自分の好きなものを追求し、楽なものに頼らずに日々工夫することを楽しんでいるようです。それが結果として倹約への道に繋がっているように見えます。
無理せずに楽しみながら節約したいあなたはぜひフランス女性流の倹約ワザを参考にしてみてください。
カモミール
在仏歴9年。フランスブルゴーニュ在住のフリーライター。アラフォー女性。日本で文学を学んだのちフランスに留学。フランス文化遺産マネジメントを専攻。趣味は旅行とパティスリー巡り。
(提供: DAILY ANDS )
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