(写真=Thinkstock/Getty Images)
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米国では大手ファーストフードチェーンのケンタッキー・フライド・チキン(KFC)が、白いスーツ姿の「南部の保守的な熟年紳士」のイメージで店舗のシンボルとして使われてきた創業者カーネル・サンダースのキャラを大きく変更し、ネットを中心に話題となっている。

米国で放映中の新しいCMでは、カーネルおじさんが何と、浅黒く日焼けをし、蝶ネクタイは結ばずそのままクビにかけたプレーボーイ風の出で立ちで登場する。自ら考案したフライド・チキンのレシピにこだわり続けた実直な信頼のシンボルから、「ちょいワルおやじ」へと変身させられている。

さらに、昨年からKFCが出版しているカーネル・サンダースを主人公としたコミック本の2016年版では、カーネルおじさんが別の惑星からやって来たカーネルたちの力を借りて、悪者と戦うストーリーを展開。また、ニューヨーク・コミコンの会場では、人気コミックの『ザ・フラッシュ』とコラボした『二つの世界のカーネル』を発表。カーネス・サンダースが、黒い服装の「悪のカーネル・サンダース」に対し、正しいレシピを守るための戦いを挑む。

KFCでは以前から、白いスーツ姿の「南部の保守的な熟年紳士」を、赤いエプロン姿のロゴマークに置き換えてきたが、「ちょいワルおやじ」や「ヒーローのカーネス・サンダース」は、元来の創業者イメージを革命的に変えるもので、その意図に関する推測が多く米メディアで取り上げられている。

こうしたイメチェン戦略は明らかに若年層をターゲットにしており、「ケンタッキー・フライド・チキンは、クールでかっこいい」「しかもレシピは昔のままでおいしい」というイメージを植え付けようとしている。「脂っこく、不健康なファストフード」「ダサい」「おじさんやおばさんの食べるもの」という悪評を一掃するための、奇策であるようだ。この戦略が成功するか、注目される。